Japanese
Galileo Galilei
Skream! マガジン 2012年06月号掲載
2012.04.28 @Zepp Tokyo
Writer 沖 さやこ
Galileo Galileiが今年の1月にリリースしたアルバム『PORTAL』。それは、彼らが彼ららしくあるために、5人で逃避し、理想を追い求め創り出した“街”だった。だけどまだそれは“portal=入口”で、美しく淡く、未完成。だからこそアルバムを引っ提げ開催された全国ツアーのファイナル公演に期待が膨らんだ。その後、あの街はどうなっているのか―。
インスト・ナンバー「4」で幕を開け「老人と海」へ。昨年秋に開催された新木場STUDIO COASTのワンマン時に比べると、セットされた機材や楽器はコンパクトに。滲むように淡く広がる音は力強く、この日を迎えられたことを心から喜んでいるようだ。「さよならフロンティア」では佐孝仁司がベースを抱えたままシンセを弾き、野口一雅はシンセの傍らパーカッションを鳴らし、更に彩りを加える。フロント・マン尾崎雄貴のヴォーカルは優しいけれどちょっぴり悲しくて、でも微笑んでいるようで、不安定とは違う絶妙な塩梅で胸をくすぐる。 「Kite」では岩井郁人のギターの音色が華々しく踊り回る。彼のギターと、小柄でありながらも迫力のある音を繰り出す尾崎和樹のドラムは、ガリレオの持つロック的な側面である“闘志”をリードしていくようだ。この柔らかさと力強さのコントラストに心を奪われる。5人の奏でる素直な音はそのまま聴衆に捧げられ、フロアもそれに応えるように笑顔で腕を振り上げる。
「Freud」では雄貴も岩井もギターを背中に回し、2人と野口の3人が揃ってシンセを弾くという圧巻の光景。「マーブル」のイントロで佐孝がプログラミングを施し、雄貴はギターからシンセに手を伸ばし、両手でマイクを握り歌に集中する。極力同期に頼らず、楽器やサンプラーを駆使し、ステージの上で自ら音を作り上げる5人はとても頼もしい。序盤で感じられた緊張は大分解け、音は思いと共にどんどん開放されてゆく。
“『PORTAL』の世界観をこのツアーで僕らを見に来てくれている人と共有してもっと深めていければ”と語る雄貴。彼の言葉通り、5人で創り出した“PORTAL”は、このツアーによって住人が増えた。それはこの日も例外ではなく、思い思いに彼らの音に身を委ねるフロアはきらきらした笑顔に溢れている。リスナーを通すことにより、情景や曲の向かう方向がより明確になってきているのだろう。音に潜む“こういうときどういう顔をするのかな”“こうしたらどう返してくれるんだろう”そんなステージからの問い掛けは、まるで彼らと対話をしているような気分だった。
この日は『PORTAL』収録曲を中心としたセットリストだったため、インディーズ時代からのライヴの定番曲「Monday7s」は異質な印象があった。それはGalileo Galileiが進化したという紛れも無い事実ゆえだろう。そんな彼らに、戸惑いを隠せないリスナーもいるに違いない。だが彼らはそういう気持ちを汲んだ上で“自分たちのやりたい音楽をしっかりと楽しんで、それを届けたい”と思っているのではないだろうか。だからこそこの日のライヴはメンバー全員が心から楽しそうだったし、これまで以上に聴き手に向かって音が鳴らされていた。入口から少しずつ、リスナーと共に世界を広げていく5人。アンコールのラストで演奏された「Imaginary Friends」の“君の居場所は/ここじゃないから/さよならだよ”というフレーズが何度も頭にリフレインした。常に新たな居場所を求め続ける彼らの挑戦は、これからも続いてゆく。
- 1
LIVE INFO
- 2025.09.09
-
Age Factory
THE GET UP KIDS
Hump Back
YOASOBI
打首獄門同好会
9mm Parabellum Bullet
JACK'S MANNEQUIN
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~奏・騒・壮!!!Vol.4~"
- 2025.09.10
-
Aooo
Hump Back
ハンブレッダーズ
This is LAST
The Birthday
パーカーズ × 浪漫派マシュマロ
とまとくらぶ
THE GET UP KIDS
打首獄門同好会
- 2025.09.11
-
Bye-Bye-Handの方程式
YOASOBI
The Birthday
w.o.d.
MONOEYES
THE GET UP KIDS
TOOBOE
鶴 × ONIGAWARA
- 2025.09.12
-
Aooo
ナナヲアカリ
神聖かまってちゃん
TOOBOE
w.o.d.
ビレッジマンズストア
YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
Awesome City Club
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
cinema staff
ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / sumika ほか
神はサイコロを振らない
The Birthday
AIRFLIP
神聖かまってちゃん
This is LAST
GRAPEVINE
佐々木亮介(a flood of circle)
四星球 / 藤巻亮太 / eastern youth / 踊ってばかりの国 ほか
Creepy Nuts
KING BROTHERS
崎山蒼志 / moon drop / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ExWHYZ ほか
"ナガノアニエラフェスタ2025"
WtB
PIGGS
TOKYOてふてふ
LACCO TOWER
安藤裕子
GOOD BYE APRIL
The Biscats
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
wacci
- 2025.09.14
-
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
AIRFLIP
TOOBOE
THE BOHEMIANS × the myeahns
flumpool / 三浦大知 / コブクロ / C&K
ガガガSP / GOING UNDER GROUND / 日食なつこ / LOVE PSYCHEDELICO ほか
ナナヲアカリ
WtB
Academic BANANA
Creepy Nuts
打首獄門同好会 / GLIM SPANKY / yama / bokula. ほか
KING BROTHERS
"ナガノアニエラフェスタ2025"
センチミリメンタル
mzsrz
ぼっちぼろまる
SIRUP
Maica_n
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
Mirror,Mirror
- 2025.09.15
-
セックスマシーン!!
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
WtB
ビレッジマンズストア
Kroi
GRAPEVINE
Appare!
THE CHARM PARK
TOKYOてふてふ
緑黄色社会 / 04 Limited Sazabys / キュウソネコカミ / Hump Back ほか
羊文学
PIGGS
DYGL
THE SMASHING PUMPKINS
FOUR GET ME A NOTS
Bimi
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
FIVE NEW OLD
eill
UNFAIR RULE / Blue Mash / ペルシカリア / ポンツクピーヤ
アーバンギャルド
NOIMAGE
- 2025.09.16
-
THE CHARM PARK
THE BOHEMIANS × the myeahns
MONOEYES
Aooo
コレサワ
Laughing Hick / アンと私 / つきみ
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series〜NEWIMAGE〜"
- 2025.09.17
-
YOASOBI
THE ORAL CIGARETTES
DYGL
Mirror,Mirror
Hump Back
a flood of circle
THE SMASHING PUMPKINS
ガラクタ / 東京、君がいない街 / Fish and Lips
点染テンセイ少女。
- 2025.09.18
-
YOASOBI
キュウソネコカミ
LAUSBUB
DYGL
Mirror,Mirror
MONOEYES
終活クラブ
TOOBOE
THE SMASHING PUMPKINS
椎名林檎 / アイナ・ジ・エンド / 岡村靖幸 ほか
打首獄門同好会
the paddles / DeNeel / フリージアン
otona ni nattemo / 南無阿部陀仏 / ウェルビーズ ほか
- 2025.09.19
-
THE ORAL CIGARETTES
a flood of circle
UVERworld
セックスマシーン!!
Bye-Bye-Handの方程式
Redhair Rosy
たかはしほのか(リーガルリリー)
終活クラブ
あたらよ
Aooo
KING BROTHERS
bokula. / 炙りなタウン / Sunny Girl
The Birthday
- 2025.09.20
-
カミナリグモ
Lucky Kilimanjaro
TOOBOE
GRAPEVINE
This is LAST
LACCO TOWER
WtB
キュウソネコカミ
reGretGirl
岸田教団&THE明星ロケッツ
ASH DA HERO
THE SMASHING PUMPKINS
Miyuu
竹内アンナ
ぜんぶ君のせいだ。
PAN / SABOTEN
SHE'S
"イナズマロック フェス 2025"
LAUSBUB
渡會将士
Plastic Tree
ヨルシカ
cinema staff
Broken my toybox
あたらよ
大森靖子
04 Limited Sazabys / 東京スカパラダイスオーケストラ / ザ・クロマニヨンズ / 奥田民生 / ヤングスキニー ほか
ART-SCHOOL
AIRFLIP
"NAKAYOSHI FES.2025"
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
GOOD ON THE REEL
クジラ夜の街 / Dannie May / 終活クラブ / アオイロエウレカ(O.A.)
フラワーカンパニーズ
- 2025.09.21
-
ExWHYZ
HY
豆柴の大群
TOOBOE
カミナリグモ
LACCO TOWER
The Biscats
WtB
キュウソネコカミ
envy × OLEDICKFOGGY
Plastic Tree
Broken my toybox
ぜんぶ君のせいだ。
THE SMASHING PUMPKINS
アルコサイト
ART-SCHOOL
星野源
"イナズマロック フェス 2025"
岸田教団&THE明星ロケッツ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
竹内アンナ
GRAPEVINE
大森靖子
ACIDMAN / GLIM SPANKY / Dragon Ash / go!go!vanillas / Omoinotake ほか
LAUSBUB
Devil ANTHEM.
peeto
KING BROTHERS
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
GOOD ON THE REEL
超☆社会的サンダル / さとう。 / ルサンチマン / SENTIMENTAL KNOWING(O.A.)
PIGGS
- 2025.09.22
-
WtB
reGretGirl
OKAMOTO'S
古墳シスターズ
レイラ
Bye-Bye-Handの方程式
ビレッジマンズストア
Ryu Matsuyama
CENT
- 2025.09.23
-
水曜日のカンパネラ
ART-SCHOOL
Lucky Kilimanjaro
TOOBOE
リュックと添い寝ごはん
古墳シスターズ
Omoinotake
Kroi
TOKYOてふてふ
Plastic Tree
WtB
MUSE / MAN WITH A MISSION / go!go!vanillas
amazarashi
GRAPEVINE
YONA YONA WEEKENDERS
DYGL
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
Another Diary
adieu
竹内アンナ
Cody・Lee(李)
トゲナシトゲアリ
"TOKYO CALLING 2025"
RELEASE INFO
- 2025.09.09
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.14
- 2025.10.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号