Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

ASIAN KUNG-FU GENERATION

2010年06月号掲載

ASIAN KUNG-FU GENERATION

Member:喜多 建介(Gt&Vo)、後藤 正文(Vo&Gt)、山田 貴洋(B&Vo)、伊地知 潔(Dr)

Interviewer:佐々木 健治


-今回、「君と出会おう」とか「君に会いに行こう」っていう歌詞は結構出てきますよね。で、それは「繰り返される生活」の中にあるっていう。後藤さんの一生活者としての思いっていうのが凄く強く出ていますよね。

後藤:日々の中から希望を見つけようっていう試みだから。日常っていうのは容赦なく経過していくし、そんなにトピックってないでしょ。俺たちは割とそういうことを感じやすいのかもしれないけど。こうやってここに来てインタビューを受けることもあれば、レコーディングがあったり、ライヴがあったり。でも、自分達のスタジオで一ヶ月曲作りとかしている時なんかは、毎日同じ電車に乗って通ったりとか、大体同じ時間に始まって同じ時間に終るとか。変わらないですよ。通っているのが会社じゃなくて自分達のスタジオだって言うだけで。毎日毎日、同じ事の繰り返しだよ。何かいいことねえかなって思っちゃうよね(笑)。昔からずっと思っているけど。でも、そういうものだと思うんだ。だからこそ人でも何でも出会える事が凄く幸せなことだと思うし。それが、Boy meets Girlみたいな女の子と繋がることかもしれないし、友達とかかもしれない。それは、物かもしれないし、音楽かもしれない。すげえいいCDだなとか、やっとあのバンドが日本に来るよみたいなことかもしれないし。人と出会うっていうのが、やっぱり自分にとっては一番の喜びだと思うんだよね。それを思い描くのはいいなと思う。

-分かりました。それじゃあ、最後にNANO-MUGEN CIRCUITについて。今回、NANO- MUGEN FES.ではなく、NANO MUGEN CIRCUITっていうツアー形式をとられたのは何故なんでしょう。

後藤:NANO MUGEN FES.は、結構簡単にやっているようで、かなりエネルギーを使うんですよね。やるってなったら、終った瞬間に始めないといけない。俺たちもスタッフも時間とエネルギーが凄くかかるから、毎年やるのは難しい部分があるんですよね。何年かに1回休んでっていうのがバンドとしては健全なんですけど、単に休むのも嫌だなと。だったら、地方にいて、横浜まで来ることができない人に見せたいっていうのが、最初のアイデア。今回、広島に行けるのは凄くいいし、京都に行けるのも、海外のバンドは喜ぶからいいんだけど。東京、横浜ってやっているのをもう一カ所くらい例えば、仙台だったり四国だったりしたら最高だったんだけどね。まあ、この形に落ち着いた。このNANO-MUGEN CIRCUITは、もう少し可能性があると思うんだよね。今年はNANO-MUGEN CIRCUITだから、来年はNANO-MUGEN FES.だと思うんだけど、例えば、CIRCUITの年はフジとかサマソニにも出れるようになる。これは新たな試みだし、自分達の活動を助けるものだとも思うから、楽しみですね。