Japanese
Skream!×MUSE音楽院公開講座
2017年05月号掲載
メンバー:奥脇 達也(Gt) 理姫(Vo) バンビ(Ba) 山田 康二郎(Dr)
インタビュアー:渡邉 徹也
-なるほど。結成の流れがわかったところで、今回はお集まりいただいたみなさんから、ご応募の際にいろんな質問をいただいておりますので、それを中心に聞いていきたいと思います。まずはバンドの初期に関わることなんですが、"みなさんはいつ楽器を触り始めたんでしょうか? あまりそこらへんのことは聞いたことがないので気になります!"と。
山田:ドラムを始めたのは、まず、兄貴がやっていたバンドのドラムが抜け、家にいた僕に"お前、ドラムってカッコいい楽器だぞ"って勝手に言われ、10万円くらいするドラムの機材を買い込まれ、すべて周りを塞がれた状態から、高校3年生の春にドラムを始めさせられました。ほんとはギターがやりたかったんですけどね。それで大学に入って、なんとなく音楽サークルに入ったものの、できるのがドラムしかないんで、そのままドラムを始めたっていう流れです。
バンビ:僕は、もともとベースじゃなくて、ギターをやってたんですよ。RIZEの前は19とゆずが好きだったんです。おじいちゃんの家にクラシック・ギターがあったんですよ。倉庫みたいなとこにあって、小さいときにわけわからずに鳴らしてたりしたんですけど、小学校5年生くらいで19が好きになっちゃったんで、ギターがカッコいいなと思って、そっからちゃんと始めました。
奥脇:それがなんでベースになったの?
バンビ:ベースってカッコいいじゃないですか。で、ギターもそろそろ飽きたころだったんで、中学3年生のときくらいに、19とかゆずもだいたいコピーできるようになってきて、何しようかなと思ってて。そんなときに先輩のバンドを観に行って、GOING STEADYのコピー・バンドをやってたんですけど、僕はそのころまだ電気を通す楽器を知らなかったんですよ。で、観に行ったら、めっちゃ音デカくて、"うるさっ!"と思って(笑)。だから、最初は絶対できないと思ったんですけど、そのカッコいいと思ってた部活の先輩がちょうどベースを弾いてたんですよ。それでベースという楽器の存在を知って。そして、高校に入ったくらいでベースを買って。でも、ちゃんと弾き始めたのはMUSEに入ったくらいからですね。高校3年間の中で結局、卒業ライヴくらいしかやらなかったんで。
奥脇:バンビ、結構初心者だったよね。
バンビ:僕、MUSEに入ったときに、"ここ押さえたらこの音が鳴る"っていうのが、CとかGとか何もわかんなくて。弾き方もよくわかんなかったんですよ。
奥脇:曲作るときも、紙に"2番"とか"5個目"とか書いてて(笑)。でも、僕らの代で専門学校に入って、バンビほど全うした奴いないんですよ。初心者から始めて、伸び率で言ったらほんと1番だよね(笑)。
バンビ:最初入ったときに、ムカついたんですよ。今となってはもう友達になったし、みんないい奴だったんですけど、やっぱ最初って上手い奴同士で固まるじゃないですか。それにちょっとムカついてて。でも、そこにもまた、憧れ的な同期がいたんで。"1年後までに、あいつに追いつこう!"と思って練習して。結局そいつには追いつかなかったんですけど、学年トップ10くらいに入ったんですよ。だから、ひたすらそいつを目標にして、頑張ってましたね。
理姫:私は、楽器に関しては小学生くらいからピアノをやってたんですよ。それくらいで、特に音楽に興味があったわけではないんです。でも、カラオケとかって高校生のころとか、みんな好きじゃないですか。歌はその延長でしたね。
奥脇:僕は中学2年生のとき、成績が学年ビリだったんですよ。リアルにテストで2点とか取ってて(笑)。さすがに、これは高校に行けない、みたいになって、個別指導みたいな塾に行かされて。そういうとこって大学生が教えてるじゃないですか。そしたらある日、CDを20枚くらい持ってきて、"俺の趣味のやつだから、貸してやるよ"って。そこから、"弾くのにも興味があるか?"って話になって、"ある"って言ったら、家の倉庫にギターがあって。それがきっかけです。結果、成績は上がんなかったです(笑)。
-なるほど。では、次の質問にいきたいと思います。こちらも楽器に関する質問で、"それぞれ工夫している練習方法などあれば聞きたいです"ということですが。
山田:僕が個人的に好きな練習は、バンビとふたりでスタジオに入ったときに、バンビひとりで弾いてもらってそれを聴いて、自分はドラムを一切叩かないで、ただただバンビがメトロノームに合わせて弾いてる姿を見るっていう。
バンビ:僕もびっくりしたんだけど、ついこないだスタジオで"バンビさ、ちょっと1回メトロノームに合わせて弾いてくんない?"って言われて。"わかった"って言って弾き始めるじゃん、そしたらこいつ(山田)が壁に向かって立ってて(笑)。"何やってるんだろう?"って。
山田:雑念を払うために。
バンビ:で、弾き終ったら、"うーん。なるほどね......"とか言って。"何がなるほどだよ!"って(笑)。
理姫:この質問的には、バンビがいなくてひとりでやってる練習のこと聞きたいんじゃない?
奥脇:そうだよ、そんなウケを狙った話しなくていいから(笑)。
山田:そうか。ドラムを叩く以外でやってることは、達也のギター・フレーズを全部口で覚えたりとか。曲を聴き込んで、それがドラムに活きたらいいな、とか。ドラム自体の練習は、普通の参考書に載ってるようなことをバカ正直にやってるだけです。
-他のメンバーさんはどうですか?
バンビ:クリックを鳴らすのは大前提として、クリックを外したときに、客観的に聴いてどれだけ自然に聴こえるか、みたいな。それをやるには、例えばアカシックだったら「8ミリフィルム」(2016年リリースの1stフル・アルバム『凛々フルーツ』収録曲)とか、あの速さのまま練習して弾けるようになってても、実際の原曲のテンポを下げたときに、意外と弾けないんですよ。っていうことは、速い段階で弾けると思ってたものが、実は弾けてないっていう。自分が本当に、どこの場所でその音符を弾いてるかっていうのは、テンポを落としてみるとわかりやすい。それをやると、ドラムとの絡みが良くなったりするんです。ふたりでスタジオに入ってるときも、スピーカーから流して、テンポを落としてやってみたりすると、自分の粗が見えやすいんです。これはおすすめですね。
-なるほど。ちなみに在校中、グッと上達したときにやってた練習方法って何かありますか? がむしゃらにコピーをしたとか。
バンビ:コピーって、僕は全然したことなくて。そもそも、学校のカリキュラムで出されるものが精一杯だったんですよ。バンド・スコアって抑えるところが数字で書いてあるじゃないですか。そのTAB譜は見てわかるんですけど、最初の授業のときに、TAB譜じゃなくて音符だったんです。僕、音符が一切読めなくて。だから曲も弾けないしっていうことで、ひたすら音符の読み方を教えてもらってたんです。で、クラスで一番上手い奴がいて、そいつはバンドですでに活躍してたんですけど、夏休みにひらすらライヴやってたんで、夏休み明け一発目に先生に"全然練習しなかったでしょ"って言われてて。"ライヴあったから仕方ないじゃん"とか言ってたんですけど、そう言われてもそいつはもともとできるんで、授業はちゃんと進むんですよ。僕の場合は、練習しないと進まなかったんで、ひたすら課題やって、バンドの曲やって。みんなが飲みに行くなか、僕は帰るっていう......。
奥脇:俺、めっちゃ飲みに誘ってたよね(笑)。
-奥脇さんはギターに関して何かありますか?
奥脇:練習は、ただ長い時間やればいいってもんでもなくて、質が大事だと思うよ。質のいい練習を毎日やってたら、絶対に何か起こると思うから。自分がどうやって弾けてるかを録るのが一番いいよね。例えば、ドラムとベースだけ録るじゃないですか。ちゃんとマイクを立てて、パソコンを持ち込んで。1曲分、途中で間違えても弾いて、スタジオ内で録ったものを家でひたすら流すんですよ。バンビと同じことなんだけど、そのテンポとか入りのタイミングとかが自然に聞こえるまで弾くっていう。俺が専門学校に行ってよかったと思うことは、練習の仕方を習えたことだよね。やってるだけだと絶対上手くならない。
理姫:その"質のいい練習が大事"ってところで、私は"もう今日は無理だ!"って思ったら絶対にそれ以上やらない。歌は、1週間あって、例えば土日がライヴとかで声を出す日だった場合、月火水木は絶対声を出さない方がいいんです。私が今通ってる教室のヴォーカルの先生に教わったことなんですけど。リハも、100パーセントの声は出さない。でも、100パーセント出してるように、周りの人には見せなきゃいけない。どちらかと言うと、歌はそういう精神論に近いですね。だって機嫌よくないといい歌も歌えないし。でも、"今日は声出るな"ってときは、私も歌えるわけじゃないんだけど、オペラを歌った方がいいです。全部先生の受け売りなんですけど......J-POPとかポップスは歌い方が自由なんですけど、"これも味だよね"とかあるじゃないですか。でも、クラシックの歌を聴いていると、完璧なんです。オペラとかって絶対そういう、歌をきちんと勉強してる人たちが歌っているので、そういう人たちのモノマネをするっていうのが、実はJ-POPの歌の上達にも大事なんですよって。なので、実はイタリアの「Caro Mio Ben」(※イタリア古典歌曲)とか散々練習しました(笑)。それをやると、喉が開くんですよ。朝起きてすぐ"わー!"とか声出すよりも、クラシックの発生をやる方が、1日声がもつんじゃないかと。
LIVE INFO
- 2024.03.19
-
神はサイコロを振らない
BIGMAMA
MyGO!!!!!
怒髪天
WurtS
EASTOKLAB
eill
XIIX
milet
East Of Eden
the chef cooks me
- 2024.03.20
-
神はサイコロを振らない
Mr.ふぉるて
いきものがかり
怒髪天
yama
BUMP OF CHICKEN
MAGIC OF LiFE
CRYAMY
AJICO
SUPERCHUNK × NOT WONK
SHE'S
UNCHAIN
Galileo Galilei × BBHF
Tsukasa Inoue
GLIM SPANKY
れん
シノダ(ヒトリエ)
WurtS
Hakubi
ZAZEN BOYS
ザ・クロマニヨンズ
DURAN
秋山黄色×石崎ひゅーい
Amber's
竹内アンナ
TOOBOE
milet
Hello Sleepwalkers
the chef cooks me
- 2024.03.22
-
"HY SKY Fes 2024"
怒髪天
Mr.ふぉるて
さかいゆう
シノダ(ヒトリエ)
キュウソネコカミ
yama
クジラ夜の街
マルシィ
MyGO!!!!!
Creepy Nuts
FABLED NUMBER
a flood of circle
Base Ball Bear
TAIKING
Hakubi
Age Factory
Absolute area
PEDRO × MONO NO AWARE
スピラ・スピカ
ORCALAND
シンガーズハイ
ズーカラデル
- 2024.03.23
-
ヤバイTシャツ屋さん
"HY SKY Fes 2024"
怒髪天
クジラ夜の街
yama
眉村ちあき ※振替公演
ORCALAND
AJICO
原因は自分にある。
Tsukasa Inoue
indigo la End
King Gnu
ExWHYZ
TAIKING
SUPERCHUNK × NOT WONK
EASTOKLAB
Base Ball Bear
MAGIC OF LiFE
Laughing Hick
Creepy Nuts
sumika
東京初期衝動
大塚紗英
フラワーカンパニーズ
"ツタロックフェス2024"
マカロニえんぴつ
Uniolla
離婚伝説
めいちゃん
THE BACK HORN
SUPER BEAVER
虎の子ラミー
TENDOUJI
- 2024.03.24
-
"HY SKY Fes 2024"
眉村ちあき ※振替公演
にしな
いきものがかり
ハンブレッダーズ
MAGIC OF LiFE
さかいゆう
JYOCHO
sumika
indigo la End
東京初期衝動
KiSS KiSS
"ツタロックフェス2024"
Ivy to Fraudulent Game × osage
マハラージャン
cinema staff
GLIM SPANKY
SUPERCHUNK × NOT WONK
めいちゃん
SUPER BEAVER
Newspeak
- 2024.03.25
-
Base Ball Bear
怒髪天
ザ・クロマニヨンズ
SUPERCHUNK
- 2024.03.26
-
神はサイコロを振らない
挫・人間
reGretGirl
- 2024.03.28
-
Hakubi
神はサイコロを振らない
レイラ
リーガルリリー
yama
LEGO BIG MORL
WurtS
- 2024.03.29
-
ORCALAND
いきものがかり
レイラ
BIGMAMA
Mr.ふぉるて
the McFaddin
yutori
Mega Shinnosuke
FABLED NUMBER
Creepy Nuts
佐々木亮介(a flood of circle)
Panic Monster !n Wonderland
Tsukasa Inoue
The fin.
CVLTE
マルシィ
- 2024.03.30
-
キュウソネコカミ
MAGIC OF LiFE
シノダ(ヒトリエ)
神はサイコロを振らない
04 Limited Sazabys / My Hair is Bad / go!go!vanillas ほか
フラワーカンパニーズ
ヤングスキニー
ザ・クロマニヨンズ
Laughing Hick
KANA-BOON ※開催中止
東京初期衝動
BUMP OF CHICKEN
夜の本気ダンス
夜の本気ダンス
Mega Shinnosuke
にしな
This is LAST
the telephones
yama
SEKAI NO OWARI
GLIM SPANKY
SHE'S
kobore
Base Ball Bear
Subway Daydream
TAIKING
People In The Box
マカロニえんぴつ
AJICO
ハク。
MAN WITH A MISSION / サンボマスター / ACIDMAN ほか
indigo la End
Saucy Dog
- 2024.03.31
-
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
東京初期衝動
ヤングスキニー
ORCALAND
フラワーカンパニーズ
神はサイコロを振らない
sumika / THE ORAL CIGARETTES / SiM ほか
MAGIC OF LiFE
いきものがかり
ザ・クロマニヨンズ
ズーカラデル
Mr.ふぉるて
BUMP OF CHICKEN
超能力戦士ドリアン
リーガルリリー
yutori
the telephones
odol
挫・人間
yama
moon drop
SEKAI NO OWARI
This is LAST
People In The Box
マカロニえんぴつ
原因は自分にある。
さかいゆう
怒髪天 / GLAY / さだまさし
Saucy Dog
- 2024.04.02
-
神はサイコロを振らない
SCANDAL
- 2024.04.03
-
ハク。
ヤングスキニー
indigo la End
RELEASE INFO
- 2024.03.20
- 2024.03.22
- 2024.03.27
- 2024.03.28
- 2024.03.29
- 2024.03.31
- 2024.04.03
- 2024.04.05
- 2024.04.07
- 2024.04.09
- 2024.04.10
- 2024.04.17
- 2024.04.21
- 2024.04.22
- 2024.04.24
- 2024.04.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
MGMT
Skream! 2024年03月号