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Skream!×MUSE音楽院公開講座

2016年07月号掲載

Skream!×MUSE音楽院公開講座

メンバー:宮川 依恋(Vo/Gt) 涼平(Gt/Cho/Pf) JOTARO(Ba/Cho) 松本 誠治(Dr/Cho/Per)
インタビュアー:渡邉 徹也

-今回もプロのバンドマンを目指す方々も来られてるんですが、例えばバンド内で作曲の話し合いをするうえで、うまく進めるにはどうやっていけばいいのか、アドバイスがあればお願いします。

涼平:やっぱり駆け出しのときは、時間をかけて会うのが大事なのかなと。僕らもそうでしたけど、会って間もないのにこうやって作品が作れたのはなんでかっていうと、無駄に一緒に時間を過ごしていたからかなと思います。例えば、出会ったばかりなら、普通は1時間会ったらとりあえず帰宅してから考えようかなって思うけど、気が合っちゃったらそのまま夕飯を食べてライヴ観に行っちゃおうぜって。別にそのときに音楽の話をしなくても、一緒にいる時間が長いっていうことはすごく大事なことかなと。誠治君とも、お酒を一緒に飲む中で生まれた話なんで。もし、すでに"バンドをやろうぜ"って話をしてるなら、バンド以外の時間もなるべく一緒にいる方がいいかな。

松本:共有している時間が長い方が、人間性を掴み取るのにいいですよね。それと音楽の共有ってイコールじゃないかもしれないけど、どこかで繋がってくるので。たしかに一緒に過ごせる時間があるなら、それに越したことはないと思います。

宮川:最初多かったですもんね。僕らは週5日の頻度で会ってましたから(笑)。ほとんどリハとか撮影だったんですけど。でも、そのあとちょっと買い物に行ったりとか。

涼平:ほんとに週5、6で会って、家族より会ってるような。ついこないだまで制作期間があったので、1週間半くらい会わなかったんだよね。そしたら、会うとき心臓がドキドキしてきましたから(笑)。大丈夫かなって。

JOTARO:どんだけ寂しがり屋(笑)。

一同:(笑)

涼平:だから、今すぐ確認しなくていいんだけど、とりあえずみんなにLINEしとこって。

松本:むっちゃかわいいな(笑)。たしかに、謎の時間にLINE届いてたわ。

涼平:それで、みんなからレスがあると"あ、みんな起きてる!"って。いや、大事大事(笑)。

-様々な作曲方法やアドバイスを聞けたところで、ここからは会場のみなさんからの質疑応答に移らせていただきます。

質問者:結成してからとても気になってたんですけど、バンド名の"Migimimi sleep tight"にはどういう由来があるんでしょうか?

涼平:たしかにあんまり話してないんですけど、『The Lovers』に「Migimimi」っていう曲が入ってて、実はその曲の仮タイトルが"Migimimi sleep tight"だったんですよ。

宮川:普通逆みたいだけど。

涼平:わかりにくくてゴメンなさい(笑)。歌詞を読むと、"Migimimi sleep tight"の意味はわかってもらえると思うんだけど、最初みんなと一緒にカフェでハンバーガーとか食べながら、"バンド名決めようぜ"ってなったときに、"このタイトルいいんじゃない?"っていう話になって。でも曲のタイトルとバンド名が一緒だとわかりにくいから、タイトルの方は短くしてもわかるので、バンド名を"Migimimi sleep tight"にしました。

質問者:衣装を選ぶときの決まりごとはありますか?

涼平:基本は私服なんですけど、みんなで会議はしてます。こんなのどうですか?って。合わせるというよりは、それぞれのキャラクターが出てればいいのかなって。だから誠治君の、あの青くてかわいいドラえもんみたいな衣装も私服です(笑)。

一同:(笑)

涼平:僕は前にヴィジュアル系バンドをやってたので、ステージに立つときはステージ衣装だったんですけど、バンドによっては衣装が決まってる場合もあるじゃないですか、全員スーツとか。

松本:POLYSICSだったらオレンジのつなぎとか。

涼平:そうそう。

松本:バンドのイメージもあるので衣装を決めるって難しいじゃないですか。でもPOLYSICSの場合はちゃんとリスペクトがあって、DEVOっていうバンドに倣ってやってるので。アーティストによっては、衣装は大切だなって感じることもありますよ。

涼平:あ、ひとつだけルールがあるのを思い出したんですけど、誠治君はいっつも短パン半袖。

松本:ちょっと待って! そのルール今気づいた! それってルールになるの!?

涼平:今のところ僕ら2枚写真が出てるんですけど、2枚ともそうなんで、それは意思表示なのかなって。

松本:ま、まぁいいでしょう!

JOTARO:今度は北海道とかで撮影しようよ(笑)。

松本:それはそれで楽しそうだな(笑)。でも、僕が短パンなのは機能的な面が強くて。細かいことを話すとバスドラって、ペダルを踏むことでビーターが当たって音が鳴るんですけど、それがまれにズボンの裾に入ることがあるんです。それが昔あってすげぇ嫌で、もう"元気に短パンでいこう"ってことで、こうなりました。

質問者:7月に発売するミニ・アルバム『The Lovers』の収録曲を見させていただきました。ライヴではやってるけど今作に収録しない曲もあったりするとは思いますが、具体的にどのような方法で選曲しているんでしょうか?

涼平:やっぱり曲のバランスがあるので、"この曲とこの曲を並べたら気持ちよく聴けるんじゃないか"とか、"いい曲だけど浮いちゃうよね"っていう曲は外していったりしています。

松本:そうそう、曲の流れもあるしね。きっとコード感だったりメロディ・ワークだったり、いろんなもののトータル・バランスというか。ひょっとしたら季節とかも関係あるかもしれないし。そういう中で、今回決まったテーマに合わせて"今回はこれじゃないかな"とか、"これは別の機会に"というふうに選曲していきますね。

涼平:JOTARO君がアルバムの曲で"この曲を入れる入れない"って話をしたときに、ビックリしちゃったことがあって。僕が"この曲は入れなくてもいいんじゃないかな"って話をしたらスタジオで周りにいろんな人がいるロビーなのに"ヤダヤダヤダヤダ! 入れたい入れたい~!"ってやってて。

一同:(笑)

JOTARO:あったねー。

涼平:「Chill out,White out」っていう曲で、自分たちの中では自信のある曲だったんですけど、テンポとかが浮くのかなって、ちょっとカラーの違う曲だったんですよね。でも、たしかにJOTARO君がそのとき言ったように、"僕らの違った一面を見せられる曲"っていうか、そんな部分もあるんだっていうことを最初に見てもらいたい気持ちもあったので、"じゃあ、ボーナス・トラックっていうことでどう?"って言ったら、"うんうん"ってうなずいてくれたんです。

JOTARO:そこは、好きな曲とか、これまでやってきた音楽の違いかなと。僕はそのアルバムの曲を並べたときに、全然収まる流れになると思ったんだけど、イメージが違ったんだなと思って。それでボーナス・トラックってことになったんですけど、そういうところもすり合わせながら決めていきましたね。