WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.9
2016年03月号掲載
Vol:9 SPADE 3について考える
2016年が幕を開け既に2ヶ月余りが経とうとしている。
今月いよいよ発売になる新しいアルバム「SPADE 3」の制作から完成に向けてのスタジオワーク、取材、撮影等々、言わば内職的な時間をコツコツと過ごしてきたからか、外に向けての反動でとてもうずうずしている。
何かこう、今年がスタートしたのだと目に見えて実感する事が未だ出来ていないのである。
今年最初の目玉であるアルバムを発売してこその実感というのも勿論あるのだろうが、正直、先月の札幌までライブが無かった。
言わば応援してくれる皆さんに会えていないという事こそが、2016年本当の意味でまだ始まっていない理由なのではないかと僕自身感じずにはいられなかった。
音楽を生業にして生きる人は、
応援してくれる皆さんの顔、反応を見て感じ、考え、生きているようなもの。
もしかしたらそれはまた逆も然り。
僕らのライブに遊びに来て、ある意味色んな事を実感するはずである。
そのお互いのシンパシーで今までやってきた部分が限りなく大きい。
それに、今作の「SPADE 3」はインタビューでも沢山語っているように、正に2015年、その1年間を通して得たライブによる賜物なのだ。
前作の「THE DARK BLACK GROOVE」で僕らはある種芸術志向に転換した。
自分たちのやりたい事、本当にカッコ良いと思うものだけをストイックに作品の中に落とし込んだ。
ただ、それは同時に突き詰めれば突き詰めるほど一人よがりになっていく危険性を孕んだものでもあった。
4人で音を鳴らす、バンドで在るという事、言わば根幹とも呼ぶべき本来の道徳に反してしまう事にもなり兼ねなかった。
バンドの価値というものを、ライブ以外のところで見出そうとしていたのかもしれない。
しかし、昨年一年間、あえて密度の高いライブハウスを選んでひとつひとつ、一人一人皆さんのリアルな反応を感じる事で、本当の意味で"またバンドをやりたい" そう皆一応に感じてしまったのである。
今出す音は全て過去を踏襲した上で成り立つ音。
その経験も全て取り込んで今鳴らすロックバンドとしての音。
僕らに守るべきものがあるというよりも、
純粋に4人で音をかき鳴らす衝動が溢れ出たもの。
今作のSPADE 3にはそれが満ちるほどに詰まっている。
次回のコラムを掲載する頃は、
いよいよツアーが本格化する時期であると思う。
2016年の本当の幕開けは、この「SPADE 3」とそしてバンド史上最長とも呼ぶべきツアーであるという事を、心待ちにしている皆さんに是非とも証明したい。
そういう自信があるからこそのうずうずなのかもしれない。
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