WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.8
2016年01月号掲載
Vol:8 2015年について考える
明けましておめでとうございます。
ありがたい事に連載を続けられているこのコラムも無事に"2016年"を迎えられる事となりました。
新年の希望に満ちた読者の皆さんの初々しい瞳と手垢によって引き続き沢山汚して頂きたく思っておりますので、
本年もまたどうぞ宜しくお願いします。
さて、2015年はあなたにとってどんな一年だっただろうか。
僕は政治家でもジャーナリストでも何でもない単なる一介のバンドマンであるが、振り返ってみれば安保反対によるデモや五輪エンブレム騒動、原発再稼働問題、パリの同時多発テロなど政治的に尖った話題が否が応でも目や耳に入ってきた一年であった。
お金を使わない、というよりお金という価値観にとらわれない生き方で楽しむ事が流行った年でもあり、これらはデモやハロウィンに、生活の中ではDIYやミニマリストなどの生き方に象徴され、言うなれば可視化された貧困問題に対しての考え方の転換とも言えるだろう。
音楽シーンに焦点を当ててみても、非日常感の重視、コンサート=現実を忘れさせてくれる"お祭"というものに特化したイベント、パフォーマンスがリスナーの心を多く惹きつけた。
確実な未来を見据える為の足場が確保されないまま、漠然とした不安の中に沈んでいく日常。
そんな平坦な日々を辛うじて回していく為のエンジンが言わば非日常的体験であるとするならば、一見目的の違うデモもハロウィンも音楽イベントもある種共通の催しと言えるのだろうと思う。
新年を象徴する際に『ハッピーニューイヤー』という言葉がある。
この時期文章に起こしたり、口にする事も多いと思うが、
簡単に言えてしまう言葉だからこそ、
現実から背いてきた事を何となく紛らわす側面も、懐に抱えた問題や悩みを打破したい心も、健やかな身体でい続けたい気持ちも、経済が少しでも良くなる希望も、人それぞれ色んな意味が内包されている事を忘れてはいけない気がしている。
世の中の経済的不安を非日常によって紛らわすそのエネルギーを誰しもが抱える問題解決に向かって転換させる事が出来れば、2016年は人々にとってもっと前向きな一年になるのではないかと僕自身強く思うところである。
Related Column
- 2017.03.22 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」最終回
- 2017.01.24 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.14
- 2016.11.21 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.13
- 2016.09.23 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.12
- 2016.07.17 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.11
- 2016.05.23 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.10
- 2016.03.19 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.9
- 2016.01.18 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.8
- 2015.11.22 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.7
- 2015.09.27 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.6
- 2015.07.20 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.5
- 2015.05.18 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.4
- 2015.03.17 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.3
- 2015.01.14 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.2
- 2014.11.17 Updated
- WHITE ASH 剛の「音楽通になりたい」vol.1
- 2014.09.10 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第6回】
- 2014.07.07 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第5回】
- 2014.05.05 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第4回】
- 2014.03.14 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第3回】
- 2014.01.09 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第2回】
- 2013.11.06 Updated
- WHITE ASHの「THE WHITE ASH PLACE」【第1回】
LIVE INFO
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
Nikoん
石崎ひゅーい
kobore / Suspended 4th / ザ・シスターズハイ / ザ・シスターズハイ ほか
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
RELEASE INFO
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
- 2026.01.16
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号












