Japanese
WHITE ASH
2014.03.15 @SHIBUYA-AX
Writer 岡本 貴之
WHITE ASHのOne Man Tour "Lilium"ファイナル公演がSHIBUYA-AXで行なわれ、満員の観客と共に大成功のツアーを締めくくった。
昨年12月にリリースされた『Ciao, Fake Kings』のレコ発として2月8日の福岡を皮切りに全国9ヶ所を周ったワンマン・ツアーは全てソールド・アウト。デビュー以来上昇一方の彼らの勢いを感じずにはいられない。その勢いを証明するように、開場直後にすでにフロアはギッシリ。ロック・フェスTシャツを着た観客も多く、イベントで彼らの魅力に取りつかれてファンになった様子が見受けられた。開演前のBGMはひたすらNIRVANA『Nevermind』がかかっており、今日のライヴが激しいものになることを予告しているかのようだ。
18:10に会場が暗転。メンバーが1人ずつステージに上がるたびに歓声が上がる。オープニング曲はthe pillowsのトリビュート・アルバムからのナンバー「White Ash」だ。まさに本人たちの出自を明らかにするような曲に、待ってましたとばかり一斉にフロアの後方まで右腕が高く掲げられ、一気に盛り上がる。のび太(Vo/Gt)のサウスポーでギターを構える姿はKurt Cobainを彷彿とさせる。
"はじめまして、WHITE ASHです!盛り上がっていきましょう!"ワンマン・ツアーは全てソールド・アウト、という報告に拍手と歓声が。"短かった!?俺は長かった気がする(笑)"と山さん(Gt)との余裕を感じさせるやりとりを見せながら、「Extreme」、「Ray」と続けていく。バンドも絶好調で、タイトで重たい剛(Dr)、前のめりに縦横無尽なビートを叩き出す彩(Ba)の演奏が心地よく体に響く。その上を印象的なリフを刻む2本のギターが駆けていき、観客からは"たのし~!"という心からの声がステージに届けられた。さらに"のび太~!"コールに"はいっ!"と良い返事を返すのび太に笑いが起こる。
"2ndアルバムを昨年出したんですけど、良いアルバムが出来たなと思ってます。それを皆さんの前でこうして披露出来るのは本当に嬉しいことです。音楽ってルールがないんで、今日はそれぞれが自由に感じて楽しんでください!"とのMCから「Zodiac Syndrome」「Vain Promises」、そしてギターのアルペジオを弾きながら静と動で表現するヘヴィな「Under The Lightless」に静まり返る観客たち。
"次の曲で山さんから"ギロさん"が踊りますよ。皆さん一緒に踊りましょう!"と山さんが打楽器(ウォッシュボード)"ギロ"を鳴らしながら「Bacardi Avenue」へ。ラテン調に奏でられる楽曲がこれまでとは違うバンドのようだ。オリエンタルなギター・ソロがやけに色っぽい。"次の曲はひと癖あるんですけど、皆さんついてきてくださいね!"の声に手拍子が沸き起こり「Delayed」へ。"ラララ"とコーラスを取る観客。さらにパワー・ポップ調の「(Y)our Song」では照明が明るくなり合唱する観客たち。改めて見てみると20代前半のファンが多く、客席もエネルギッシュだ。
"ツアーはどの場所も良かったけど、トラブル続きで。最近、行きつけの飲み屋で知り合った住職にお札を作ってもらいました。おかげで今日は何事もないです!"とお札を掲げる山さんのMCに笑いと拍手が送られる。のび太の"昨日はホワイト・デーでしたけど、みなさんにお返しで"の一言から「Would You Be My Valentine?」へ。甘くポップな歌と演奏がなぜかノスタルジックな気持ちにさせられた。一本調子ではなく、こうした曲を持っているあたりが実に表情豊かなバンドだ。続く「Long Time No See」ではさらにドリーミーなテイストを深め、ライヴ前半では拳を突き上げていた観客も皆左右に体を揺らして音に身を委ねていた。
ギターを置いたのび太が"まだまだいけますか~!?"と叫び、歪んだベースがうねるように先導する「Paranoia」が始まると"oi!oi!"とフロアは一気に大爆発!ステージ前面に立ち観客を煽るのび太。曲が終わるとすかさずギターを構え「Velocity」へ。ますますフロア後方から人が押し寄せる。フロント3人が前方に出て煽りながら、続けざまに「Jails」を投下。"残り1曲になっちゃいました"の声に"えぇ~!?"という悲鳴のような声を返すファンたち。本気で彼らのロックが求められていることがわかる光景だ。一気呵成にラストの「Casablanca」で駆け抜けるように終了し、"またライヴハウスで会いましょう!"とステージを降りるメンバーたち。
アンコールの声にもギターの山さんが1人で登場。"今回のツアーから金髪にしたんですけど、黒髪の方が良いという方もいるので、この場を借りて多数決を取りたいと思います"と観客に挙手を求めたところ金髪派が勝ったものの、正直微妙な反応であった(笑)。6人ずつ、白い衣装の聖歌隊が左右にそれぞれ登場し、"遅れてしまったんですけど、みなさんにクリスマス・プレゼントがあります!"と『Ciao, Fake Kings』のラストを飾る「Xmas Present For My Sweetheart」を聖歌隊と共に演奏。途中ワルツ調に変わり、後半に入ると会場の天井からは白い雪が舞い落ちる演出が。フロア中央の観客の頭は真っ白に。曲が終わると"いや~雪降ったねえ"というのび太に観客から"多くねえ!?"という正直な声が飛んでいた(笑)。
"せっかくなんで、もうちょっとやって良いですか?"点滅する照明の中、「Kiddie」で再び腕を振り上げる観客たち。目一杯の手拍子を送られる中、曲中で"みんなどうもありがとう~!"と叫ぶのび太。"僕らですね、去年の9月で本格始動して5周年を迎えました。これからもずっとずっと、みなさんにとってカッコイイ音楽を作り続けたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!"というのび太の宣言に大喝采が贈られ、ダークなギターのリフから「Stranger」。最後は左右からド派手に青いテープを発射してライヴは終了した。
いったん挨拶して全員が袖に引き揚げたものの、再びステージに戻りメンバー紹介をしてから"せっかくだから、記念撮影をしましょう!"と観客と一緒に記念撮影。大団円でワンマン・ツアー・ファイナル公演が終了した。"またライヴハウスでお会いしましょう!"と何回も呼びかけたのび太。より近い距離でお客さんと一緒に音楽を楽しみたいという気持ちが強く伝わってくるコメントだった。勢いのあるオルタナティヴ・サウンドで攻めた前半、パワー・ポップやラテン調、甘い曲調を聴かせた中盤、そして怒涛のアグレッシヴさで観客を引っ張った後半と、実にメリハリのあったこの日のライヴ。それを可能にしているのが、曲調に合わせて人力で表情を変える各メンバーの演奏の上手さだということを強く感じさせられた。これからのWHITE ASHがどんなバンドに成長するのか非常に楽しみだ。
【セットリスト】
01. White Ash
02. Crowds
03. Number Ninety Nine
04. Extreme
05. Ray
06. Thundrous
07. Zodiac Syndrome
08. Vain Promises
09. Under The Lightless
10. Bacardi Avenue
11. Delayed
12. (Y)our Song
13. Would You Be My Valentine?
14. Long Time No See
15. Paranoia
16. Velocity
17. Jails
18. Casablanca
EN1. Xmas Present For My Sweetheart
EN2. Kiddie
EN3. Stranger
- 1
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