Halo at 四畳半 渡井翔汰の"健康で文化的な最低限度のサ活"【第二回】
2020年04月号掲載
やあ、諸君。1ヶ月振りの寄稿なので存在を忘れてしまった方もいるかもしれませんね。灼熱の密室にて身体を蒸し上げ、直後冷え切った水面に身を沈め、上がったかと思えば椅子にもたれ己の血の巡りを感じ、快感を覚える男ことHalo at 四畳半の渡井翔汰と申します。
外の空気も少しずつ春めいてきて、外気浴が本領を発揮してきたように感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。私は本日もサウナに行って参りました。ご馳走様でした。
まずは音楽活動の方の近況を申し上げますと、最悪な状況でございます。コロナウイルスの感染抑制のため、ワンマンツアー9公演中7公演が延期となりました。このまま行くと初日札幌からいきなり東京ファイナル。そしてファイナル以降もツアーが続いていくという"ファイナル"の概念を打ち砕く伝説のツアーとなりそうです。許すまじコロナウイルス。
このコラムが皆さんの手元に渡っている頃には世のエンタメをいつも通り楽しめていることを、ライブハウスで高らかに音楽を鳴らせていることを願って、今回も音楽とは1ミリも関係ないサウナの話を書きます。私は何をやっているんだろう。
今回は前回字数制限によって書けなかった、サウナ愛好家なら一発でピンとくる名所「ウェルビー栄」についてです。
愛知県は名古屋市に鎮座するカプセルホテル「ウェルビー栄」はとても簡単に言い表すと"フィンランド付浴場"があるカプセルホテルです。意味が分からないでしょう。
まず浴場に足を踏み入れると、右手に2つのサウナ(冷凍サウナとフィンランドサウナ)と左手に水風呂があります。ここもそれぞれに素晴らしいのですが今回は字数の都合で省略。その間を抜けて洗い場の方へ進むのですが、ここで"フィンランド"が目に入ります。
いわゆる浴場と言って浮かぶ光景の中に突如としてウッドデッキが現れ、小さな小屋があるのです。これが「森のサウナ」。明かりも薄く、BGMも無い。まさに本場フィンランドの空気感(行ったことはないぜ)。
その隣には「ICE SAUNA」と呼ばれる室温-25度の異世界。凍て付いた草木の中に氷点の水風呂。まさに本場フィンランドの空気感(行ったこと?ないぜ)。
冷ました身体を更に奥へと運べば「湖のほとり」と呼ばれる小鳥の囀りをBGMにヴィヒタの香りに包まれる休憩スペース。まさに本場フィンランドの空気感(パスポートすらないぜ)。
この3箇所、いや、3御殿を周回し、深く目を閉じる。心に浮かぶのは本場フィ(もうええか)。声にならない声で叫ぶのは、もうお分かりですね。それではご唱和ください。さん、はい。
「ととのったー!!!!!」

(※写真はウェルビー栄と見せかけてウェルビー福岡)
Halo at 四畳半
2012年結成、千葉県佐倉市出身の4人組。都内にとどまらず、全国各地のイベント、フェスなど、ライヴ活動を重ね、2018年に1stフル・アルバム『swanflight』でメジャー・デビュー。2020年1月に2ndフル・アルバム『ANATOMIES』を発表。現在、ワンマン・ツアー"無垢なる祈りの宿し方"を開催中で、4月25日にZepp DiverCity(TOKYO)でファイナルを迎える。
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