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INTERVIEW

Japanese

ハルカトミユキ

2015年05月号掲載

ハルカトミユキ

ハルカトミユキ

Official Site

メンバー:ハルカ (Vo/Gt) ミユキ (Key/Cho)

-やはり11月のワンマンは、ひとつのポイントになっているんですね。

ハルカ:私にとっては、"わざわざハルカトミユキのチケットを買って私たちを観に来てくれるてる人がいる"ってことが大事でした。私は話すコミュニケーションがどうもうまくないので、話して発散されるってことがないから、自分たちだけを目的に来てくれたお客さんたちに向けて歌うことは大きな意味があったんですよ。だから、私も、"ライヴでもっとお客さんとコミュニケーションをとれたらな"って思うようになった。なんか、闇雲に吐き出すってよりは、来てくれた人に何かもっと、積極的に伝えられるんじゃないかという想いが芽生えた。いろいろ模索しながらライヴするようになったかな。自分では今までに出したこともないような大声で歌ってみたら、歌ってて涙が出てきちゃったりして(笑)、自分の中から知らない自分が出てきちゃった......みたいなことがあって......ちょっと恥ずかしかったけど"ああ、もしかして、ここに従っていけばいいんじゃない?"って思えたり。その前向きな意味での試行錯誤の中に11月のワンマンがあって、確かに1歩踏み出せたような感覚がありましたね。

-なるほど。そもそも、前作のリード・トラックの「その日がきたら」は、ハルカさんが"究極のラヴソング"をテーマに作った曲だったじゃないですか。あのときのインタビューでは、その結果として、歌う対象がパーソナルなものに変わったとも言っていたんですね。だから、あの時点で、ハルカさんにとっての歌や音楽の存在意義は確立していたと思うんです。それでも、あの時期に気持ちが落ちてしまったのはなんでだったんですかね?

ハルカ:あのころはほんとに......いろいろギリギリだったから。それで"究極"って言葉が出たのかな。でも"この人に向かって歌いたい"とか"この人が好きだって言ってくれたら、それが世界中で1番嬉しいんだ"とか......あのときはそういう気持ちだったのはたしかなんで。不特定の誰かじゃなくて、その1対1の中にしか、曲を書いたり歌ったりする意味を感じることができなかったんですよね。だから、私たちのオーディエンスに対して歌う......ワンマンっていうのは、私にとってすごく意味があったんですよね。「その日がきたら」を書いてでっかい声で歌ったら、あの日立ってたその場所に、ひとつピリオドを打って、ここからもう1度進んでいかなきゃいけないって思えるようになれた。音楽に浄化してもらいながら。"やっぱ音楽すごいな"って思えてくるんですよ!

-なるほど。そこで辿り着いた前向きさっていうのは、"究極のラヴソング"を作った当時考えていたことと地続きで得たものだと思います? それとも、あのころからまったくの方向転換をしたからこそ得たものだと思います?

ハルカ:あぁ~......水底にタッチして戻ってきたような感じ......あれがあったから次のステージに行けたっていう感じはあるので......それを続きというならば、続いてはいますね......。

-今回の『世界』に入っている新曲たちには、"生きる"っていう言葉がすごく多く歌われていますよね。それはやっぱり、"死"や"終わり"を意識させるぐらいの経験を経ないと出てこない言葉だと思ったんです。それに、"世界"って、すごく大きな言葉じゃないですか。でも、こういう言葉が出てくるには、1度"個人"とか"ひとり"っていうパーソナルな部分には向き合わなきゃいけなかったんだろうと思うんですね。だから僕は、すごく今のハルカトミユキと1年前のハルカトミユキには地続き感を感じるというか。前作が変化の片鱗だとしたら、今回は変化の渦中っていう感じがして。

ハルカ:いや、生きてこそ、でしょ。絶対に!私ごときが言うようなことじゃないですけど。おこがましいですね。私の苦しみなんて......もっと苦しんでる人はいっぱいいる、それはわかってる。"終わり"は見たけど終わってないですから、往生際悪いんで(笑)。やっぱり好きだから、どうにか自分にその世界を取り戻したかったですよね。そんな時期を経て『世界』が生まれるんです。

-歌うことと生きることを直結させるということに、どれだけ自覚的になるか、覚悟を持てるのかっていうことだったんじゃないかと思うんですよ。

ハルカ:......うん。自分の中の、もっと開けてたり、バーってした部分とか、躍動的とか、生命力?みたいなものとか、いつの間にか自分で抑え込んじゃっていたと思う。なんか、無駄だと思って諦めちゃってたのかな。みんなに向けてガガッと歌うことでそれが出てきたっていうか、隠してたベールが剥がれて表に出てきたんだと思う。

-で、そこから今まで作ってきた曲じゃなくて、新しく曲を作って毎月リリースしていこうって決まったとき、自分たちの中で、どんな曲を今のハルカトミユキとして出していかなきゃいけないのか、具体的に見えていましたか?

ハルカ:まったく見えてないですね。とにかくガーってやりたいってことだけ(笑)。自分が自分に驚くようなことをやりたいなって、1回自分の常識をブチ壊したいなって。あ、前向きな意味でですよ!たいした実績もないのに、"ハルカトミユキってこんな感じ"っていうのがいつの間にかヒナ型みたいになってて、それってつまんないですよね。だけど、ミユキと私が真剣にやれば何やってもハルカトミユキではあるはずだと。その破壊感とブレない芯みたいなのが共存してる感じがいい。"毎月新曲出せ"って言ってくれるスタッフ最高じゃないですか! それで、新しいプロデューサーに出会わせてもらいたいって頼んだり、今までの自分たちの頭で考えていたことからはひとつ飛び越えたことをやってやるぞ、と。クリエイティブ的には、ゼロから作り始めたっていう感じですね。