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INTERVIEW

Japanese

ハルカトミユキ

2014年06月号掲載

ハルカトミユキ

Member:ハルカ(Vo/Gt) ミユキ(Key/Cho)

Interviewer:天野 史彬

-後半2曲に「385」と「青い夜更け」っていうインディーズ時代に作られた曲を収録したのはどうしてだったんですか?

ハルカ:最初から決まってたわけじゃなかったんですけど、集めてみたらいいバランスになったからっていう感じですね。でも、必然的に集まった5曲だとは思ってます。それがたまたま、元々あった2曲だったっていうことだと思います。

-たとえば「青い夜更け」は凄くピュアな思いが歌われた曲ですよね。ハルカトミユキの根っこにある強さと弱さが凄く切実に伝わってくる曲で。こういう曲が、このタイミングでもう1度形にされたっていうところにも、凄く意味を感じますよね。

ハルカ:そうですね......この曲はほんとに、ハルカトミユキを組んですぐに作った曲で。それから2人だけでライヴをやってた時からずっと演奏してたんですけど、最近はあんまりやってなくて。でも、昔の曲でも絶対に根本にあるものが凝縮されてると思うし、時間が経ってもそこと向き合って、更新しながら今の感情で昔の曲を歌ったり、今の表現で昔の曲を作品にすることは絶対に必要だと思っていて。だから、今のタイミングでこの曲を出してみて、変わった部分もあったし、変わってない部分もあったし。

-具体的に、どんな部分が変わって、どんな部分が変わってないと思いましたか?

ハルカ:基本的に、歌詞で言ってることは変わってないんですよ。昔も今もこういうふうに書いてるなっていうのは変わってなくて。でも歌ってみると、書いた時の感情とは全然違う気持ちで歌っていて。やっぱり、昔より開けてる感じはしましたね。昔は書いたものを閉じて歌ってる感じがあって。でも今は、閉じて書いたものも開いて伝えるっていうことができるようになってる。だから、同じ曲を歌っても違うように伝わる部分はあると思います。

-この「青い夜更け」のサビは"ラララ 声を聞かせて/ラララ 話をして"って歌われますけど、こうやって人に何かを求めていく気持ちを歌った曲が、このタイミングで再び音源化されるっていうのは象徴的ですよね。やっぱりこのEPの制作期間は、ハルカトミユキにとって音楽とは何か、音楽を伝えることはどういうことなのかを探っていく期間だったんだろうなって思います。

ハルカ:私は特に、歌詞を書く部分でどういうふうに伝えるかっていうことに改めて向き合って。だからやっぱり、今までと違った書き方で書けるようになったし、この先に繋がる感じもしましたね。

-ミユキさんはどうですか?

ミユキ:今回3曲目の「かたくてやわらかい」は私が作ったんですけど、インディーズ・デビューしてからずっと"こういう音楽好きだな"って思ってきたものをこういう形で表現できたのは大きい収穫で。あとは、シンプルにしたいっていうのがやっぱりあって。音1個1個に意味を持たせたいなって思うし、私たちは2人のユニットなので。この2人がいて、周りを包む楽器があるっていう形を今後もっと表現できたらいいなって思います。

-わかりました。今日話してみて、おふたりの中にある"素"の部分がどんどん如実に見えてきた気がしました。では、今日はこの辺で締めようと思います。ありがとうございました。

ハルカ&ミユキ:ありがとうございました。