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Skream!×HMV presents "ROCKのススメ VOL.1" スペシャル対談

2014年09月号掲載

Skream!×HMV presents "ROCKのススメ VOL.1" スペシャル対談

-皆さんそうやって自分たちの足場を固めた上で今、全国区でやってて、tricotはヨーロッパにも行ってるし。改めて自分たちのルーツみたいなものがある上でいろんなところに行って感じることってありますか?

中嶋:そうですね。つい最近海外に行ってたんですけど、7月前半に。でも何も変わらなかったですね。自分たちは。その、スタイルというか。やり方とか、曲の見せ方とかパフォーマンスとか、意気込みとかも(笑)、全然変わらずにやってて。もう、どこでも一緒なんやなっていうのは思いました。変に海外やからって、海外で好かれるのってどんなんやろう?とか考えずに行ったんで、いつもの京都でライヴしてるのと同じ感じで。ワーーーッツ!てやってきたんで(笑)。

-お互い聞きたいことはないですか?

三原:うち、バンドとして海外とか行ったことがまだないバンドなんで、どうなんですか?っていうのは聞きたかったんですが、今ので十分(笑)。

中嶋:(笑)HaKUも行ってましたね。

辻村:僕ら前の『wonderland』ってアルバム出したときのツアーが"東名阪マ(マレーシア)"っていう(笑)ワンマン・ツアーだったんですけど。さっきイッキュウも言ったようにやってる側は変わらないんですけど、お客さんは変わりますね。めっちゃ歌うんですよ。

中嶋:うん。めっちゃ歌う。

辻村:日本語が好きなのか、勉強してくれてるのかわからないですけど。それこそ英語っぽく考えて行くよりかは、向こうは日本人っていう外国人を求めてるわけで、変に気取って英語でパフォーマンスしたりしなくても、普段やってることをやったほうが喜んでくれるのかな?とか。日本のアーティストを見に来て一緒に歌いたいと思ってる人たちは、"サンキュー"より"ありがとう"って言葉を聞きたい人のほうが多いのかな?って思いました。昔は海を越えて行くことはすごい壁のように感じてたんですけど、でもアニメが世界に行ってくれて、で、そこにJ-ROCKとかJ-POPとかついて行ってくれたおかげで、今はもう日本の音楽そのものがかっこいいと思われるようになって、日本語かっこいいと思われるような雰囲気があるのかな?と思ったんで。そのタイミングで海外に行けたのはデカかったと思いますね。

-他に聞いておきたいことはないですか?

辻村:「SPAM生活」とか、楽曲(笑)、あれどうやって降りてきたんかな?と思いましたね。

三原:うちのバンド、僕が作詞作曲してるわけじゃなくて、弟(ベースの康司)がやってるんですけど、大体、歌詞とメロディが一緒に出てきて、風呂場とかで歌ったメロディをそのまま組み立ててひとつの形を作って僕らに渡してくれるんです。で、僕らは今まで培ってきた音楽をごちゃまぜにして、康司が持ってきたアレンジをつぶして、フレデリックにするっていう作業なんですけど、それがまたドラムであったりギターであったりのクセが入って、変わっていったりしますね。

-HaKUもR&Bを過去、やってたり、ハイブリッドですもんね。

辻村:僕、ビジョンとか全然わからないんですけど、たぶん似てるというか、鳴ったものをそのまま繋げるっていうパターンはよくやったりしてましたけど。でも昔より今のほうがシンプルにはなりましたね。自分たちにとって、より"いい"と思えるものを研ぎ澄まして行ったのが今だと思うんですけど。昔はやりたいと思うことを1曲に全部詰め込んでいたんで、Aメロに戻ってこないとかよくありましたね(笑)。なんか大阪の人に多いんですよね?

-サビかと思ったらサビ前だった、とか。

辻村:あれ、アルカラがいけないんです(笑)。サビかと思ったら最後に置いとくみたいな。

中嶋:びっくりさせたいみたいな、なんかあるんやと思います、関西の人は(笑)。"まだサビちゃうんかい!"と思わせたいとか。

-そういうところも堪能してもらえるといいですね(笑)。では3マンに向けて、お客さんへのメッセージをいただけますか。

三原:自分の気持ちとしてもそうなんですけど"どうや?この3マン"って感じです。"楽しいしかないやろ"の一言です。

中嶋:まあ私的にはずっとちゃんと対バンしたかった2バンドなんで。どっちも大好きなんですけど、負けないようにがんばります。

辻村:や、でもホントに踊れる音楽っていうところで繋がりがあると思うんですけど、単純に身体、動くと思います。でもダンス・ミュージックの概念って身体が動くところだけじゃなくて、心が躍ることがダンス・ミュージックのような気がするので、それがテンポが遅かったとしても速かったとしても、どのバンドも心を躍らせに、この日ライヴをやると思うし、ぜひぜひ本物のダンス・ミュージックみたいなものを楽しみに来ていただけたらなと思います。

▼公演概要
Skream!×HMV Presents "ROCKのススメ Vol.1" 
10月9日(木)渋谷WWW
18:00 OPEN / 19:00 START
出演:tricot / HaKU / フレデリック
料金:¥2,800 (税込/ドリンク代別途必要)

▼チケット発売中
ローソンチケット 0570-084-003 https://l-tike.com/ Lコード:70303
企画・制作:激ロックエンタテインメント/ローソンHMVエンタテイメント

▼HMV ONLINE 特集ページ
https://www.hmv.co.jp/news/article/1408220059