Japanese
HaKU
2014.06.14 @渋谷clubasia
Writer 荒金 良介
HaKUの2ndアルバム『シンバイオシス』レコ発ツアーは全国7カ所で行われ、この日はその折り返し地点と言える4本目のライヴである。表題の"symbiosis"とは、相互に栄養源を補足しながら複数の生物種が共存して生活する状態を指す。平たく言うと"共生"という意になる。送り手と受け手が双方向でエネルギーを交換、融合、衝突して生まれる化学反応......それを追い求めて作られた『シンバイオシス』の真価が発揮されるのは、間違いなくライヴという空間だ。ソールド・アウトの場内は男女比率も半々ぐらいで、隅々までぎっちり埋め尽くされていた。
"踊ろうぜ、渋谷!"と辻村有記(Vo/Gt)が煽り、「masquerade」など新作中心のナンバーで畳み掛け、フロアは手を上げてジャンプしたり、ウォーウォーの声が高らかに響き渡ったり、一部でモッシュする光景も見られるなど、序盤からバンド側の狙い通りと言える過熱ぶりだ。辻村の唯一無二の中性的なハイトーン・ボイス、藤木寛茂(Gt)は繊細なフレーズで時にヘヴィに時にメロディアスに心の琴線を揺さぶり、三好春奈(Ba/Vo)は黒髪を振り乱して男顔負けの躍動的且つグルーヴィなベースを叩き出し、長谷川真也(Dr)はタイトなビートでバンドの屋台骨をしっかり支えている。メンバー4人の歯車がガッチリ噛み合いながらも、個々の演奏力の高さでも耳を引き付ける。隙のない超絶プレイで魅了したかと思えば、大人っぽいフレージンズに心を開放され、スペーシーでダンサンブルなリズムに体を根底から揺さぶられる。ジェットコースターに乗っているようなスリリングな興奮に身を委ねながら、片時も耳目を離せないステージが続く。さらに透き通ったポップな歌メロも強烈な楽器陣の中で埋もれない存在感を放ち、全員が同一線上でせめぎ合う緊張感がまた心地良かった。
"この日のために......みんなと会うために作品を作った。『シンバイオシス』の中で1番古い曲で、2年かかった。最初は黒かったけど、透明な言葉になった"と辻村が解説すると、「透明で透き通って何にでもなれそうで」に移行する。深淵な美メロから、この世界をゆっくり包み込むような壮大なスケール感に聴き入った。まるで聴き手の心の奥底まで降り、優しい光を当ててくるような包容力に富んでいた。それから一転、デジタルチックなインスト・ナンバー「Archaic smile」は、HaKUというバンドの凄味を端的に知らしめる強力ぶりで、ライヴの流れにも極上のフックをもたらす。ヘヴィなエッジと流麗なフレーズが織りなすダイナミズムに観客が熱狂的に踊っていた。メンバー自身も実に楽しそうに演奏に没頭している姿も印象的だった。また、三好がリード・ヴォーカルを務めた「listen listen」のガーリーな殺傷力も多くのファンの心を見事に撃ち抜いていた。"明日から日常が始まるけど、お互いに頑張ろうな"と辻村が穏やかに語りかける場面もあったが、この瞬間は何もかも忘れて、音楽で1つになりたいという気持ちの表れが言葉になったのだろう。何度も"歌ってくれ!"と声をかけていたが、それを受けて、雪ダルマ式に熱気も膨れ上がり、観客が歌う声が耳を支配する割合もどんどん高くなっていた。バンド側に目を移しても、ヴォーカルの一声や演奏のワン・フレーズに、伝われ!という強い思いをひしひしと感じた。8月30日にはバンド初の試みという70分一本勝負のノンストップ・ライヴをやることを告知していたが、今のHaKUにはぴったりのアイデアではないだろうか。全力疾走、全身全霊でぶつかっていく熱い感情は、この日も爆発していたのだから。
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
RELEASE INFO
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号