Japanese
HaKU
2014.03.25 @新代田FEVER
Writer 沖 さやこ
大阪公演にはMAMADRIVE、名古屋公演にはドラマチックアラスカを迎えた、HaKUの東名阪ツーマン・ツアー最終日となる東京公演。彼らが"Riot(騒動)"の相手に選んだのは、ロックとエレクトロを融合させたサウンドを掲げる5ピース・バンド、JAWEYE。どうやらHaKUとは大型イベントでの共演は一度だけあるようだが、対バンするのは初とのこと。そんな自分たちのことをツーマン・ツアーに呼んだHaKUに対しての敬意を音楽で表した。1曲目「SPARK」から巧みに生音と同期を融合させ、高橋広祐(Mp)も積極的にフロアを煽る。全員が自らの出す音で観客をしっかり見つめている、パワー・プレイだけではない人となりの見えるグルーヴ。それに突き動かされ、徐々にダンスやクラップなどで応える人々が増えていく様は、彼らの思いが伝わっていたことを明確に物語っていた。上田浩平(Vo/Gt)が"体と体で勝負しようぜFEVER!"と言い演奏されたラストの「STARGAZER」では、フロアがツー・ステップの嵐。ラウドかつ清涼感のあるサウンドでオーディエンスを魅了した。
そしてこのライヴのホストであるHaKUの登場。登場SEを4人の爆音でぶった切ると、三好春奈の太いベースから1曲目「What's with him」へ。音が鳴った瞬間から只ならぬ気迫を感じ、息を呑む。肉体的なバンド・サウンドで一気に引きつけると、間髪入れずに「dye it white」。ほんの気持ち音源よりもテンポを落としているがゆえに、音源以上に音に説得力と凄味が生まれる。どっしり構えた長谷川真也のドラミングに、歪んだベース――リズム隊の作り出す空気が強くバンドに反映されていた。そして辻村有記と藤木寛茂のギターも負けてはいない。続いての「masquerade」では轟音のダンス・ロックで荒々しく攻める。辻村の繊細なヴォーカルと破壊音的なアンサンブルが極上の混沌を作り上げ、僅か3曲でHaKUは見事に場内を支配した。その後もMCを挟まず突き進む4人。ベースの効いた「cell」もひとつひとつの音が挑発的で、それに感化されるようにこちらの心のなかや音への意識がどんどん鋭さを増していく。HaKUの音と自分が剣を突き合わせているような、そんな感覚が芽生え、脳内は完全にトランス状態だ。ひたすら心を高揚させる鋭い音像。間奏で辻村と藤木が柵の上に身を乗り出しギターを弾く姿には、その逞しさから金剛力士像のような圧倒があった。
完全にギアは全開。続いての「1秒間で君を連れ去りたい」で完全に場内はトランスし、インタールードを挟みミディアム・ナンバー「眠れぬ夜にライトをあてて」へと繋げる。藤木はギター・シンセを用い、サックスにも近い音色を入れたりと、シンセでもギターでも出せない味わいでより楽曲のムードを高めてゆく。辻村と三好のツイン・ヴォーカルが緩やかに優しく身体のなかを駆け巡り、歌詞の通り"高速道路の上"にいるような、疑似体験にも近いドラマティックなサウンドスケープに恍惚とした。曲中で辻村が"これはみんなの曲だから一緒に歌ってくれよ"と叫んだ「the day」、"全員まとめてかかってこい!"と煽った「everything but the love」とフロアと強いコミュニケーションを築き上げる。彼らの音が攻撃的という言葉では足りないくらい、ひりついた暴力的な音でありながらも心地よいのは、血が通った4人の気持ちそのものだからだろう。そしてその気持ちは全て目の前にいる観客ひとりひとりに向けられていた。抑制しきれない感情が次々と飛び出てくるそのステージに漲る、絶対的な自信。HaKUは新しい領域へと足を踏み出した――そう確信させるライヴだった。4月30日にリリースされるアルバム『シンバイオシス』の全国ツアーではどんな姿を見せてくれるのか、期待が高まる。
- 1
LIVE INFO
- 2025.08.16
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
リーガルリリー
Eve
"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO"
フレンズ
豆柴の大群
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Faulieu.
Novelbright
Ivy to Fraudulent Game
レイラ
私立恵比寿中学
Keishi Tanaka / 荒井岳史 / TGMX(FRONTIER BACKYARD) ほか
Billie Eilish
ユアネス
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
- 2025.08.17
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
Eve
四星球 × G-FREAK FACTORY
PIGGS
金子ノブアキ
POP DISASTER / sfpr / waterweed
ビレッジマンズストア
PK shampoo
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Novelbright
GOOD ON THE REEL
私立恵比寿中学
Billie Eilish
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
PENGUIN RESEARCH
- 2025.08.19
-
Hump Back
キュウソネコカミ
THE BAWDIES
YOASOBI
bokula.
- 2025.08.21
-
PENGUIN RESEARCH
THE BAWDIES
TENDOUJI
YOASOBI
GANG PARADE
金子ノブアキ
KALMA
キュウソネコカミ
"LIVEHOLIC / ROCKAHOLIC Candye♡Syrup (美容室) 10th Anniversary Party"
- 2025.08.22
-
奏人心
KING BROTHERS
"WILD BUNCH FEST. 2025"
TENDOUJI
THE BAWDIES
終活クラブ
YOASOBI
JunIzawa
ナナヲアカリ
Broken my toybox
RAY
フレンズ
Rei
キュウソネコカミ
- 2025.08.23
-
PENGUIN RESEARCH
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
大森靖子
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
LOCAL CONNECT
浪漫革命
リーガルリリー
Buzz72+
Appare!
佐々木亮介(a flood of circle)
w.o.d.
Eve
マオ(シド)
- 2025.08.24
-
大森靖子
"Sky Jamboree 2025"
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
cinema staff
LOCAL CONNECT
ビッケブランカ
Eve
マオ(シド)
小林柊矢 / 心愛 -KOKONA- / 虎鷹 / 荒木一仁 ほか
- 2025.08.25
-
Hump Back
神聖かまってちゃん
THE YELLOW MONKEY
- 2025.08.28
-
KALMA
Maica_n
ビレッジマンズストア
THE BAWDIES
22/7
- 2025.08.29
-
the cabs
神はサイコロを振らない
Bye-Bye-Handの方程式
安藤裕子×清水ミチコ
そこに鳴る
ゲスの極み乙女 × 礼賛 × roi bob
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
- 2025.08.30
-
Kroi
reGretGirl
ナナヲアカリ
木村カエラ / OKAMOTO'S / 原因は自分にある。 ほか
豆柴の大群
ビレッジマンズストア
アーバンギャルド
天女神樂
ぜんぶ君のせいだ。
"ナノボロ2025"
Maica_n
"RUSH BALL 2025"
ビッケブランカ
レイラ
9mm Parabellum Bullet / THE BACK HORN / ACIDMAN / yama ほか
PIGGS
eastern youth
Appare!
VENUS PETER
GRAPEVINE
Lucky Kilimanjaro / 眉村ちあき / 森 大翔
崎山蒼志
セックスマシーン!!
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
NEK!
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Faulieu.
- 2025.08.31
-
reGretGirl
Broken my toybox
BLUE ENCOUNT / スキマスイッチ / 家入レオ / CLAN QUEEN ほか
ビレッジマンズストア
大森靖子
"ナノボロ2025"
"RUSH BALL 2025"
HY
GOOD BYE APRIL
Nothing's Carved In Stone / Base Ball Bear / ヤングスキニー / GLIM SPANKY ほか
ぜんぶ君のせいだ。
LACCO TOWER
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
RAY
Miyuu
GANG PARADE
ONIGAWARA
伊東歌詞太郎
ZAZEN BOYS
PK shampoo
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Academic BANANA / Yeti / BACKDAV
RELEASE INFO
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.01
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.08
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号