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DISC REVIEW

ニュアンス

昨年YouTubeに公開したオリジナル曲「余薫」、「累累」が合わせて90万再生を記録。歌い手としてのみならず、シンガー・ソングライターとしても注目を集めるいゔどっと初のフル・アルバムだ。儚くも熱い衝動を秘めた透明感のある歌声が、癒えることの

DRIVIN' BEAST -Official Bootleg-

2016年4月に新ドラマーとしてマー(ex-folca)を迎えての新体制となってから初の作品は、TOWER RECORDS、ライヴ会場限定販売の"オフィシャル・ブートレッグ"と題したアルバムで、とにかく荒々しく、野性味と人間味に溢れ、滴る汗

FLASHBACK BUG

感情に敏感でありすぎるがゆえに、喜怒哀楽では名づけることのできない思念の渦の中で、次第に引きつり笑いを起こす神経質なサウンド。80年代ニュー・ウェーヴのような甘美なメロディ、それにハード・ロックやグランジの意匠を受け継ぐヘヴィネス。時折、リ

Empathy

声優でアーティストの上田麗奈がアルバム『Empathy』を完成。2016年のデビュー・ミニ・アルバムでは、繊細に丁寧に物語を紡いでいく印象が強かったが、今回は躍動的な曲、ポップで晴れやかな曲も増え、カラフルさが増した。Kai Takahas

MATERIAL

2007年結成のギター×3、キーボード、ベース、ドラムス、VJによる7人編成のポスト・ロック・バンドが放つ2ndミニ・アルバム。Track.1「Intro」からTrack.7「Material」まで、各プレイヤーが楽曲の一部となって構築して

狼の詩

メジャー・デビュー時からH ZETTRIOのピアニスト、H ZETT Mが楽曲プロデュースを手掛けている、ダンス・パフォーマンス・ユニット 新しい学校のリーダーズ。今作は、作曲をH ZETT M、作詞は昭和の時代から数々の名曲を生み出してき

こんなバンド名だけどいいんですか

色の濃いタイアップ曲が集結した打首のニュー・シングル。元極道の専業主夫の日常を描くギャグ・コメディ"極主夫道"OP曲「シュフノミチ」は、主夫/主婦の奮闘を歌っており、まさに"生活密着型ラウドロック"バンドと相性抜群の1曲だ。一方「カンガルー

2020

ミニ・アルバムそのものや"新型コロナウイルスが憎い"といった、どストレートなタイトルからもわかる通りに今年を象徴する1枚が完成。本作には、ステイホームで筋トレしながら、アニメを観る前後に、はたまた風呂上がりに腰に手を当て牛乳を飲みながら――

From The Swing, Into The Deep

デンマーク出身の5人組インディー・フォーク・バンド、NOVEMBERDECEMBER。OH MY!を見出した "Rimeout Recordings"からリリースされる期待の新人は、名前の通り、1年の終わりにさしかかるどこか物悲しくノスタル

ONE

©Touko_Ao

チャンネル登録者数45万人超の人気YouTuberであり(※2021年7月現在)、歌い手としても活動するうみくんがRhythmic Toy Worldを迎えた初のコラボ・シングル。"Umikun Creative Project 2021"

Kind of Blue

心に響くポップ・ソングに色をつける、シンガー・ソングライター的な私小説の視点と、ピアノやマリンバ、ホーンなど多彩な楽器群。しかしひとりの脳内で生み出されたフィクションならではの少々、異様なバランスがバンドにはないイマジネーションを広げてくれ

Never Going Under

2020年の前作『Sad Happy』がUKチャートの4位を記録し人気ギター・ロック・バンドの地位を確かなものにした、リヴァプールの4人組 CIRCA WAVES。彼らの5枚目となるアルバムは、"私たちが現在感じている恐怖と、それを乗り越え

What's It Like Over There?

今年で4度目となる"SUMMER SONIC"への出演も発表されたCIRCA WAVESが、来日を前にニュー・アルバムをリリースする。前作『Different Creatures』で、それまでのやんちゃでポップなインディー・ロックの殻を脱ぎ

eyes

3ピースのせめぎ合いに果てしない可能性を感じるおいしくるメロンパンが、『cubism』、『answer』で開かれた表現によってオーディエンスから受け取ったフィードバックは、今作で、ソリッド且つフィジカルに訴えるサウンドやアレンジとして結実し

answer

聴き手への届きやすさという意味で節目になった前ミニ・アルバム『cubism』のさらにその先にある7thミニ・アルバム。先行配信曲「マテリアル」にある、触れられるものの有限さとそれが記憶になったとき永遠を信じられるという気づきなど、ナカシマ(

cubism

"初めて開けたこの目で/全部 全部 選び直すよ"。そんなふうに歌われる「Utopia」が象徴するように、今作『cubism』の全5曲に漂うのは、人は何度でも生まれ変わるということ、それは断絶ではなく地続きなものであるというような死生観だ。誰

BRAVE SOULS

大阪発のダンス&ヴォーカル・グループによる新作は、90年代インディーズ・パンク/ロック/ミクスチャー好きにはたまらない仕上がりだ。ミニ・アルバムに続きmasasucksがサウンド・プロデュースを務め、作曲/演奏はアイニ(SMORGAS)、津

塩

よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する塩顔芸人のエア&生演奏グループが、結成4年で満を持してのメジャー・デビュー。配信シングルやライヴで披露されている既存曲に、Czecho No Republic武井優心(Vo/Ba)プロデュース

スター街道

この人の頭の中はいったいどうなっているんだろうか。"BanG Dream!(バンドリ!)"のPoppin'Partyで花園たえ役としても活躍する大塚紗英が、2ndミニ・アルバムを完成させた――のだが、冒頭の疑問が浮かぶほどに独特すぎるタイト

カラタチの夢

今年1月にデビュー15周年を締めくくるコラボ・ベスト・アルバムをリリースした大橋トリオの新作EPは、人気ドラマ"きのう何食べた? season2"OPテーマの「カラタチの夢」をはじめ、ドラマやテレビ番組など映像世界を音楽で彩った楽曲が揃う。