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DISC REVIEW

09

Squall

04 Limited Sazabys

Squall

表題曲は疾走する演奏にメランコリックな歌が乗る、まさにフォーリミ印のメロディック・ナンバー。今年2月に日本武道館公演を成功させてからも快進撃が止まらない彼らが約1年3ヶ月ぶりにリリースするシングルとしては、ちょっと手堅いんじゃない? と思いきや、"こんなはずじゃない/こんなもんじゃない"という歌詞にグサッとヤラれた。闘志なのか、それとも飢餓感なのか、危機感なのか。いずれにせよ、彼らの中にはまだまだ、こんな気持ちがくすぶっている。さらなる飛躍の前にバンドとファンの間でそれを再確認。そういう位置づけのシングルと受け止めた。Track.3「capture」のハードコアな演奏ももちろんだが、キュートなTrack.2「happiness」でGEN(Ba/Vo)が奏でるウォーキング・ベースも聴きどころだ。(山口 智男)

eureka

04 Limited Sazabys

eureka

メジャー・デビューしてから、パンク・シーンに留まらない人気を確立しながらロック・シーンでめきめきと頭角を現してきたとはいえ、バンドが持っている本質に何ら変わりはないことは、前作アルバム『CAVU』から1年5ヶ月ぶりに完成させたこの2ndフル・アルバムが雄弁に物語っている。メロコアや2ビートに頼らないメロディックなロック・ナンバーという王道路線ももちろんいい。Track.2「Feel」、Track.3「drops」、Track.4「Warp」他、前半の6曲を聴けば、彼らが自分たちの王道をさらに磨き上げたことがわかるだろう。しかし、彼らなりに90年代のJ-POPの魅力を再現したTrack.7「Night on」からの型にハマらない展開がやっぱりフォーリミ。後半は、僕らが知らないフォーリミを存分に楽しませる。(山口 智男)

AIM

04 Limited Sazabys

AIM

昨年、初の全国ワンマン・ツアーを成功させた04 Limited Sazabysが前作『TOY』から8ヶ月ぶりにリリースするメジャー第2弾シングル。夏にリリースすることを意識して、原点回帰を思わせる2ビートのメロコア・ナンバー「climb」がオープニングを飾っているが、『TOY』収録の「Letter」同様、「fog」ではメロディアス且つ、ちょっと大人っぽい魅力を存分にアピール。その他、ハードコアの影響が表れた「cubic」、そしてポップなロック・ナンバーの「Give me」とそれぞれに異なる魅力を楽しめる計4曲が収録されている。バンドの新たなステートメントとも言える「climb」はもちろん、ラヴ・ソングの「fog」と「Give me」。ヒネらず、あえてストレートに綴った歌詞も聴きどころだ。(山口 智男)

TOY

04 Limited Sazabys

TOY

持ち前のメロディ志向がせつないメロディに実ったTrack.1「Letter」を始め、それぞれに異なる魅力を持った4曲が揃い、バンドの快進撃とともに成長をアピールするメジャー第1弾シングル。「Letter」の印象が強すぎて、しっとりしすぎてしまうんじゃないかとメンバーたちは心配したそうだが、ハード且つエモーショナルなTrack.3「escape」とキュートなポップ・ソングのTrack.4「soup」の毒っ気が作品全体をギュッとひきしめているから昔からのファンもご安心を。逆に「Letter」を聴き、フォーリミに興味を持ったリスナーもその2曲を聴けば、彼らがどんなバンドかたちまち理解できるはず。「Letter」で聴ける大人っぽい音色およびフレーズのギターも聴きどころだ。彼らの新境地と言ってもいい。(山口 智男)

CAVU

04 Limited Sazabys

CAVU

3rdミニ・アルバム『monolith』のヒットをきっかけに吹き始めた追い風に乗って、さらに加速したバンドの勢いが感じられる1stフル・アルバム。メジャーからの第1弾ということで、「swim」で打ち出したポップな一面をさらに追求したものになると思いきや、予想以上にアグレッシヴでちょっとびっくりした直後、バンドの芯がこれっぽっちもぶれていないことがわかって思わず快哉。メロディック・パンクを軸に新しいサウンドも含め、いろいろな楽曲に挑戦しているが、その幅広さがポップからアングラまでというところにバンドの心意気が感じられるが、スロー・ナンバーが1曲もないところもいい。「Any」を始めライヴではお馴染みの3曲もリメイクして収録。現在のバンドの姿をすべて曝け出すという想いもあるようだ。(山口 智男)

YON

04 Limited Sazabys

YON

切なさとポジティヴなヴァイブが絶妙に入り混じりあいながら一皮剥けたことをアピールするTrack.1「swim」は、3rdミニ・アルバム『monolith』のヒットをさらに大きな広がりのあるものにするに違いない。ブレイク間近!?と噂されている名古屋の4人組が『monolith』から7ヶ月ぶりにリリースするシングル。その他の3曲もメロディック・パンクならではの疾走感を持ちながら、曲ごとに新境地を思わせるアレンジを閃かせ、より広がりある魅力を心憎いまでにアピールしている。1度聴いただけで耳に残る中性的な歌声のインパクトのみならず、多彩なリズム・パターンで曲のバリエーションを作るドラムや印象的なフレーズを奏でるギターも聴きどころ。バンド・サウンドそのものに個性が感じられるところがこのバンドの一番の強みだ。(山口 智男)

つぁら﹆とぅ﹆すとら

0.8秒と衝撃。

つぁら﹆とぅ﹆すとら

塔山忠臣がこのアルバムに向けて"挑戦する芸術の美しさを届けます"とメッセージを寄せていることに、未だシーンの中ではアグレッシヴで盛り上がる要素を求められつつ、内面の真実を探ろうともがいているアンビバレントな思いを見たのだが......。実際、非常に振り切った5曲だ。まるでEDMの享楽性がバカバカしく思えるエレクトロニック・ボディ・ビートのTrack.1。ラウド/ミクスチャー/デジコアとボカロ的な表現が交互に登場するTrack.2、ハウスと歌謡を行き来するTrack.3は、いずれもエレクトロを塔山のニュー・ウェーヴ観で再定義したかのよう。メタルの殺伐を革命のサウンドスケープに模したTrack.4、アーバン・テイストなのにエレジックなTrack.5。"共感地獄"に辟易した耳に"音で語る哲学"が新鮮に響く。(石角 友香)

破壊POP

0.8秒と衝撃。

破壊POP

Track.1「The Killing Moon」が、80年代UKサイケの雄、ECHO & THEBUNNYMENの名曲と同名であることからもわかるが、本作を体系づけるなら、塔山が常に敬意を捧げる電気グルーヴのナンセンス、その奥にある80年代UKニュー・ウェイヴ、そして、そのさらに奥に広がるTHE DOORSやLOVEなど60年代USダーク・サイケデリアにまで辿り着く。それは"ラヴ・アンド・ピース"という理想主義の裏側にあり、それが朽ち果てたあとも残り続ける、クソみたいな現実に対する麗しき反抗の歴史でもある。全10曲、過去最高にメロディアスな耳馴染みだが、音の隙間からは狂気が零れ落ちる。J.M.の歌唱が今まで以上にしなやかに響くのも大きい。冷気を宿したアコギが映えるTrack.4「白昼夢」が特に素晴らしい。(天野 史彬)

ジャスミンの恋人

0.8秒と衝撃。

ジャスミンの恋人

素晴らしい。この「ジャスミンの恋人」は、ハチゲキ、狂騒のボディ・ミュージック時代の幕開けを告げた2011年のシングル曲「町蔵・町子・破壊」以来のターニング・ポイントとなる1曲だろう。ノイズが消え、シンプルに削ぎ落とされたアレンジ。故に今まで以上に輪郭が露わになった、ソリッドなビートのトラック。その上を流れるアコースティック・ギターは、時に聴く者の心のひだをそっと撫でるように艶やかなメロディを奏で、時に聴く者の腰をダイレクトに揺さぶるようにアタック感強く掻き鳴らされている。80年代のイギリスでNEW ORDERやTHE STONE ROSESが鳴らしたサウンドを、20年以上の時を超えて再解釈しているような新機軸。誰にも踊らされない君の気高き心は、こういう音楽でこそ踊らせるべきだ。(天野 史彬)

いなり寿司ガールの涙、、、EP

0.8秒と衝撃。

いなり寿司ガールの涙、、、EP

そもそも塔山とJ.M.は、とても誇り高く純潔な契りを音楽やアートと結んでいる2人である。音楽に対するロマン、真剣さ、切実さ――ハチゲキを他とは一線を画す存在たらしめていたのは、そこにある純度の高さに他ならない。これまでの彼らが苛立ちや怒りを抱えていたとすれば、それは"何故、他の誰も自分たちと同じくらい深く強く音楽を愛せないのか?"という孤独と哀しみから生まれるものだったのだと思う。しかし、新興レーベル"HAGATA"移籍後初リリースとなる本EPでハチゲキは、もはやそうした苛立ちや哀しみに捉われていない。例え相手の土俵の上だろうが、真正面から勝負してやる。そして、勝ちに行く――そんな覚悟と決意と自信が、本作の研ぎ澄まされた1音1音からは聴こえてくる。素晴らしい。まさに覚醒の1枚。(天野 史彬)

NEW GERMAN WAVE4

0.8秒と衝撃。

NEW GERMAN WAVE4

0.8秒と衝撃。の、今年2作目となるフル・アルバム。制作開始当初、石野卓球『BERLIN TRAX』から影響を受けたというこの作品は、アルバム・タイトルの"NEW GERMAN WAVE"という言葉が示すように、電子音楽の深淵を巡る。このアルバムでハチゲキは、自分たちの鳴らす音楽の奥には歴史と文脈という道しるべがあることを表現してみせる。そして音楽性だけでなく、このアルバムは精神性の部分でもハチゲキのディープな内面が吐露されている。特に、ふくよかなサウンドに乗せた優しげなメロディが心地よい「FLoWeR」、壊れそうなほどに美しい「UKuLeLe HiBisQs」。この2曲は、これまでのバラード曲よりも一段と重い筆圧で"別れ"と"死"を歌う。音楽的にも、バンドの精神性的にもより深みを覗き込んだ大傑作。(天野 史彬)

電子音楽の守護神

0.8秒と衝撃。

電子音楽の守護神

前作、そして去年のEPを経て、クラウト・ロックやインダストリアル・ロックを参照することで0.8秒と衝撃。の音楽的個性となった暴力的なビートは、本作でも健在。だが、それは今までのように周囲に対する違和感や怒りを表現するためのものではなく、リスナーを鼓舞するためのものとして、本作では鳴らされている。無論、苛立ってはいるが、いじけてはいない。電気グルーヴとTHE BLUE HEARTSに影響を受けたという塔山の言葉は、THE BLUE HEARTS的な部分――つまり、リスナーに対する扇動者としての役割に一層自覚的になった。この時代、“生きづらさ”を感じることは、同時に、“自分を持っていること”の証明でもある。生きづらくて結構。楽しめ。そんな強さと誇りに満ちた、現時点での最高傑作。(天野 史彬)

バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP

0.8秒と衝撃。

バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP

作品ごとに新たな音楽的側面を覗かせる0.8秒と衝撃。だが、1年前ぶりの音源である本EPにおいても、やはり一筋縄では行かない進化を見せている。去年リリースされたセカンドアルバム『1爆2爆3爆4爆5爆6爆、東洋のテクノ。』において、エレクトロやインダストリアル・ロックを参照することで体得した暴力的なビート・ミュージック的意匠はそのままに、しかしファースト『Zoo&LENNON』の頃より垣間見えていた塔山のメロディ・メイカーとしての才もまた、本作では発揮されている。その結果、“体より心が先に踊る叙情的ダンス・ミュージック”という、かなり独創的な世界観を構築。最後の最後に「大泉学園北口の僕と松本0時」という美麗バラードを持ってくる点も、ニクい。(天野 史彬)

町蔵・町子・破壊

0.8秒と衝撃。

町蔵・町子・破壊

5月に発売されるアルバムに先駆けて2000枚限定で発売される0.8秒と衝撃。の最新シングルは、収録曲3曲でありながら破壊力抜群。圧倒的な言葉数の多さと目まぐるしい曲展開故に、まくしたてられているのかと思ったが、どちらかというと制作者本人が軽い混乱状態にあるようにも聴こえる。何故だろう、この混乱という脳内の無秩序状態から、太宰治や三島由紀夫が連想されたのだ。1stアルバムから変わらず引き継ぐ昭和歌謡的なメロディのせいだろうか。三島の美への異常な執着や、太宰の作品に多く見られる退廃・刹那的なものへの強烈な憧れといったものに似た臭いを感じたのだろう。知性故の反逆と反骨の精神がもたらす切れ味の鋭さと危うさ、ナーバスすぎるが故の正常と異常の境界線がひどくあいまいなのも最高にクレイジー。(島根 希実)

エスノファンキードフトエフスキーカムカムクラブEP

0.8秒と衝撃。

エスノファンキードフトエフスキーカムカムクラブEP

0.8秒と衝撃の新作EP は、ファースト・アルバムに比べ、音が整理された印象。攻撃的なポスト・パンク「ビートニクキラーズ」や「号84谷渋」も、ジャンクなハードコアではあるのだが、ポイントをしっかりと押さえた構成と音作り。ナイーヴな昭和歌謡的メロディ×フラメンコ「21世紀の自殺者」は0.8秒と衝撃。のセンスが凝縮された秀逸な雑食ポップ。逆に、「FOLK GUERRILLA」は正直ピンとこない。例えばUSインディの文脈もジャンクに取り入れながら、独自の感性を持つ歪なポップ・ソングになっているところがこの二人の面白さだけれど、その対象がSunny Day Serviceになると、途端に素直になるからそう感じるのかも。でも、ブルーにこんがらがった愉快犯的センスはやはり好きです。(佐々木 健治)

ZOO & LENNON

0.8秒と衝撃。

ZOO & LENNON

ソング・ライティングを手がける塔山忠臣とモデルとしても活躍するJ.M. による男女二人組ユニット、0.8秒と衝撃。のデビュー・アルバム。2008年に結成し、音源を一切リリースしていないにもかかわらず、ネット上を中心に話題を集めていたこのユニット。ヤケッパチで自意識過剰気味な歌詞をディストーション・ギターに込めたかと思えば、おセンチなポップ・ソングになったり、昭和歌謡になったりと、ほとんど愉快犯的なソング・ライティングが一番の魅力。オルタナを基盤に、時にダブやHIP HOP の要素も取り入れたアレンジもしっかりしていて驚かされるが、自主プロデュースなんだろうか?どこか刹那的な匂いをプンプン放っているこの二人、どこまでこのセンスを高めていくことができるか注目だ。(佐々木 健治)

TULI

0℃ PARADE

TULI

0℃ PARADE、1stフル・アルバムにして初の全国流通音源。一聴するとUK/USインディー色が濃いが、彼らがやりたいのは決して洋楽の焼き増しではない。押韻を多用した流れるようなリズムにしろ、身体の内側から迫りくるような熱量の上げ方をしているバンドのアンサンブルにしろ、どちらかというと日本人的。その趣き深さこそが"何となく耳と頭に残る感じ"を生み出している要素であり、彼らの音楽をポップ・ミュージックたらしめている要素でもあるといえよう。インタビュー中、性格や心情が自然と音に出てしまうという趣旨の発言が目立ったが、それはつまり、次回作では他の色を見ることができる可能性も高いということ。もっといろいろな曲を聴いてみたいと素直に思った。(蜂須賀 ちなみ)

VIRGIN

THE 2(ex-2)

VIRGIN

The SALOVERSの古舘佑太郎(Vo/Gt)が"エピソード2に当たる"として結成したバンド"2"。彼らの1stミニ・アルバムには、置いてきてしまった青春を取り戻そうとする焦燥感があるのに、所々のフレーズにどこか懐かしさを感じる。全体的にストレートなギター・ロックで構成されており、どの楽曲も閃光のように一瞬で駆け抜ける。青春パンクを彷彿させる曲調と、日常生活を切り取った歌詞が合わさると、そこから溢れ出す人間味に引き込まれて、気づくと何回もリピートしてしまう。無我夢中で駆け抜けた"青春"の先にあるものを、荒削りながらも追い掛けるまっすぐさには眩しさすら感じる。そこには難しい言葉も音階も必要なく、ただシンプルにかき鳴らしたいという衝動だけが横たわっているのだ。(諏佐 美友)

BABYLON

1000say

BABYLON

前作より4年ぶりとなる2ndフル・アルバム『BABYLON』を放つ男女ツイン・ヴォーカルのエレクトロ・ロック・バンド、1000say。結成10年という節目を飾る今作では、"発展しては崩壊していく空想の街"という近未来的な世界観を描き、疾走感溢れる楽曲で駆け抜ける。イントロダクションのような幕開けを演出するTrack.1「THEGATEWAY TO BABYLON」でファンタジーの世界へと誘われ、Track2.「DET-ROCK」では、まるで小説の一節を早口で畳み掛けるかのような言葉の圧に、のっけから度肝を抜かれる。しかしそれはこの作品のほんの序章にしかすぎず、アルバムが進むごとに空想世界を言葉巧みに魅せてくれるのだ。本編ラストのTrack.11「流星DESTINY [STARLIGHT VERSION]」では、どんな結末が描かれているのだろうとワクワクさせられる1枚だ。(白崎 未穂)

世界のフラワーロード

100s

世界のフラワーロード

100sの3rdアルバム『世界のフラワーロード』が完成した。映画「ウルトラミラクルラブストーリー」のエンディング・テーマ「そりゃそうだ」などのストレートなロックンロールから、「フラワーロード」のような優しい歌、ディスコティックな「モノアイ」と、様々な楽曲を尽きることのない遊び心で100s色に染め上げる。ノスタルジックな空気が全編を貫く、どこか奇妙で、どこまでも人懐っこいポップ・ワールド。20世紀がもうすぐ終ろうとしていたあの頃、人生をばら色に変えてくれたあの魔法を信じ続けているかい?100sから届けられた新たな魔法。身近な日常を無限の世界に変貌させる57分07秒。CD+DVD盤には、「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督による全曲のミュージック・ヴィデオが収録されている。(佐々木 健治)

dance in a dim....

101A

dance in a dim....

『0号室の旅人』以来5年ぶりの6作目。すでに自己の音楽性を確立しているバンドだが、ここでは従来の路線をしっかりと踏襲しつつも、さらにその先にブレイクスルーした感がある。たった3人で作り出しているとは思えないディープでドープなサウンドは唯一無二だ。変拍子をそつなくこなすSallyのドラムが演奏を加速させ、the kの巧みなサウンドメイクが広がりのある美しい情景を作り出す。noahの消え入りそうに可憐で、だが強固な意志を感じさせるヴォーカルと、空間を効果的に生かしながらも分厚く力強いトラックは時に鋭く、時に優しく、時に厳しく、劇的に対峙して世界を描き出している。やや観念的なコンセプトも、音を聴けば納得する。結成以来17年、ついに産み落とされた最高傑作である。(小野島 大)

120 Days II

120 DAYS

120 Days II

ノルウェー出身のダンス・ロック・バンドの5年ぶりの新作。宇宙に迷い込んだかのようなスペイシーなサウンド、森の中を漂っているようなサイケなサウンド、クラブで踊り明かしているようなダンサブルなサウンド、そしてガレージに閉じ込められたようなロックなサウンドと、これだけの色々な要素が奇跡的に上手く混ざり合っているのがとにかく素晴らしく、確実に前作よりも進化している。多様性のあるサウンドに絡み合うヴォーカルの歌声も時に熱っぽく、時に艶っぽく存在感を放っていて、この高揚感はクセになる。定評のあるライヴを早く生で体感したくなる曲ばかりで、目を閉じて聴いていると前後不覚になってしまうので要注意!(石塚 麻美)

15~じゅうご~

15-berry

15~じゅうご~

関西軽音楽倶楽部オーケストラを出身母体とする苺みほ率いる実力派3人組ロック・バンド、15-berryのデビュー作。苺みほが大切に歌ってきた楽曲の中から、sho-ta(Gt)、中村 謬(Dr)と共に新たなバンド・アレンジを施した7曲は、透明度を保ち、持ち前の歌唱力/表現力を際立たせ、楽器陣の確かな技量も感じさせるバンド然としたシンプルなサウンドに。それでいて、冒頭のアカペラから圧巻の鋭く突き抜けるロック・ナンバー「光よ照らせ」に始まり、解放感溢れるポップな応援ソング「free sky」や、伸びやかな歌声が映える壮大なロック・バラード「HOME」等、多彩な楽曲群。これまで築き上げてきた確固たる地盤、その上でもう一花咲かせるための力強い一歩となるアルバムだ。(中尾 佳奈)

Abstract

17歳とベルリンの壁

Abstract

13年の結成以来シューゲイザー、ギター・ポップ、ドリーム・ポップに影響を受けた音像とポップながらどこか低体温なメロディを掲げ、ある意味エクスペリメンタルなポップ・ミュージックを追求してきた男女ツインVoの4人組、17歳とベルリンの壁。それぞれに違う方向性でバンドの可能性を表現してきた4部作シリーズの最終作となる、この4thミニ・アルバムでは、大胆にシンセの音色を使ってシューゲイザーとエレクトロニックとの融合を試みている――という小難しい字面からは意外なほど曲そのものはポップなところが大きな魅力だ。アーバンなサウンドに挑んだ「凍結地 - Frozen Place」のような曲もあるが、基本、ギミックに頼らずにメロディそのものでポップネスを追求する曲作りに美学を感じる。(山口 智男)

HEAVY

20/Around

HEAVY

九州限定オーディション"Born to 九州 2019"で審査員特別賞を受賞した、福岡のハード・ロック・バンドによるミニ・アルバム。OP「Rock Addiction」から、YosuKe(Vo)のルーツである70'sハード・ロック・サウンドを、二十歳過ぎの彼らがこれでもかとストレートに鳴らす。それが逆に新鮮みがあり、ガツンとしたインパクトを与えている。また表題曲は、短い楽曲ながら各パートで様々な音色が味わえる仕上がり。今作では"ヘヴィ"を軸にしつつも、ダンス・ビートやラップ・メタル的な要素も盛り込まれているが、ジャンルを絞らず、いろんなものを自分たちなりにアウトプットしていくのが、20/Aroundのスタイルだという。演奏クオリティが高いだけに、今後の挑戦も楽しみ。(稲垣 遥)

SUPER DUST BOX

3markets[ ]

SUPER DUST BOX

一度白紙になるという前代未聞の荒波を乗り越えメジャーに進出したスリマ。彼等のメジャー初アルバムは、期待を裏切らない。"俺は社会のゴミ カザマタカフミ"と始める自虐的を通り越して狂気じみている(誉め言葉)OPから、興味本位で手を伸ばした人の耳も離さない。だがそんな不器用を極めたナンバーだけでなく、デビュー曲「白紙」や"白紙"になる前の幻のデビュー曲、好きな音楽が変わることへの抵抗感とやるせなさと共感とが入り混じる「アシタカフミ」や「出禁」、名バラード「缶ビールとポテトチップス」の再録版等多彩な楽曲群。誰にも言えないダサい傷跡も、無自覚なふりをしている自分の良くない部分も、解決するわけではないけれど、そんなやつもいるよなと理解して存在を認めてくれる友達のような作品だ。(稲垣 遥)

君の心臓になりたい

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君の心臓になりたい

"この人の歌には嘘がない"と聞くことがあるが、3markets[ ]ほどそれを体現しているバンドはいない。すべてを曝け出して生々しいのは詞だけでなく、音に関してもそうで、Track.1「拝啓、1メートル。」でカザマタカフミ(Vo/Gt)が第一声を発する瞬間から、ライヴハウスにトリップさせてくれるような緊張感を醸し出している。元メンバーへの思いを吐き出す「メンヘラ女とクソ男」などで痛々しいほどの鋭利な毒を撒き散らしつつ、サウンド面では明るさを見せるという変化も。前作より盟友 篠塚将行(それでも世界が続くなら/Vo/Gt)が代表を務めるレーベルへ移籍し、確固たる居場所を見つけたことも影響しているのだろうか。他のバンドには歌えないことを歌う彼らなりのまっすぐな恋の歌「底辺の恋」にも新境地が窺える。(稲垣 遥)

それでもバンドが続くなら

3markets[ ]

それでもバンドが続くなら

プロデューサーに盟友 篠塚将行(それでも世界が続くなら/Vo/Gt)を迎えた、3markets[ ]の1stアルバム。八方塞がりだったというバンドが助けを求めた篠塚が今作で行ったのは、"プロデュースする"ことよりもリアルなバンド像を引き出すこと。自意識過剰なくらい考えすぎで、もがきまくったり、疲弊感に自虐的にもなったりする姿も赤裸々に描き、叫ぶ生傷だらけの歌をヒリヒリとしたままパッケージした。USインディー・ロック的な、変則ビートやアンサンブルの絡みを従事したギター・サウンド、生々しく迸るエモーションやドライヴ感など、彼らの呼吸の荒々しさをポイントにして収録。何かを求めてひた走り音に綴る、その"何か"をここに残そうとしたアルバム。それだけにとてつもなく鋭利だ。(吉羽 さおり)

バンドマンと彼女

3markets[ ]

バンドマンと彼女

普通、思っていても口にしない感情や、必死に取り繕って隠すような事柄を容赦なく歌にしてきたスリマ。その極端に不器用な生き様で、バンド・シーンにおけるアンチヒーロー的な地位を確立しつつある彼らの名作がまた誕生した。プロデュースは、それでも世界が続くならの篠塚将行が担当。カザマタカフミ(Gt/Vo)が自身の彼女に"私の曲を書いて"と言われた際の実話を綴った表題曲では、リリース発表時に"バンドマンと付き合うと全部曲にされるんだぞ"とコメントしていたとおり、ループする哀愁を帯びたリフに乗せ、リアルなエピソードを淡々と告白している。彼女に対する本音と、繰り返される"ごめんね"の言葉。そして最後にカザマは心のリミッターを外し、号泣するように歌う。共感というよりは、彼の恋愛ドキュメンタリーに感情が揺さぶられる1曲だ。(松井 恵梨菜)

シュレディンガーの女

The 3 minutes

シュレディンガーの女

いわゆる陽キャにはなりきれないものの、かといってつまらない陰キャに甘んじているわけでもない。今作に収録されている計4曲においてThe 3 minutesが描いてみせるのは、それぞれにいい意味で無キャでモブな"どこにでもいる誰か"の物語たちであるように感じる。中でも、表題曲は最近何かと話題の量子力学をモチーフにしながらSNS世代ならではの機微を描いた歌詞が印象的な恋愛劇で、音楽的には近年のボカロ文化からの影響も感じる過密型ポップ・サウンドが満載。はたまた「そいえば」で繰り出されるアオハル全開な恋模様と、切なげな情緒をたたえたメロディ・ラインもなかなかに味わい深く、つまるところ自称 名古屋発"純情/妄想ミクスチャー"シンセ・ポップ・ロック・バンドの名は伊達ではないと言えよう。(杉江 由紀)

インスタント・インスタンス

The 3 minutes

インスタント・インスタンス

"あなたの3分いただきます"という挑発的なセリフで口火を切るタイトル・トラック「インスタント・インスタンス」をはじめ、これまで以上にバンドの揺るぎない信念を詰め込んだ、The 3 minutesの約1年半ぶりのリリースとなるミニ・アルバム。キャッチーでノリのいいシンセ・ポップ・ロックは、現在のロック・シーンで人気を博している多様なロック・バンドからの影響を強く感じる。女性ヴォーカルとの掛け合いがキュートな「ちゅーしたい」や賑やかで楽しいポップ・サウンドに乗せて"Hey Siriさん"と呼び掛ける「スマホのうた」など、ライヴハウスの熱狂を可能なかぎり音源へ落とし込んだ。そんななか盛り上がる曲だけではなく、バンドがステージで歌う意味を改めて刻んだ「誓い」が収録される意味は大きい。(秦 理絵)

Shiny Days / 妄想ヤンデレーション / ハルノウタ

The 3 minutes

Shiny Days / 妄想ヤンデレーション / ハルノウタ

名古屋発、平均年齢21歳の5人によるThe 3 minutes。シングルとしては2作目で、現メンバーでは初作品となる今作はトリプルA面で、バンドの幅広さを見せる内容だ。1曲目となった「Shiny Days」は、シンセの音色が晴れやかに響き、パンキッシュに疾走するアンセム。明快なサウンドや"さあ行こう"と手を掴んで引っ張り上げていく直球さは、彼らいわく挑戦的な曲だという。アクセルを踏み込む力を感じる1曲だ。「妄想ヤンデレーション」(Track.2)は凝ったアレンジの歌謡性溢れるロックで、「ハルノウタ」(Track.3)はつい思い出してしまう切ないシーンを封じ込めた曲。いずれも親しみやすいメロディを肝にしていて、そのうえで自由に今やりたい音楽、やってみたいサウンドに取り組んでいる5人のしなやかさが、爽やかに伝わる。(吉羽 さおり)

we dance × avec toi

3nd

we dance × avec toi

2009年にリリースされた『world tour』から約2年、インスト・ポスト・ロック・バンド3ndがミニ・アルバムを発表する。ちなみに"avec toi(アヴェク・トア)"とはフランス語で"一緒に"という意味。一緒に踊る、という意味合いが込められたタイトルだけに、収録されている7曲は非常に軽やかなリズムに溢れている。高音のギター・アルペジオは、バレリーナが爪先で舞台を華麗に舞うような繊細さを彷彿させ、リズム隊は独特の変拍子で音を自在に操る。3ピースとは思えないスケール感に息を飲む。「コロコロ転がる」のような人懐こい曲、「Rain Song」のような流麗でドラマティックな曲、「Black Swan」のような迫り来る緊張感のある曲まで、色とりどりの音楽性に魅了される。 (沖 さやこ)

Omens

3OH!3

Omens

アメリカはコロラド州発のエレクトロ・ポップ・デュオ3OH!3。1stシングル『My First Kiss』が全米で大ヒットした彼らのニュー・アルバムはノリの良いラップと、クラブ、ダンス・チューン、エレクトロ・サウンドの融合センスがひたすら光る作品となった。まるでハリウッド映画のアクション・シーンを観ているかのようなハラハラ感のTrack.2、Track.11は圧巻。楽しくて思わず飛び跳ねたくなるような衝動を与えてくれるTrack.6は最高だ。攻撃的なサウンドから、開放感溢れるサウンドまで、全てがキャッチ―ど真ん中。しかし、そのどれもが巧妙なアプローチで、一切飽きの来ない聴き応え抜群の作品となっている。体がリズムを刻まずにはいられなくなる1枚だ。(眞崎 好実)

UNBALANCER

3SET-BOB

UNBALANCER

"サンボブ"こと3SET-BOBの2ndミニ・アルバムは表題(読み:アンバランサー/※造語)にあるように、主に不安定で宙づり状態の気持ちや曖昧な自分と向き合った歌詞が揃った全6曲。ラップと歌メロを大胆に持ち込み、ミクスチャー、メロディック、ポップス好きをも魅了する音楽性は今作でさらに磨きがかかった印象だ。メッセージ性の強い歌詞と相まって、ノリやすく口ずさみやすいポピュラリティをグッと高め、サンボブにしか鳴らせないサウンドを突き詰めている。メンバー3人がヴォーカル&コーラスができる多彩さも生きており、賑々しいパーティー感と聴く者の背中を押す歌詞もうまくマッチしている。リード曲「LIT!」はまさにそれを象徴する1曲と言えるだろう。粒揃いの楽曲ばかりだ。(荒金 良介)


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ORIGINALUCK

3SET-BOB

ORIGINALUCK

紅一点ドラマー擁する3ピースの1stミニ・アルバム。前フル作までは明るくポジティヴなヴァイブスを放つ音色と歌詞が印象的だった。しかし、今作は自らに喝を入れる歌詞に顕著だが、よりリアルな表現へと舵を切っている。ラップ的なアプローチが増え、日常にしっかりと足を着けたサウンドに仕上がった。特に「ORIGINALIFE」はYUSUKE(Vo/Gt)のパーソナルな人生を綴った歌詞で、新しい扉を開いている。1分40秒のショート・チューンにもかかわらず、熱い心情が伝わってくる楽曲だ。また、アコギを用いたスロー・ナンバー「フラッシュバック」は歌心を前面に押し出した曲調。情景が脳裏に浮かんでくる歌詞を含めて、サンボブの作曲能力の高さが伝わるいい曲だ。バンドの成長ぶりが刻まれた渾身のミニ作。(荒金 良介)

3FLAVOR

3SET-BOB

3FLAVOR

"ネガティヴなんて超無意味"。日々の憂鬱なあれこれに振り回されて、ついマイナス思考に流れがちな私たちにガツンと一撃を食らわせる「POSITIVE THINKING」を始め、全12曲でポジティヴを貫いた3SET-BOBのニュー・アルバム。新ベーシスト KAIを迎えた新体制で完成させた今作は、パンクからヒップホップ、レゲエ、スカなど、様々なジャンルを自由に乗りこなす。ひとつの楽曲の中で予測不能に展開する楽しさがバンドの個性を際立たせた。ひと夏の恋を爽やかに歌った「VACAAANCE」、まさかの釣りソング「MATCH THE BAIT」、切ないラヴ・バラード「P.S.」など、ヴォーカルのYUSUKEが手掛ける歌詞は、その人柄を表すように等身大の魅力が溢れている。(秦 理絵)

Castle in Madness

4s4ki

Castle in Madness

感受性豊かで繊細であるがゆえにエクストリームな表現力を発揮するアーティストは多いが、4s4kiは作詞作曲、編曲やトラックメイクまで行い、Voのエフェクトひとつとっても感情をテクニックに変換できるのが強みだ。メジャー・デビュー・アルバムの本作は海外アーティストとも境界線なくコラボ。ノイジーなギター・サウンドとデジタルが融合するエモ・パンクな「ALICE feat. Smrtdeath」もあれば、ドープなトラップ「天界徘徊 feat. 釈迦坊主」、CHARLI XCXらを手掛けるエンジニアを起用した白昼夢的なアンビエント・ナンバー「moonlake」、泣き出しそうな素直な声で自分を曝け出す「kkkk」もある。毒を吐き、聴き手を抉りながらも痛快なのはポップとしての完成度の高さゆえだ。(石角 友香)

ザ50回転ズ MAIDO OHKINI! 15周年!!

ザ50回転ズ

ザ50回転ズ MAIDO OHKINI! 15周年!!

ザ50回転ズ初の単独ライヴDVDは、彼らの魅力を丸ごと味わえる1枚だ。身体を動かさずにはいられない爆裂ロックンロール、甘酸っぱく温かいナンバー、和の心滲みまくりの歌謡曲、乙女心(!)を歌い上げるレア・トラックと、あらゆる彼らの魅力を、今回は本格的なアコースティック・コーナーも交えて届けている。空気感が伝わるテンポのいいMCも小気味よく、さらには、メンバー自ら監督した手作りの未公開MVや、オーディオ・コメンタリーも収録。楽しんで制作したことが伝わり、音楽と出会ったときの衝動を再び感じさせてくれる珠玉の作品に、こちらこそ"MAIDO OHKINI!"と言いたくなる。ぜひ、スイッチを入れて、あの日と同じように(できれば大音量で)楽しもう。(稲垣 遥)

ザ50回転ズ

ザ50回転ズ

ザ50回転ズ

フル・アルバムとしては9年ぶりの今作が初のセルフ・タイトルということから窺えるように、"これぞザ50回転ズ"という自信に満ち溢れた充実作。すでにリリースされライヴでも披露している「Vinyl Change The World」、モータウン・サウンドの「星になったふたり」、ホーンも派手な歌謡ロック「新世界ブルース」、三味線が炸裂する「ちんぴら街道」、ウッド・ベースでスラップに初挑戦したネオロカな「ホテルカスバ」など、全曲まったく異なるアレンジで、自由なバンドの楽しさを伝えてくれる。THE NEATBEATSのMR.PAN(Gt/Vo)が所有するヴィンテージ・レコーディング・スタジオ"GRAND-FROG STUDIO"で録音され、ダイナミックで瑞々しい音の魅力も楽しめる傑作。(岡本 貴之)

Do You Remember?

ザ50回転ズ

Do You Remember?

ザ50回転ズの新作は、全6曲中5曲をスタジオ・ライヴ・レコーディングで録音、さらに6曲すべてにホーン隊をフィーチャーするという、バンドとしてのアイデンティティを克明に刻み込んだ意欲的ミニ・アルバム。ロック、歌謡、パンク、スカ、ソウルなど、曲毎に様々な表情を見せるソングライティングのヴァリエーションの豊かさは相変わらずだが、そこにホーンが入ったことによって、すべての曲の耳当たりはかなりポップ。彼らが愛する古のロックンロールやソウル、歌謡曲のキラキラとしたなポップネスが、見事に50回転ズ流に昇華されている。音楽の消費スピードが速まるこの時代にまるで背を向けるかのように、自分達のこだわりや信念、技術を丁寧に磨いたからこそ生まれる、プロフェッショナルなポップ・ミュージック。(天野 史彬)