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DISC REVIEW

Japanese

2019年12月号掲載

シュレディンガーの女

いわゆる陽キャにはなりきれないものの、かといってつまらない陰キャに甘んじているわけでもない。今作に収録されている計4曲においてThe 3 minutesが描いてみせるのは、それぞれにいい意味で無キャでモブな"どこにでもいる誰か"の物語たちであるように感じる。中でも、表題曲は最近何かと話題の量子力学をモチーフにしながらSNS世代ならではの機微を描いた歌詞が印象的な恋愛劇で、音楽的には近年のボカロ文化からの影響も感じる過密型ポップ・サウンドが満載。はたまた「そいえば」で繰り出されるアオハル全開な恋模様と、切なげな情緒をたたえたメロディ・ラインもなかなかに味わい深く、つまるところ自称 名古屋発"純情/妄想ミクスチャー"シンセ・ポップ・ロック・バンドの名は伊達ではないと言えよう。(杉江 由紀)