Japanese
バンドハラスメント / QoN / The 3 minutes
Skream! マガジン 2018年08月号掲載
2018.06.24 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 杉江 由紀
トリニティから生まれる、強いシンパシーと熱いヴァイブレーション。この夜の下北沢LIVEHOLIC内を見事に席巻していたのは、普段から対バンをする機会が何かとあり、親交の深い盟友バンド3組が次々と生み出していくそれであったように思う。
今回の"LIVEHOLIC 3rd Anniversary series Vol.16"において、最初に舞台へと現れたのは、名古屋を拠点に活動しているThe 3 minutes(読み:スリーミニッツ)。鮮やかなポップ・センスをもってことごとく軽快に描かれていく彼らの音楽世界は、終始ハッピーでとても心地がいい。なんでも、彼らは自らの音楽性について"純情妄想ミクスチャー・シンセ・ポップ・ロック"と標榜し、"3分であなたを魅了する"というキャッチコピーをも掲げているそうだが、たしかにその言葉に偽りはなさそうだ。
"お客さんたちの熱気、すごいね。今日はLIVEHOLICさんの3周年記念3マンということで、おめでとうございます! 実は、俺らも(結成から)3年ちょっとくらいなんですよね。ちなみにですけど、ここの略称なんていうか知ってます? ......そう、ラブホです!" (りょう/Vo)、"マジで!? それちょっとヤバいね(笑)"(なおき/Dr)、"そして、ほんとのラブホの方と言えば何をする場所か、っていう話ですよ。チューする場所でしょ? というわけで、今日はここでみんなとドキドキするような楽しいライヴをしていきたいと思ってますので、よろしくお願いします!"(りょう)と、謎のフリからここで始まったのは"チューしたい"というキャッチーなサビが洗脳されそうなほど強烈に響く新曲。なお、この日はラストにも"Hey Siriさん"なる仮タイトルが付いた新曲も演奏されることとなり、この場に居合わせたオーディエンスは誰もがThe 3 minutesの供するハジけた雰囲気に魅了されてしまうハメに。それこそ、"3分であなたを魅了する"を体現したライヴを成功させていたのだ。なお、彼らは8月5日に渋谷TSUTAYA O-nestで"The 3 minutesワンマンライブ~ここを埋めるまで帰(変え)れません~"を開催することが決定しているとのこと。ぜひチェックされたし。
一方、横浜からの参戦となった2番手のQoN(読み:クオン)は、手始めに颯爽とした疾走感を漂わせた「Precious」でファースト・アタックをかけてくることに。かと思うと、メジャー・コードを生かした「Brand New Days」では夏を思わせるようなキラキラ感を醸し出したりもして、いずれの曲もバンドの持つ瑞々しさが音に漲っていた。
"改めましてこんばんは、QoNです! 僕らのことを知らないという方もいるとは思いますが、今日出ている3バンドは結構仲がよろしいんですね。The 3 minutesとは路上ライヴを一緒にやったことがありますし、対バンも多いんですよ。バンドハラスメントともツーマンとかやってます。そういう意味で、僕らからすると今日はバンド同士でバチバチするというよりは、ここにいるあなたたちのスイッチをバチバチに入れていきたいと思っているので、次の曲では全力で動いてもらっていいですか? ただ、ケガはしないようによろしくお願いします! ゆっくり回るところから始めて、みんなでやれるとこまでやろう!"(犬童一憲/Vo)。
サークル・モッシュを促すようなこのMCのあと、演奏が始められた「No Joy,No Life」では、実際にフロアでサークル・ピットが形成されることとなったものの、一転して後半戦でのバラード「Timeless」ではじっくりと聴かせる場面も。限られた時間の中でも、彼らはバンドとして持つ懐の深さを存分に感じさせてくれていたように感じる。夏はフェスなどにも出演するほか、少し先にはなるが12月8日に地元横浜 F.A.Dにてのワンマン("QoN ONE MAN LIVE 「Forever Young」")も控えているQoN。間違いなく、ここからが伸び盛りとなっていきそうだ。
そして今宵のアンカーとして登場したのは、こちらも名古屋を地盤とするバンドハラスメント。叙情的な旋律と切なさを湛えた歌詞、ピュアなバンド・サウンドをもって綴られる「Sally」から始められたライヴは、まさにアンカーに相応しい頼もしきライヴ・パフォーマンスだったと言える。
"今日はLIVEHOLICさんの3周年ということなんですが、僕らも今年10月が来ると(結成から)3年です! まぁ、でもね。音楽を続けていくって、3年も経つと苦しいことも出てくるんですよ。例えば、今日だったらサッカー(※ライヴ当日はFIFAワールドカップ開催中だった)ね。人気で言ったら、僕らは絶対負けちゃう。でも! それでもスポーツ・バーとかじゃなく、ここに来てくれたみんなにはほんとに感謝してます。やっぱ、俺らはこのシーンで音楽っていうものをしっかりと守っていかないとね。今日、僕はそんな気持ちでこのステージに立ってます! 当然、はっこー(Ba)もそういう気持ちでここにいるんやろ?"(斉本佳朗/Dr)。
どうやら、このMCは完全なフリだったようで、次の瞬間、はっこーが着ていたTシャツを脱ぎ捨てると、その下からはサムライブルーなサッカー日本代表チームのユニフォームが出現! このライヴが終わったあとの深夜にワールドカップの日本×セネガル戦が差し迫っていたことを強く意識して、あらかじめ重ね着をしていたようだ(笑)。
このようなちょっとした茶番劇も挟みつつ、「一人隠れんぼ」ではダンサブルな四つ打ちビートで場内をおおいに盛り上げると、「サヨナラをした僕等は2度と逢えないから」では歌心を前面に押し出したバラードで聴衆を感動させ、ラストの「君と野獣」でもバンハラ(バンドハラスメント)の真骨頂と言えるメロディックなロックを彼らは存分に聴かせてくれたのである。
"同世代で全力で頑張っているこの3バンドが、いつかまた今度はもっと大きなところで一緒にできたら嬉しいです!"(井深康太/Vo)。
好敵手同士としての、素晴らしきトリニティ。この良き関係性がここからより拡大化していくことを、私たちもまた願ってやまない。
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