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DISC REVIEW

Japanese

SEBULBA

踊ってばかりの国

『SEBULBA』

Release Date : 2011-03-16
Label : ジャパンミュージックシステム

08年神戸にて結成された5人組、踊ってばかりの国の1stフル・アルバム。自主制作盤のミニ・アルバムからの曲も収録された本作は、ここまでのバンドの集大成的な選曲となっており、その素晴らしき成長ぶりがよくわかる。昔はやたらダウナーな奴らばかりの単なるサイケデリック・ポップ・バンドだったわけだが、4月で結成4年目を迎えるメンバー全員平成生まれのこの若いバンドは、ますますイカれちまって、ますます異質な存在となっていく。フィッシュマンズ、佐藤伸治のようなどんよりした夢見心地な下津(Vo)の声と少し懐かしいメロディ、ひとつひとつの音にファズがかかり、音像がクリアに捉えられないこのどろりとした心地よい音は、時に"死ぬこと"そのものを歌い、どす黒いサイケデリアという底なし沼を描き出す。(島根 希実)