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INTERVIEW

Japanese

ラックライフ

2014年06月号掲載

ラックライフ

Member:PON(Vo/Gt)

Interviewer:奥村 小雪

-なるほど。Track.2「my pace」はいかがですか?

さっき話した「ハルカヒカリ」は今現在、自分たちを愛してくれている人やライヴを観に来てくれる人の顔を思い浮かべて書いた曲なんですけど、「my pace」は自分たちから離れていってしまった人に書きました。皮肉みたいな言い方じゃなくて、昔はよく来てくれてたけど忙しくて来れへんくなってしまった人とか、好きじゃなくなって離れていってしまった人たちの顔を思い出しながら。俺らは俺らのペースでやってるけど、ちゃんとあなたたちにまた届くように、どこかでまた見つけて思い出してもらえるようにっていう曲ですね。だから、同じ"ライヴハウスで出会った人"でも「ハルカヒカリ」は今現在の人、「my pace」は少し前の人に向けた歌、みたいな感じですね。

-「ハルカヒカリ」と「my pace」はどちらも"歌"にフォーカスを当てたフレーズがありますが、"歌うこと"についての自問自答があったのでしょうか?

自問自答だらけですかね。そうやって自分で問い詰めていかないとダメなタイプなので(笑)。

-「ハルカヒカリ」の"世界はなぜ歩みを止めないんだろう"とか、「my pace」の"最初っから決まってるよ 夢は叶えるもんでしょ"とか、凄く壮大なことを歌っているのに、全然嘘くさくなくて。やっぱり本心からそう思っているからこそなんでしょうね。

歌は唯一自分が本音を吐き出せる場所みたいな感じですかね。元々そんなに強い人間じゃないんで落ち込む時は落ち込むし、その捌け口というか。そういうクサいことって普段なかなか言わないし、"ライヴしてる時だけは思ってることを全部自分の言葉で歌にのせるように"っていう気持ちはありますね。

-Track.3「ローグ」は2ndデモ・シングルとして2009年にリリースされていますよね?

「ローグ」は地元のライヴハウスに対して書いた曲なんです。その頃はライヴでもめちゃくちゃ演奏してたんですけど、新しい曲ができてくるとともにだんだんやらなくなってきて。それでも節目節目ですごく大切に歌ってきた曲です。そのライヴハウスから俺らは生まれたし、そこで頑張ってきたからこそ今があるし、"全てはここから始まったんだ"っていう歌なんですけど、それを今歌うことで、深みというか、また違う感じがでるんじゃないかなと思って。当時から応援してくれている人に向けて"俺たちは別に何も変わってないよ"っていう意味を込めての再録です。

-原点回帰の曲なんですね。3月に3rdアルバム『my contents』をリリースされたばかりですが、その後ニュー・シングルをレコーディングされたんですか?

レコーディングしたのは3月頭ですね。アルバム『my contents』リリースの2〜3日前に録りました。

-アレンジなどはバンドの皆さんで考えてるんですか?

僕が楽曲を大体の形で持っていって、皆が乗っかってきて、ほぐして崩して......みたいな感じです。

-それは何度かスタジオに入って作業されるんですか?

何回も何回もやりますね。また次の日になったら考えが変わったりするんで。固めては直しての繰り返しです。

-ライヴを年間100本近く行われているとのことですが、ラックライフさんのライヴってどんな雰囲気なんでしょうか?

生々しく荒削りなところもあったりして、音源とはまた全然違いますね。おんなじ歌でもライヴで歌うと、その日の気持ちとかが乗っかるし、目の前にいる人も違うし、"その日だけの歌"みたいになります。駄目なことかもしれないですけど、"嘘をつきたくないな"、"今日はこういう風に歌いたいんや"っていう気持ちを大事にしたいと思ってます。