Japanese
ラックライフ
Skream! マガジン 2016年05月号掲載
2016.03.26 @なんばHatch
Writer 黒田 奈保子
3月26日、なんばHatchにて大阪発の4人組バンド、ラックライフが開催する自主企画イベント"GOOD LUCK vol.38"が今年も開催された。本当にかっこいい、楽しいと思えるステージを作るべく、メンバー自身が出演を依頼したアーティストだけが出演する同イベント。出演はサクラメリーメン、クロナガス、I-RabBits、あいう、ユビキタス、綾目和人、UNCHAIN、waybee、Self-Portrait、D.W.ニコルズ、PURPLE HUMPTY、藍坊主、HEADLAMP、LACCO TOWER、LOCAL CONNECTら総勢16組。今年でバンド結成8周年、さらに5月11日にラックライフのメジャー・デビューが決定していることもあってか、激励のステージが続く、例年以上に気合を感じる内容となった。ステージは同フロア内でメインとサブ・ステージに分けられ、途切れることなく音楽が鳴り続き、オーディエンスらは休む暇もなく夢中になって音楽を楽しんでいた。
サクラメリーメンが1番手からがっつりと音を鳴らし、藍坊主はトリの座を奪うように熱量高いステージで観客を沸かす。HEADLAMPはラックライフのメジャー・デビューを祝いつつ、音楽を続けることの大変さを切々と語ってくれた。そしてラックライフと同じく、地元で自主企画イベントを続けるLACCO TOWERは38回も続けてきた同イベントのすごさに、改めてエールを送る。そのすべてのステージを間近で観ていたラックライフのメンバーらは、全出演者からの熱意の籠ったバトンを受け継ぎ、トリのステージへと気合を高めていった。
これから始まるステージに懸ける思いを改めて誓い合うように、ステージ中央で気合いを入れるメンバーたち。1曲目「変わらない空」から溢れる思いを音に代え、がむしゃらに音を鳴らしていく。早々にテンションが上がりきっているPON(Vo/Gt)は"さぼんなよ~!"とオーディエンスを煽り、LOVE大石(Dr)が叩きだす剛毅なリズムが会場の熱気をより高めていく。彼らの音楽は詞世界がより伝わる"ポップソング"に徹しているが、この日のステージではその軽快さはもちろんのこと、いつも以上に雄々しさを感じてしまい、ぐっと心が引き込まれてしまう。続く「ブレイバー」、前曲以上に熱量を上げた楽曲が投げ込まれる。いつもはクールな佇まいを見せるたく(Ba)も、この日はいつもより芯の太いリズムを聴かせてくれる。"お待たせしました! 本日の主役、ラックライフです!!"、MCではいつものように明るく無邪気に振る舞うPONの姿に、会場の空気も思わずほころぶ。改めてこの日集まってくれたオーディエンス、出演者たちに感謝の言葉を伝える。"言いたいことはたくさんあったけど、仲間がたくさん届けてくれた。たくさんの人が協力してくれた。そんな気持ちの象徴を"と、「その手とこの手」、「君のこと」を続けて披露。力強いPONの歌声、思いを込めた詞世界が心に広がっていく。
不器用ながらも常に前だけを見続け、"歌を届けたい"、"思いを届けたい"と走り続ける人間の姿はどうにもこうにも眩しくて、時折目を背けたくなることもある。それでも彼らの音楽はその気持ちすらも認め、背中を押すのではなく共に歩んでいくような歌が多いように思う。だからこそ彼らの音楽に共感する人も多いのだろう。曲を重ねるごとに、彼らの思いに共鳴し、声を重ね、ときに涙するオーディエンスの姿が印象的だった。
ステージも後半、5曲目はライヴ定番曲でもある「フールズ」へ。"バカになりませんか♪"とPONが煽り、イコマ(Gt/Cho)の渋みの効いたギターが鳴り響く。オーディエンス以上にメンバー自身が、そしてこの日出演したアーティストらが楽しげに満面の笑顔を見せているのがよく見える。そしてステージは早くも最終曲へ。"メジャー・デビューの夢が叶う曲、一生歌える曲をって考えた。(そんなとき)出てきたのはこの光景。何度もライヴをやって、笑ってくれるみんなを思いだして......"と、PONがデビュー曲に懸ける思いを切々と語り、思わず顔をくしゃくしゃにして泣きだしてしまう。そして、"これから頑張らなアカン。いろんな人を巻き込んで、大きな輪を作ろうとしてます。ひとりひとりの名前は知らんけど、ここで歌うことが(みんなの)心の支えになれば......、大切な歌ができたから"と、デビュー曲「名前を呼ぶよ」を披露する。シンプルなメロディ、まっすぐに届けられる言葉、そして芯のあるリズム、そのすべてがじわりと染み込んでいく。本編6曲、全力でぶつかっていくステージが終了した。
アンコールでは、"やっぱりこの曲を歌いたい。ライヴハウスで出会ったすべての人へ。ライヴハウスは「好き」だけでできている場所、好きでないとここにはいない。そんな好きな人に大好きな歌を届けたい"と1stシングルの「ハルカヒカリ」へ。PONの渾身の思いが会場に広がっていく。耳にしかと残るイコマのメロ、深々と身体に刺さるたくとLOVE大石の力強いリズム。4人の音に導かれ、拳を突き上げるオーディエンス。大げさかもしれないが、"音楽なしでは生きていけない"そんな人間たちの心の叫びを感じた気がする1曲だった。
約9時間近くに及んだ、長い1日が終わった。彼らは5月11日『名前を呼ぶよ』でメジャー・デビューし、6月からはレコ発ツアーも決定している。これが終わりではなく、ここからが始まりというのは誰もが分かっている。"大きな輪を作ろうとしている"、これからの彼らの活動に、ぜひとも注目してほしい。
- 1
LIVE INFO
- 2025.11.21
-
THE BAWDIES
ポルカドットスティングレイ
PEDRO
SHERBETS
ドラマチックアラスカ
荒谷翔大
ザ・シスターズハイ
Adrian Sherwood
Hakubi
LONGMAN
reGretGirl
キタニタツヤ
東京スカパラダイスオーケストラ
SPRISE
Anyeed(Dyna/ego apartment)
超☆社会的サンダル
TOKYOてふてふ
TOMOO
浪漫革命
吉澤嘉代子
フレデリック
Bye-Bye-Handの方程式
FINLANDS
- 2025.11.22
-
Chimothy→
ねぐせ。
AIRFLIP
ポルカドットスティングレイ
wacci
キュウソネコカミ
ズーカラデル
NEE
the paddles
TOKYOてふてふ
LiSA
優里
BLUE ENCOUNT
moon drop
チリヌルヲワカ
ASP
Eve
miwa
Conton Candy
ストレイテナー
The Biscats
セックスマシーン!!
離婚伝説
Ado
MOS
荒谷翔大
リーガルリリー
NANIMONO
brainchild's
SUPER BEAVER
藤巻亮太
ビレッジマンズストア
PIGGS
sajou no hana
SPRISE
アーバンギャルド
Omoinotake / クリープハイプ / Saucy Dog / マルシィ ほか
CVLTE
RADWIMPS
ガガガSP / SpecialThanks / YONA YONA WEEKENDERS / BACK LIFT ほか
フレデリック
osage
- 2025.11.23
-
SHERBETS
NEE
キュウソネコカミ
ズーカラデル
Awesome City Club
ザ・クロマニヨンズ
ぜんぶ君のせいだ。
PENGUIN RESEARCH
怒髪天
優里
Eve
くるり
MEW
Galileo Galilei
Ado
秋野 温(鶴)
THE BAWDIES
チリヌルヲワカ
東京スカパラダイスオーケストラ
離婚伝説
CNBLUE
佐々木亮介(a flood of circle)
BLUE ENCOUNT / yama / Novelbright / 新しい学校のリーダーズ ほか
山本彩
ExWHYZ
RADWIMPS
OKAMOTO'S
Laura day romance
- 2025.11.24
-
リーガルリリー
ポルカドットスティングレイ
WurtS
brainchild's
ねぐせ。
キタニタツヤ
u named (radica)
ザ・クロマニヨンズ
ぜんぶ君のせいだ。
go!go!vanillas
LiSA
Lucky Kilimanjaro
すなお
私立恵比寿中学
くるり
NANIMONO
ブランデー戦記
清 竜人
Conton Candy
凛として時雨
秋山黄色
The Biscats
9mm Parabellum Bullet
LACCO TOWER
No Buses
CNBLUE
miwa
山本彩
BIGMAMA
崎山蒼志
ExWHYZ
RADWIMPS
Ayumu Imazu
MEW
- 2025.11.25
-
打首獄門同好会
Another Diary
すなお
シベリアンハスキー
The Ravens
chilldspot
- 2025.11.26
-
Dios
桃色ドロシー
ザ・クロマニヨンズ
シベリアンハスキー
TENDRE
UVERworld
PEDRO
BLUE ENCOUNT
material club
Mirror,Mirror
Galileo Galilei
chilldspot
- 2025.11.27
-
打首獄門同好会
MONOEYES
Cody・Lee(李)
moon drop
桃色ドロシー
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
ザ・クロマニヨンズ
TENDRE
Another Diary
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
PEDRO
Tempalay
あたらよ
- 2025.11.28
-
Galileo Galilei
優里
BLUE ENCOUNT
go!go!vanillas
怒髪天
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
VII DAYS REASON
Dios
崎山蒼志
凛として時雨
ズーカラデル
コレサワ
SHERBETS
Another Diary
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
ポルカドットスティングレイ
おいしくるメロンパン
sajou no hana
NEK!
CENT
OKAMOTO'S
meiyo
RAY
reGretGirl
- 2025.11.29
-
ビレッジマンズストア
Appare!
YOASOBI
NEE
暴動クラブ
brainchild's
Cody・Lee(李)
キタニタツヤ
優里
くるり
TOKYOてふてふ
MONOEYES
キュウソネコカミ
moon drop
THE BACK HORN
androp
The Biscats
フレデリック
チリヌルヲワカ
怒髪天
eill
LOCAL CONNECT
wacci
LACCO TOWER
大橋ちっぽけ
BLUE ENCOUNT
ドラマチックアラスカ
アーバンギャルド
ねぐせ。
ExWHYZ
UVERworld
フラワーカンパニーズ
愛美
浪漫革命
東京スカパラダイスオーケストラ
BACK LIFT / 魔法少女になり隊 / LEEVELLES / パピプペポは難しい ほか
Bentham
MONO NO AWARE
NANIMONO
カミナリグモ
9mm Parabellum Bullet
PIGGS
- 2025.11.30
-
ビレッジマンズストア
YOASOBI
NEE
TOKYOてふてふ
凛として時雨
キタニタツヤ
崎山蒼志
くるり
キュウソネコカミ
moon drop
SHERBETS
THE BACK HORN
TENDRE
アーバンギャルド
the paddles
秋山黄色
TOMOO
LACCO TOWER
ドラマチックアラスカ
LUCY
ExWHYZ
Maki / SIX LOUNGE / w.o.d. / KUZIRA / TETORA
UVERworld
フラワーカンパニーズ
ポルカドットスティングレイ
NANIMONO
ズーカラデル
ぼっちぼろまる×ポップしなないで×ぜったくん
コレサワ / ヒグチアイ / のん / ひぐちけい
miwa
MONO NO AWARE
Conton Candy
JYOCHO
離婚伝説
- 2025.12.02
-
RADWIMPS
LONGMAN
Dios
RAY
マカロニえんぴつ × DISH//
私立恵比寿中学
GLIM SPANKY
SUPER BEAVER
IneedS
- 2025.12.04
-
TENDRE
LEGO BIG MORL
私立恵比寿中学
SHERBETS
Homecomings
アーバンギャルド
キュウソネコカミ
吉井和哉
Hakubi
- 2025.12.05
-
桃色ドロシー
私立恵比寿中学
moon drop
ポルカドットスティングレイ
ザ・クロマニヨンズ
NANIMONO
eill
Laughing Hick
崎山蒼志
さかいゆう / 望月敬史 / L'OSMOSE(O.A.)
flumpool
とまとくらぶ
Another Diary
岡崎体育
Rei
ズーカラデル
打首獄門同好会
- 2025.12.06
-
キュウソネコカミ
AIRFLIP
ザ・クロマニヨンズ
凛として時雨
OKAMOTO'S
BLUE ENCOUNT
indigo la End / a flood of circle / Galileo Galilei / go!go!vanillas ほか
Cody・Lee(李)
brainchild's
LEGO BIG MORL
NANIMONO
怒髪天
ねぐせ。
CVLTE
UVERworld
eastern youth
キタニタツヤ
優里
Kroi / Jeremy Quartus(Nulbarich) / BREIMEN / luv
flumpool
チリヌルヲワカ
Aooo
Mirror,Mirror
心愛 -KOKONA-
THEラブ人間 / ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / KALMA ほか
フラワーカンパニーズ
Ryu Matsuyama
MyGO!!!!!
RELEASE INFO
- 2025.11.21
- 2025.11.22
- 2025.11.26
- 2025.11.27
- 2025.11.29
- 2025.12.01
- 2025.12.03
- 2025.12.05
- 2025.12.10
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.24
- 2026.01.01
- 2026.01.07
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号






















