Japanese
ラックライフ
Skream! マガジン 2017年03月号掲載
2017.02.05 @渋谷WWW
Writer 吉羽 さおり
2016年11月にリリースした3rdシングル『風が吹く街』を携えた東名阪ワンマン・ツアー最終日を、渋谷WWWで迎えたラックライフ。この日のチケットはソールド・アウト。満員の観客の歓声と拍手で迎えられた4人は、気合を入れるかのように、ドラムのLOVE大石を囲むと、「初めの一歩」でパワフルにライヴの幕を開けた。"音楽で、あなたの世界を変えに来ました。ラックライフです"。曲中に、PON(Vo/Gt)が放った言葉に、観客の手拍子がいっそう高鳴る。会場の高い温度と一体感を受けて、「ブレイバー」、「チキンボーイ」とスピード感のあるアグレッシヴな曲を連投して、序盤からグイグイ攻めるステージ。イコマ(Gt/Cho)とたく(Ba)も舞台の先端へと飛び出して、ダイナミックに観客を煽り、会場内の熱気を上げていく。ラックライフと言えば、特にシングル曲のイメージではグッド・メロディを紡ぎ、爽快なバンド・サウンドを奏でるバンドだが、ライヴではエネルギーもエモーションもとにかく過多で爆発的だ。そして関西出身らしく(と言うと偏見かもしれないが)MCでの掴みも抜群である。"初めてラックライフを観るという人、コテコテですので気をつけてくださいね"とPONが言えば、イコマが"もう、わかっとる"と返したり。"今日、テレビ・カメラ入ってるから、いつもよりも盛り上がりや"(PON)と観客をけしかけたりする。"ふざけたことばかり言ってましたが、音楽は真面目に、あなたの胸に突き刺すつもりで演奏して帰ります"(PON)、とグッとくるフレーズも決めてくれる。「ハートイズ」や「そんな世界になればいい」、そして「ほんとうのこと」と前半は、勢いのある曲を中心にプレイして盛り上げた。
対バン・ツアー、そしてワンマン・ツアーをしてきて、このファイナルは、東京では初めてソールド・アウトしたとMCで語るPON。そして、"こういうの、なんていうの? 感無量!"と声を上げ、改めて各地で"目と目を合わせ、心の交換をしてライヴをしてきた"とツアーの充実感を伝えると、満員の会場に熱い拍手が湧く。心地よいビートで人生という凸凹道の旅を歌う「journey」から、"かかってこい!"とスピードを上げる「フールズ」、コール&レスポンスに"カレーライス、オムライス、ハンバーグ"というPONの好きな食べ物ベスト3を織り交ぜて勢いをつける「メイキング」と続け、会場に笑顔を広げていく。初めてライヴに来たような人も置いていかない、来たからには心から楽しんで、あたたまってもらおうというバンドの心意気が随所で聞こえてくる。「君のこと」をエモーショナルに歌い上げたあとに、一生懸命にやっていたけど、前に進めなくてしんどいこともあったこと、今でもそういう気持ちになること、でも心が潰れそうなときに思い出すのはいつも"ライヴ"のことだと、PONが語る。"ライヴの最後に、またやろうぜって言っちゃうから、永遠にバンドがやめられない"と冗談めかして言う。曲や歌、サウンドでももちろんだが、ライヴでのちょっとしたシーンにも人となりならぬ"バンドとなり"みたいなものが出る。親しみやすくて面白く、でもとても真摯に音楽とバンド、リスナーと向き合っている彼らの在り方がよくわかるライヴだ。
「名前を呼ぶよ」でスタートした後半は、会場の一体感も濃密さを増して、LOVE大石のパワフルなドラムがハンドクラップを誘う「夜の海」で再び熱を上げ、「アイトユウ」のハート・ウォーミングな歌に気持ちよく酔いしれる。"約束の歌を歌います"と紹介した「その手とこの手」、「変わらない空」を畳み掛ける。まっすぐに心を射抜く歌が、グッと揺さぶる。観客のボルテージも高く、泣き笑いの表情でコブシを突き上げる、相当にエモーショナルな状態だ。そして本編のラストには、最新シングル曲「風が吹く街」を披露したラックライフ。この4人で進んでいくこと、歌を歌っていくことを再確認させたという曲は、ライヴで一段と堂々と、大きく響きわたった。この曲を通してのツアーで、各地、いろんな人が待っていてくれたことでも大きな自信に繋がり、どんどん大事な歌になっていったという「風が吹く街」。ここから先も、様々な景色を見せてくれる曲になるだろう、そういう力がこもった歌でツアーの最後を締めくくった。
止まない歓声と拍手のなか、アンコールに登場した4人は、3月15日にメジャーでの1stフル・アルバム『Life is beautiful』をリリースすること、ツアーが決定したことをアナウンスした。この3月15日で、ラックライフという名前となって9歳になるという。ライヴを中心にじっくり、丁寧に紡いできた時間が、また大きく花開きそうだ。このアンコールで「サニーデイ」、「ハルカヒカリ」を披露し"ありがとうございました。ラックライフでした、またやろうよ!"と、笑顔で放ったPON。このあと、もう一度アンコールがかかって、「story」を演奏したが、会場の熱気は高まるばかり。高揚感たっぷりで、"次"に向かえるようなツアー・ファイナルとなった。
[Setlist]
1. 初めの一歩
2. ブレイバー
3. チキンボーイ
4. ハートイズ
5. そんな世界になればいい
6. ほんとうのこと
7. journey
8. フールズ
9. メイキング
10. ラングレット
11. タイムライト
12. 君のこと
13. 名前を呼ぶよ
14. 夜の海
15. アイトユウ
16. その手とこの手
17. 変わらない空
18. 風が吹く街
en1. サニーデイ
en2. ハルカヒカリ
en3. story
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