キュウソネコカミの「ウィーアーXXXX!!」 【第4回】

キュウソネコカミの「ウィーアーXXXX!!」【第4回】

2014年05月号掲載

このコラムが発表される頃には、新しいミニアルバムが発売になっているのかな？メジャーになって一枚目のミニアルバム。まさか自分がバンドやってCD出して、全国周ってライブして、挙げ句の果てにメジャーデビューまでするなんて、当たり前だけど10代の頃は夢にも思わなかった。音楽はもちろん大好きだったけど、世の中のCD出してるミュージシャンなんて、そりゃもうめちゃくちゃ凄い、才能バリバリのスーパーマンなんだと思っていたので、全く何物でも無い自分の今の状況を冷静になって考えてみると、改めて震えます。

ところでこの間、大学入学時からずっと乗ってきた原付を盗まれたので、警察で被害届を書いたんだけど、その用紙の中に「職業」という欄がありまして。以前の自分なら迷わず「フリーター」と書いていたところを、しばらく考えたのち...「ミュージシャン」と書いてしまいました！キャー！ミュージシャンて！恥ずかし！いや俺もやってしまったと思ってるよ！でも他に良い書き方が思い浮かばんかったんやもん！かといってフリーターて書くのもなんかなぁ...って感じやし！というか世の中のミュージシャン達はこういう場合どうしてるんやろ？他になんか良い言い回しがあるんかなぁ...
そしてそれを見た警察の人が
「ミュージシャン...」
とつぶやいたので、
「あ、いや、契約社員みたいなもんなんですけどね！」
という訳の分からない返事をしてしまった。もうやめてー！

高校生の頃の自分は帰宅部で、毎日のようにTSUTAYAやタワレコでCDやDVDを漁り、予備校さぼって古本屋で漫画立ち読みしたりして。家に帰れば、好きなバンドのスコアとにらめっこしながら、お年玉で買ったギターを適当に弾いたり、買ってきたCD聴いて興奮したり。自分もバンドを組みたくてメンバーを探すんだけれど、ベースは居ても、ドラムやってるやつなんてなかなかおらんのよね。
「何でドラムやってるやつこんなおらんねん！てかドラムってかっこええな！やっぱ俺ドラムやろ！大学行ったら軽音楽部入って絶対ドラムやるぞー！」
と決めて、実際大学に入学してすぐに軽音楽部に入部し、ドラムも始め、4回生の終わりにキュウソを結成し、そして気がついたら27歳。本当にあっという間！次の10年後は一体どうなってるんやろ？高校生の頃は大人になってバンドをしてるだなんて思わないし、大学入学したての頃はまさかお気に入りの原付に8年も乗ってその後盗まれるだなんて夢にも思わないし。10年前は想像も出来んかった事が今起きてる訳やから、10年後も想像出来んような事が起きてるんかな。しかし10年後て、37歳やん！10年経ったら俺もちゃんと37歳になるんかー。逃れられない現実！いやです！やめてください！それはもう完璧にめちゃくちゃおっさんです！アラフォーです！色々とちゃんとしていたい！死にたくないしずっと生きていたい！ひゃー！おーこわ。

あっという間に時間が過ぎたと感じるって事は、色んなことがたくさんあったからってことなんかね。なーんにもなかったら、10年て長いやろなぁ。バンド必死に続けて、気づいたら10年経ってた、ていうのが1番幸せなんかもね。もちろんずっと活躍し続けたい！僕らはまだまだのバンドだけれど！さすがに10年活躍したら、堂々と職業欄に「ミュージシャン」て書いても恥ずかしくないよね？笑よっしゃ、それ目指すぞー！

ちなみに、このコラム書く前に、小中高の学校でのトイレの行き方について熱く語ったコラム書いて提出したら、はいからさんに「ほんまにこれでええの？」と言われたのでボツにしました。ボツにしてよかったー！笑
キュウソネコカミ、ビクター移籍後初のミニアルバム、「チェンジザワールド」皆さんどうぞよろしくお願いします！

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