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INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

Member:渡邊 幸一(Gt/Cho) 金廣 真悟(Vo/Gt) たなしん(Ba/Cho) ペギ(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

-テキーラ(笑)?

ペギ:はい、謎のスラッシュ・ビート・バンドです。"お前の1番速いスラッシュ・ビートを叩いてくれ"と言われて、ダカダカダカと叩いたら "遅えよ!"と言われました。

一同:はははは。

-スラッシュっていうとMETALLICAみたいな音ですか?

ペギ:もっとカオティックで、めちゃくちゃでした。ベースも歪ませて、語りのようなシャウトが入り、そこにスラッシュ・ビートが乗るみたいな(笑)。話を戻すと、偶然ERAで幸一さんと会って、最初スタジオに入ったんですよ。もともとグッドモーニングアメリカの曲はMyspaceで聴いて、いい曲だなと思っていたから。"バンド、いい感じじゃないですか?"、"いやいや!"、"またまたっ!"みたいなやり取りをしました(笑)。音源のクオリティも高いし、まさかそのバンドに自分が呼ばれるとは思わなかったです。スラッシュ・ビートですからね。

一同:はははは。

ペギ:曲もいいし、演奏レベルも高いし、もともとfor better, for worseは人気もありましたからね。でもバンドの中に入ると、あれ? バンドが全然うまくいってない。そもそもお客が全然いないぞって。

渡邊:はははは。

ペギ:俺の気持ち的には、いきなり夢のバンドに入れたような感覚だったので"あれっ、幸一さん、話が違うよ"って(笑)。でも俺はイチからバンドを始めたかったからそういう意味では良かったです。

-ペギさんが加入して、バンドの空気も変わりました?

たなしん:全然変わったと思います。ちょうどイチからバンドを始めようというタイミングでしたからね。それから滞っていたものがどんどん動き始めました。

-それから自分たちもライヴを企画したり?

渡邊:何かをしなきゃいけないと思ってました。ペギも言っていたけど、お客さんは全然いなかったですからね。

-ここからバンドの自主企画("凌ぎ合う"、"挑戦")をやるわけですよね?

たなしん:そのころに『水平線』(2009年6月リリースの3rdデモ)、『地平線』(2009年8月リリースの4thデモ)という2枚のデモ音源を作ったんですよ。

渡邊:そのファイナルのタイトルが"凌ぎ合う"ですね。

たなしん:そこで100人集めようということで、みんなで話し合って未来予想図を書いたんですよ。3年後ぐらいまで計画を立てたら、意外と時間がないぞと。今年の夏には八王子RIPSを100人、そのあとは都内で100人ぐらい埋めないとダメだなと。前のメロコアとは違う、ギター・ロック系のバンドを集めて、パンチがあることをやらなきゃいけない。それで八王子RIPSで5週連続で"挑戦"というイベントをやりました。

-バンドの未来予想図を書いたり、自主企画を次々と立てたり、精力的ですよね。

渡邊:ほんとに必死だったんでしょうね。TOTALFATやBIGMAMAとか周りのバンドが活躍していたし、メンバー内でもよくミーティングしてました。レーベルもついていなかったから、CDを作るにはどこにプレスを出す、フライヤー作るためにはこれぐらいのお金が必要だとわかると、それをメンバーに伝えてました。

たなしん:当時は幸一がいろいろと引っ張ってくれていた気がする。それで"凌ぎ合う"のツアーが終わったころ、SECRET 7 LINEのツアーで平野さん(※Kick Rock MUSICレーベル代表)に会ったんですよ。そのあとに平野さんが"挑戦"を観に来てくれて。"ギターは半音下げにした方がいいんちゃう?"みたいなアドバイスをくれました。そこで平野さんにもう1回CDを出したいので、お願いしますと伝えたんです。それ以外にメジャー・レーベルに音源を送っていたけど、ビックリするくらい何の反応もなくて。

たなしん:"SUMMER SONIC"や"FUJI ROCK FESTIVAL"にもエントリーしました。

渡邊:"FUJI ROCK FESTIVAL"は"ごめんなさい"という返事が来たけどね(笑)。

たなしん:ヘンな自信はあったんですよ。

渡邊:でも世の中はそんなに甘くないなと。

たなしん:それで、結局平野さんのとこにお世話になることになったけど普通にCDを出しても売れないし、"挑戦"が終わったあとでいろんな知り合いも増えてきたから歌モノ/ギター・ロック系のバンドを集めて、オムニバスを作ろうと。平野さんはもともと"PUNK ROCK SOUNDTRACKS"というメロコアのコンピを作っていたので、ノウハウはありましたね。その日本語バージョンを作ろうと。それが『あっ、良い音楽ここにあります。』ですね。

-オムニバスの反響はどうでした?

たなしん:これが意外と反響があったんですよね。

-オムニバスに参加したメンツとは渋谷O-Crestでよく対バンしてましたもんね。

たなしん:そうですね。オムニバスをやるにあたって、Crestから紹介してもらったバンドもいますからね。当時、LACCO TOWER主導の『Melodizm』(2009年2月リリース/※グッドモーニングアメリカは同年12月リリースの『Melodizm 2』に「届いたらいいのに」で参加)というオムニバスもあって、少しずつシーンに広がりが出てきたころだし、楽しかったですね。