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INTERVIEW

Japanese

ラックライフ

2014年10月号掲載

ラックライフ

Member:PON (Vo/Gt)

Interviewer:奥村 小雪

-怖くても手を伸ばさないと届かないですもんね。その次の「へへもひじ」はすごく純真で、可愛い歌ですよね。

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「へへもひじ」は"あと1曲どうしよ"って追い込まれたときにまったり生まれた曲で、1番時間がかかった曲なんです。ちゃんと歌詞を書き終えたのは5月とか6月とかかな。唯一のラヴ・ソングなんです。"なんでこんなこともでけへんのやろ"とか"なんで自分はこんなんなんやろ"とか自分に自信がない瞬間っていうのがすごくたくさんあって、そんなときでも、いつもと変わらず近くにいてくれる人がいるのはありがたいなと思って。どんなに自分が落ち込んでても、普段と変わらず接してくれて、当たり前のように隣にいてくれるのはすごく嬉しいことだなって。

-変わったタイトルですよね。

"へのへのもへじ"が由来なんですけど、"へへもひじ"って書くとめっちゃ笑ってる人の顔になるんですよ。"へ"が目で、"も"が鼻で、"ひ"が口で。歌詞にも"ヘの字"と"ハの字"が出てくるんですけど、眉間のハの字より、目尻にヘの字を浮かべて生きていたいねっていう、ゆるーい曲です。

-そして1stシングルの表題曲でもある「ハルカヒカリ」は、東京ファイナルのときに"いろんな人の顔を思い出しながら作った歌だ"とMCでおっしゃってましたよね。ツアーやライヴをやってきて、この曲を歌うたびに思い出す人が増えていったり?

どんどん増えましたね。だから、ツアーの最初でやった「ハルカヒカリ」と、ツアーの最後にやった「ハルカヒカリ」は全然別の曲になってて。そこまでで出会った人たちの顔を思い浮かべて作ったのと、その人の顔を見て歌ったっていうのじゃ重みが違う気がしますし。だからシングル『ハルカヒカリ』のツアーはすごく大事なもんやったなって思います。これから歌う「ハルカヒカリ」はそこからまた変わってくると思うし、一緒に変わっていけたらいいなと思える曲になりました。やっぱ曲って面白いぐらいに成長しますね。

-「ローグ」は昔からある曲ですし、最初とはかなり別物になってたり?

「ローグ」なんてもう、歌い飽きたんちゃうか?ってぐらい歌いましたからね(笑)。全然違いますよやっぱり。「ローグ」に関しては、"思い出す"っていうより"あの頃に戻る"っていう感覚の方が近いかな。あの頃みたいに無茶できちゃうというか。

-曲が演奏する側の感覚まで動かしていくんですね。ラスト・ナンバー「フールズ」は遠くにいる誰かに向けて作った曲なんですか?

「フールズ」は、4月の頭くらいにメロディが浮かんで形にしてたんですけど、歌詞はツアー中に書いたんですよ。「ハルカヒカリ」の進化系やと思ってて。「ハルカヒカリ」っていう曲を作って、いろんな場所で歌ってるときに書いた曲で。Bメロで"車走らして遠い街に そこそこ疲れもあるけど"って歌ってるんですけど、ツアー・バンドの歌なんですよね。九州とかって年に3~4回行けたらいい方で、たったそれだけしか会えへんのに、すごく鮮明に思い出せるし、向こうもそうやったらいいなって思いながら"いつでも会えるような気がしてるんだよ"って。行けばあなたがいると思ってるし、あなたもライヴハウスに行けば俺らに会えるって思ってたらいいなって曲ですね。

-"いくつになってもアホしてたい"っていうのが、なんかラックライフっぽいですよね。

内容は「ハルカヒカリ」とすごく似てて、観てくれるお客さんに向けて作った曲なんですけど、よりPON自身に近いというか、普段の自分の言葉遣いだとか、キャラクターに近いようなイメージで作った曲なんです。「ハルカヒカリ」はライヴハウスで目の前にいる人たちに"ずっとそこにいてくださいね、僕らもずっと歌いますから"っていう誓いの歌というか、僕らなりのすごく真面目な歌なんですけど、それをもっと崩して、普段の自分に近い形で言ってみたいなと思って。

-なるほど。アルバムのジャケットも可愛いですよね。

『正しい僕の作り方。』っていうタイトルに合わせて、教科書やノートみたいなイメージでって伝えたら、すごくオシャレなジャケットができあがりました。

-アルバムのリリース後には東名阪でワンマン・ツアーが行われますね。

ワンマンは1年ぶりですね。名古屋公演に関しては、本当に日程までぴったり1年ぶりで(笑)。初めてやる曲とかも多いんで、どういう反応が返ってくるかとかも分からないですし、とにかくちゃんと曲が伝わるように、いっぱい練習してます。

-渋谷O-Crest公演はちょうど自主企画ライヴ"GOOD LUCK"の30回目ですよね。これまでのGOOD LUCK を思い返してみていかがですか?

やりすぎてあんま覚えてないですけど(笑)、楽しくなかったことは1度もないし、質も上がってきてると思うので、これからどんどん面白くしていきたいですね。

-では最後に、リリースとツアーに向けての意気込みをお願いします。

1本1本ライヴもしっかりやっていきますし、もちろんCDも聴いて欲しいです。まあ、締まってたふんどしを、一応もう1回締めといた的な感じで、変わらずしっかりやっていきます。