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INTERVIEW

Japanese

amazarashi

2013年11月号掲載

amazarashi

Member:秋田ひろむ (Vo/Gt)

Interviewer:沖 さやこ


-この曲も昔の楽曲とのことですが、昔の曲は人に向けた歌が多かったということでしょうか。それともその対象はご自分なのでしょうか。

対象はほとんどが自分です。「ドブネズミ」もラヴ・ソングですが、僕自身の世界に対する違和感みたいな感情が入っています。

-"人を信じる事 諦めちゃいけないよ"という一節がありますが、どんなときに諦めそうになりましたか?それでも諦めちゃいけないと思う大きな理由は秋田さんにとって何でしょう?

これは多分生きるか死ぬかの話で、昔の僕は死なないための理由をずっと考えていたので、順番が逆なんだと思います。諦めないことが前提としてあって、その理由を無理矢理探す、みたいな。諦めたら生きる理由がなくなってしまう、っていう感情があったと思います。

-「終わりで始まり」は、秋田さんの歌がとても明るく優しくて、声が笑っているような気がしました。こういう歌い方になったのは意識的なものなのでしょうか。

あまり意識してなかったです。曲のキーが全体的に高めなのと、リズム的にはっきり歌わないと難しいっていうのもあると思います。ポジティヴな歌なので、自然にそうなったのかもしれません。

-"笑っていたい""僕の背中を押すのは あなたが喜んでくれる顔"というフレーズがありますが、笑顔にはどういう力があると思いますか?どういうときに笑顔に救われましたか?

笑えたら全部オーケーみたいな気がします。それでハッピー・エンドみたいな。CDが完成したときも、ライヴが終わったときも、よかったねーって皆で笑うために頑張ってる気がします。

-「あとがき」に"東京 東京 どうか僕だけを選んでくれないか"とありますが、秋田さんにとって東京はどういう場所でしょうか?以前東京にお住まいだったとのことですが。

今でも月1回くらい東京に行くんですが、今では仕事をする場所っていう印象です。あまり仕事とは思ってないんですが。そこで戦って頑張って、青森帰ってほっとする、みたいな生活です。

-amazarashiの音楽には、東京という場所に埋まってしまって見えなくなっているものが詰まっている気がするので、東京に必要な音楽だと思っています。なので都内のライヴで聴いたり、渋谷を歩いているときにイヤフォンで聴いていたりすると尚更胸に沁みるものがあるのですが、ご自身ではどうお考えでしょうか。

僕自身はあまり客観的に見れないので、僕の印象で書くのですが、amazarashiの歌はとてもプライベートなもので、東京はとても公な場所な気がします。東京は人と人とが顔を合わせていきていかなきゃいけない場所なので(僕にとってはですが)、そこでプライベートなものをさらけ出すことに違和感を感じたりします。それが人にとっては良かったり悪かったりするんじゃないかなと思います。

-今作は伝えるということを意識した作品になっているということですが、ライヴはより人に届けられる空間だと思います。今までとはまた違う感触が得られるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

そうですね。ライヴは最近になってようやく手応えを感じてきているので、それを発展させる感じで表現できたらと思ってます。楽しみです。