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INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ

2012年05月号掲載

グッドモーニングアメリカ

Member:金廣 真悟(Vo&Gt) 渡邊 幸一(Gt&Cho) たなしん(Ba&Cho) ペギ(Dr&Cho)

Interviewer:西浦 雅人


-いまメインで使われているギターは?

渡邊:僕は355(Gibson ES-355)ですね。

-それはレコーディングでも使われていますか?

渡邊:使っている曲もあります。曲によっては借りたレスポールやストラトキャスターで弾いたりとか。

-355のイメージが強いので、ストラトキャスターを弾いている姿が思い浮かばないですね(笑)。

渡邊:「輝く方へ」のPVはストラトを弾いてますね。

-ドラムとかは、いかがですか?

ペギ:レコーディングした時期も様々で、ドラムも借りたりして。お世話になっている方からZildjianのシンバルを借りたりSAKAEのドラムを借りたりとか。そういうのを色々やって録ってますね。

-ペギさんのドラムはすごくパワフルなんですけど、アルバムに合ったドラムというか、ライヴで楽曲に合った繊細さも持ち合わせたドラムを叩かれていて。振り幅が広いなあ、と思います。

ペギ:エンジニアさんがいいチューニングをしてくれて、目に見えないプレッシャーが(笑)。録りながらも、よく“もっと落ち着いて”とか色々言ってくれるんです。“ちょっとバタついてるね”とか、“もうちょっとタメて叩きな”とか。そういうところの意思疎通がうまいこととれているから、そういう風に感じてもらえるのかもしれないです。

たなしん:俺はいつも同じことです。絶対的信頼がこいつ(所有するベース)にはあるので。よっぽど“音が……”ってことがない限りは(同じベースを)使っていくと思います。

-チラッと聞いたところによると、たなしんさんのベースはお高いそうで……。

ペギ:あれは素晴らしいベースです。

たなしん:次回、アンプとかは試したいなっていうのはあるんですけど、楽器はしばらく(同じものを)使っていくと思います。Fenderの61年製で。2ノブってすごく珍しくて、62年からのものは(ノブが)3つになるんです。ジャズベ自体が60年くらいからなので、その1,2年くらいでしかないベースなんです。それで、色がクリームで。クリームだけ素材をアッシュを使っているので、他のものよりズッシリ重いんです。音も弾き比べたことがあるんですけど、違うんですよ。素晴らしい楽器です。

-エンジニアさんは毎回一緒の方なんですか?

渡邊:高校生の頃から一緒の人です。高校生のデモを作っているときから、同じ人です。

-例えるなら、付き合いの長いエンジニアさんとの関係ってどんな感じなんですか?親子、または先生と生徒、部活の先輩と後輩……。

渡邊:先生と生徒、ですね。すごく信頼できます。

金廣:上下関係という感じではないんですけど、でも歳も上なので……仕事の話というか何というか。それをもっといい方へ持っていくために話し合うというか。信頼できる人、ですね。信頼できる、仲のいい、取引先の人(笑)。その道で成功すると信じられるような力を持っている人です。

ペギ:関係性はあまり分からないんです。普段ドラムは好き勝手やっているので。でも、一生懸命練習していって、それでエンジニアの人に言われることが徐々に段階が上がっていっているような感じがして。節々で見てくれているような、存在なんです。だから最初は、“全然ダメだね”とは言わないですけど、暗に“もうちょっとやれば?”って。それで次は、“いい”と言われたいワケではないんですけど、“前に言われたことをやってきましたよ”っていうことを見せて、“次はこんな感じ”とも言われないんですけど、“この人に褒められたい”っていう感じになって。今は言ってくれるんですけど、節目節目を見てくれているような存在です。そういうそんざいってあまりいなくて。地元には先輩とかがいましたけど、今こっちにはそういう人がいなくて、だから、地元の先輩みたいな人なんですかね。先輩、です。いつか抜いてやろうかなって。

一同:(笑)

ペギ:そうこと思えるのも、なんだか結果を出せば対等になってくれるような気がして。

たなしん:関係が長いですからね。グッドモーニングアメリカの素敵なところが、チームで物を作っているというか、みんながそれぞれの役割をして、それが大きな力になって色んな人にエネルギーが届いている感覚があるんですけど、その中の一人というか。チームのメンバーというか。スタッフの女の子だったり、平野さんだったり、そのチームの中の絶対的に信頼できる存在ですね。河原さんっていうんですけど、河原さんの想いも、普段はそういうことを話さない人ですけど、“頑張ってくれよ”っていう気持ちも作品には込もっているんじゃないかなと。そういう気持ちも入れてくれてるんじゃないかなと思ってます。僕が勝手にですけど。

ペギ:実際に音は入ってるんですけど(笑)。もともとベーシストの方なので、実際に弾いちゃってるんですよ。

たなしん:(笑)。それくらい“作品をよくしたい”っていうのがあるから、良くしたいって思ってくれているからなんだと俺は思ってます。

-高校生ってことは10年以上の付き合いですか?

渡邊:10年以上ですね。河原さんはぼくらの2歳上なんですよ。僕らが10代のときに河原さんが20とか21だったのかなって。レコーディングやり始めたとき。逆に、向こうもあまり機材とかがなかったし、「宅録のちょっといい版」みたいなところからです。当時は俺らも何も分からなかったから、それでお世話になってて。

-じゃあ、一緒に成長していった感もありますね。

渡邊:って言ったらおこがましいですけどね。でも、そういう気持ちで付き合っていけたらな、とは思います。

-なかなかないですね、10年も一緒にというのは。

渡邊:他のバンドはそういうのはないかもしれないですね。作品によってだったりりとか、当時の環境によってだったりとか、色んな環境によって録る場所は変わるかもしれないですけど、ウチは、デモのときも前のバンドのときももう一度やろうって作ったデモのときも、今のメンバーになって正式音源作ろうってなったときもその人ですね。

-今回は表紙ということで、色んなリスナーが手に取ってこのインタビューを読むと思います。リスナーに向けてメッセージがあれば、是非お願いします。

渡邊:月並みですけど、CDを聴いてライヴに足を運んでいただくのが僕らは一番嬉しいです。もちろんCDだけを聴いてライヴに来ない人もいると思いますが、5月にリリースされる新作は大名盤だとメンバーは思っておりますので、それを聴いてライヴに遊びに来てくれたら嬉しいです。

-たなしんさん、最後に、大丈夫ですか?

たなしん:えっと、じゃあ……ライヴに来て……スクリーーーーーーム!

-(笑)ありがとうございました!!