Japanese
鶴
Member:秋野 温(うたギター) 神田 雄一朗(ウキウキベース) 笠井“どん”快樹(ドラム)
Interviewer:秦 理絵
昨年10月に地元 鶴ヶ島で開催した初主催の無料野外フェス"鶴フェス"の余韻が残るなか、鶴がニュー・アルバム『普通』をリリースした。タイトルが表すとおり今作は、万能なヒーローが活躍するでも、特別なドラマがあるわけでもない。雨に靴先を濡らしてはぼやき、レンジでチンする手抜き料理に至福を感じる、どこまでも平凡な日々だ。それが、鶴らしい魔法のロック・ミュージックによって、カラフルに(ときにダーティに)彩られている。バンド結成から17年。制作とライヴという2軸に情熱を注ぎ続け、人との生の繋がりを大切にしてきた鶴。『普通』という作品からは、そんな彼らの生き様がしっかりと透けて見える。
-"鶴フェス"大成功でしたね。改めて愛されているバンドだなぁと思いました。
神田:本当にそれは実感しましたね。
秋野:ちゃんと鶴が大事にしていた雰囲気が届いてたなって感じられたんですよ。いろいろなイベントに参加してきましたけど、"これは味わったことがないものを作ったぞ"って思いましたね。
笠井:自分たちがやろうとしていたことに周りの人が加わったことで、こんなことになるんだなって。想像を遥かに超えた驚きと喜びがありました。
秋野:幸せだったよね。
神田:今まで17年間......去年の時点では16年間ですけど、やり続けてきたことが実になったような感じがするので。次にやるのは16年後ですかねぇ(笑)。
-できれば、もう少し近いうちに開催していただきたいですけど(笑)。
神田:今までアフロの断髪式とか、くだらないこともやってきたけど、一個一個積み重ねてきた信頼関係で、あれだけ集まってくれたと思うんですよ。だから、これからもペースを上げて、くだらないことをやっていかないと、次の開催が遠のいてしまうなって。
秋野:そうだね、16年は待たせられないですね。
神田:まぁ、2~3年とか、オリンピックより短いスパンではやりたいなとは思ってます。
-ライヴのほうはいかがでしたか? 後半、イナ戦(THE イナズマ戦隊)、BRADIO、(ウルフル)ケイスケさん、SCOOBIE DOからの鶴というタイムテーブルでしたけど。
神田:あの流れは最高でした。俺、ライヴを袖で観てたんですけど、泣いちゃって。もちろんライヴもすごかったですけど、SCOOBIE DOのコヤマ(シュウ/Vo)さんが、"秋野君、笠井君、神田君、ありがとうなー!"みたいなことを言ったんですよ。
秋野:"これからもずっとバンドやろうなー!"ってね。
神田:あれは泣きますよね。THE イナズマ戦隊の(上中)丈弥(Vo)君も泣けることを言ってくれて。このまま本番にいったら、俺、レコード大賞を受賞したみたいになっちゃうから。
一同:あはははは(笑)!
神田:自分のステージは冷静になろうと思って、なるべく感動しないようにしてました。だから、無表情なんですよ。あとで、DVDを観て、改めて感動しましたね。
秋野:僕もあんまり細かいことは覚えてなくて、DVDで見返したときに、こういうふうに喋ったんだなっていうのはあって。あの日は感じたことをそのまんま喋ろうと思ってたから、終わった直後は、"俺、何を言ったんだろう?"っていう感じだったんです。
神田:あれ決めてなかったの?
秋野:うん。鶴の歴史の中で関わってくれた人には亡くなってしまった人もいて、とか、当日楽しみにしてくれてたけど、病気で来られなくなっちゃった市役所の人のこととか、そういう人たちにも感謝を伝えたいっていうことだけは決めてたけど。
神田:へー、完璧だったよ、あの日のMC。普段決めてるときよりも上手かった(笑)。
-(笑)"鶴フェス"開催のきっかけのひとつに、地元に恩返しをしたいっていう想いもありましたけど、そのあたりはどうですか?
秋野:まぁ、(恩返し)できましたね(笑)。
神田:結構できた。
笠井:出店してくれたお店の人の中には、"過去最高売り上げだ"って言ってくれた人もいて。ちゃんと経済をまわせたんだなっていう感覚はあったし。
秋野:思った以上に、地元の人たちも喜んでくれたんですよ。お店の人も、市役所の人たちも。お店と仲良くなったお客さんたちが、ちょこちょこ鶴ヶ島に遊びに行くっていうのは、今も続いてるみたいで。全国から遠征してくれる人たちが、鶴ヶ島に泊まって、飲み屋で集まって、DVD鑑賞会をやったりしてて。そういう企画がなされてるみたいなので、未だに"鶴フェス"の余韻でホクホクしてます。
神田:地元の産業まつりだと思ってきてくれたお客さんもいたみたいだったしね(笑)。
-これから第2回、第3回の"鶴フェス"開催を目標にすることが、これから鶴がバンドを続けていく理由のひとつにもなったんだろうなと思います。
神田:うん、それはすごく思う。
秋野:ただ、バンドとしては他にもやりたいことはありますからね。毎年開催となると、そこにすべてを注ぐことになるので、なかなか難しいですけど。
神田:アルバムを出して、ツアーをやって、みたいなことはできなくなっちゃうから。
秋野:でも、1回目がかたちにできたから、2回目、3回目はもう少しラクにやれるかな。
笠井:(経験値が)0と1では違いますからね。
-ええ。また楽しみにしてます。で、"鶴フェス"を経て、バンドの大切な軸であるアルバム『普通』もリリースされました。普通の毎日を送れることが、とても幸せであるっていうことを感じる作品です。
神田:うん、最近は本当にそう思いますよね。
-どうして、"普通"っていうタイトルになったんですか?
秋野:この言葉が最初に出てきたのは、"鶴フェス"直前だったんですよ。"鶴フェス"で、次のアルバム・ツアーを発表しようっていう話をしてたときに、ふと、ここ数年、普通のアルバムのツアーをやってなかったなと思ったんです。
-47都道府県ツアーとかをやってましたからね。
秋野:で、"普通のアルバム・ツアーをやりたい"って言い始めて。まだアルバムのタイトルが何も決まってないのに、"普通のアルバムツアー2020(仮)"っていうかたちで発表したんです。そこから制作に入って、いよいよ完成間近に"タイトルどうしようか?"ってなったときに、"普通"って良くない? って気づいたんですよね。調べてみると、普通は"ありふれた様"っていう意味で。その表現が素敵だなと思ったんです。バンドってこれが素敵だなと思うこと、音楽ってこういうのが素敵だなと思う普通の感覚を、みんなと共有したいというか。それが、みんなにとってもありふれたものになればいいなと思ったんです。
-まさにそういう作品になっていると思います。後付けのタイトルではあるけど、実際に収録されている曲も、普通のことを歌ったものばかりで。
秋野:そうですね。曲のアレンジは新しいことをやった感覚ではあるんですけど、メッセージは今までとそんなに変わってなくて。今喋ってて思ったんですけど、今までたくさん曲を作ってきて、それをどの角度から見るかで、アルバムのタイトルは決めてきたのかなって思いますね。言いたいことは、ずーっと同じ。それを、今回は"普通"っていう角度から捉えましたっていうことなんです。メジャー・デビュー当時の『情熱CD』(2009年リリースのメジャー1stアルバム)とか、『期待CD』(2010年リリースの2ndアルバム)だったら、その曲が持っている情熱とか期待の部分に焦点を当てていただけで。それが、今のタイミングは"普通"になったのかなと思います。
神田:どの時代も、アルバムを作るときに、先にコンセプトは決めてないけど、あとでタイトルを付けると、そういう曲が入ってるよなぁって気づくんです。自分たちでもテンションが近い時期に曲を作ってるから、ちゃんと整合性が合うんですよね。
笠井:今回、改めて"俺の曲って、すげぇ普通の曲が多いな"って思いましたしね。
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