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INTERVIEW

Japanese

 

鶴

Member:秋野 温(うたギター) 神田 雄一朗(ウキウキベース) 笠井“どん”快樹(ドラム)

Interviewer:岡本 貴之

ようやく"これが鶴ですよ"っていう気持ちでライヴに臨めているんです


-それを聞いて安心しました(笑)。神田さんは2周目の方がキツかったんですか。

神田:単純に、フィジカル的なキツさですね。精神的には全然大丈夫だったんですけど。1周目は初めてだったので毎日楽しくやって、2周目からは全県を回ることを1回経験しているぶん、ゴールを想像したときに"結構あるね"みたいなことがわかっちゃうじゃないですか? それがちょっと身体にきたなって。今回は、もちろんゴールが遠いのはわかってるし、考えるけどそんなに意識していないというか。ここ最近のライヴもそうなんですけど、あんまり先にプランを立ててイメージしすぎないようにしているんですよね。ポーンとステージに出て、そのとき感じるままにやるっていうスタンスがやっぱり自分も楽しめるし、その日のライヴもその日しかないものになると思ってやっています。"ゴールは遠いな、3月か"なんて思いながらも、そのときのライヴを感じるままに全力でやるっていうことしか考えていないので。1周目と2周目のもう1個先っていう感じです。

秋野:みんなが言うように、今は楽に回れてるなって。1周目2周目があり、"東西大感謝祭"があり、自信というか、"俺たちがやるべきことはこれだ"っていうことを自分の中で見つけたような感覚でやっています。鶴がやるべきこと、鶴が見せる空気みたいなものを今までは探しながらあっちに行ったりこっちに行ってたりしていた感じなんですけど、ようやく"これが鶴ですよ"っていう気持ちでライヴに臨めているので、それが楽だし楽しいですね。

-まさに、地に足がついて歩いている感じということでしょうか。

秋野:はい、15年経ってようやく(笑)。

-ライヴ音源の最後に入ってる「バカな夢を見ようぜ」の"ロマンチックバカ"っていう歌詞が出てきますけど、ここにきてこういう言葉が出てくるってすごく素敵だなって思いました。

秋野:ははははは(笑)。ですね、アホですよね。

-その3人が埼玉県鶴ヶ島市の"鶴ヶ島市ふるさと応援大使"に任命されたということで、おめでとうございます。

一同:ありがとうございます!

-大使としての3人はどんなマインドに変わったんでしょう?

秋野:もう下手なことはできないぞと(笑)。まぁ今までもそうですけど、これまで以上に。15年間、"鶴ヶ島出身の鶴"って言い続けてきた甲斐がありましたし、また自分たちが生まれ育った町のことを知ろうというきっかけになりましたね。小さいころのイメージしかないですから。だから今、鶴ヶ島市の歴史を改めて勉強中です。

-4年に1回の大きなお祭りがありますよね?

秋野:"龍神祭り(脚折雨乞)"ですね。

神田:豊作を願う雨ごいの儀式なんですよ。

-そういうお祭りとのコラボもあるんでしょうか。雨ごいの儀式で「低気圧ボーイ」をやるとか。

笠井:あぁ~いい!

神田:巨大な龍神を持って練り歩いて、最後に池に入って壊すんですよ。それで神様を怒らせて雨を降らせる儀式なので、池に入って壊し始めた瞬間に――

秋野:"恋の始まりは~"(※「低気圧ボーイ」の歌い出し)。

神田:めっちゃカッコいいね。

笠井:いいね、伝統との融合で。

神田:ちょうど、2020年のオリンピック・イヤーに開催するらしいので。

秋野:まぁ何かコラボがあればやっていきたいですね。"龍神祭り"があるから、鶴ヶ島市のイメージ・キャラクターにつるゴンがいるんですけど、もう、つるゴンとうちの鶴ちゃんは共演しているので。

神田:つるゴンは結構すごいんですよ。2017年の"ゆるキャラグランプリ"16位だったので、そこに鶴がくっついていこうかなって(笑)。

-鶴ヶ島市でフェスも開催したい?

秋野:そうですね。いよいよ地元鶴ヶ島で"鶴フェス"と名付けて、仲間のバンドとかいろんなバンドを呼んで、ソウルメイトも呼んで、鶴主催のフェスを開催するのが夢ですし、そういうことを一生懸命やることが、鶴ヶ島市にいっぱい人が来てくれて名前が広まって、地域の活性化に繋がっていくんだろうなっていうのもあるので。どんどん具現化していきたいですね。実際、そういうイベントって地域の行政との兼ね合いもあると思うので、そういう意味では、今回の大使就任っていうのは、そこに向けての大きな一歩かなと思います。