Japanese
indigo la End
2017年08月号掲載
Member:川谷 絵音(Vo/Gt) 長田 カーティス(Gt) 後鳥 亮介(Ba) 佐藤 栄太郎(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-では、作り込むというよりはその場のテンションを信じる?
川谷:そのほかのバンドの言う"作り込む"が俺らのこの状態なんだと思います。俺らはそうしなくても作り込んだ状態のものになる。過程が違うだけで、結果は一緒なんです。作り込んだから必ずしもいいものになるとは限らないじゃないですか。過程は重要じゃない。結果としていい曲になったからOKというか、作り込んだものとなんら遜色ないというか。だから、俺らが作り込んだところで同じだと思うんです。
-なるほど。
川谷:THE NOVEMBERSのライヴで小林(祐介)さんが、もともとが"美しいもの"は存在しない、例えば無人島にある花も、それを見た人が"美しい"と思うことで美しいものになる......というニュアンスのことを話していたんです。indigo la Endはその"無人島に行く"という過程をすっ飛ばしている。見に行っていないけれど、美しいものだと信じている。みんな無人島には行かないけど、無人島にある花は美しいと信じていませんか?
-うん、そうですね。
川谷:それと同じ感覚なんです。絶対にいいものになる、美しいものであるというのを信じて音楽をやっている。だから、曲を作り込む、熟させている人たちは、美しいかどうかを確認しているんだと思うんですよね。俺らにはそれがない。過程がないんです。楽器を触ればいいものに直結する。だから今回のアルバムは特に、時間がかからないものの美、一瞬の美を作っているのかなと思います。でも、それも作り込んだものも、結果一緒だと思いますね。
佐藤:どっちの制作方法を選ぶかも、そのときのテンション感だと思うんですよね。
-そうですね。後鳥さんと長田さんは、そういう作り方に関していかがでしょう?
後鳥:僕は本当はちゃんとフレーズを考えて作りたいタイプで(笑)。でもいまの方法で全然いいものが録れているし、曲の全貌がわからない状態でもこれだけいいものができているので、それを信じてやっていく。完成するものは絶対にきれいなものになるのはわかっているので、そこに対して自分がどれだけ何を足していくかを考えていく......という感じですね。
長田:僕もあんまり好きじゃないんですよ。性に合わない(笑)。でも、そういう手法もやれるので。『藍色ミュージック』のときにはなかったプレイヤーの信頼関係が、そういう方法をアリにさせてるのかな。各々の音楽のツボを共有できている感じはあるし、"このメンバーならほっといてもなんとかなるな"って。ギターを事前にみっちり考えていなくても、録るときにはちゃんとしたベースとドラムが入ってるし。だから各々好きなようにやればいいんじゃない? って感じですね(笑)。結果的にそれでこれだけいい曲が揃っているので。
-ライヴよりもライヴ音源って感じですね。そのときそのときの音で曲そのものが生まれるんですから。
佐藤:あぁ、たしかに。
長田:そうかもしれない(笑)。
-「鐘泣く命」(Track.5)のドラム・フレーズは、叩けることにも、これを思いつくことにも驚きでした。
佐藤:フレーズのアイディア性はコントロール・ルームにいる絵音さんとのやりとりの賜物ですね。僕だけでゼロから作るのは難しい。
川谷:俺、「鐘泣く命」のドラムすごく好きなんですよ。ドラムが引っ張っていかなきゃいけないビート感だから、特にCメロのフレーズとか本当に何回もやり直して(笑)。
佐藤:あのBPMに対してあのビートは珍しいですからね。"テンションを描け!"と言われていたので、Cメロだけ録り直すんじゃなくて、そのたびに最初からやり直したんですよ(笑)。
川谷:すごくこだわったよね、ミックスもドラムをグイッと前に出してさ。「鐘泣く命」と「プレイバック」はドラムがドラマチックになったよね。
-そういうザ・indigo la Endなアプローチもありますし、「想いきり」(Track.1)のようなシンプルなアプローチもありますし。
川谷:「想いきり」はシンプルしかありえないなと思っていたので。でも、別にシンプルなものを作ろうとしたわけではなくて、俺がコードをジャーンジャーンジャーン......って弾いていったら"あ、これシンプルでいっか"と思ってそうなった、という感じですね。「見せかけのラブソング」は具体的に明確に俺がやりたい音があったので。コード感もいつもとちょっと変えてみて、気に入っています。
長田:「見せかけのラブソング」はスタジオで絵音くんが"こういうのやりたい"って弾いたもの、そのまんまだもんね(笑)。
川谷:それもあってイントロのリード・ギター、久しぶりに俺が弾きましたね。長田くんがバッキングを弾いているという(笑)。
長田:バッキング久々にやったよ(笑)。
-「見せかけのラブソング」のようなシンプルなスタイリッシュ感は、プレイヤーの技術がないとこれだけしっかり決まらないでしょうし。
佐藤:一歩間違えればつまらなくなるフレーズではありますよね。
川谷:技術がなかったら、こんな曲書けないと思います。こういうアレンジにならないし、こういうアレンジを作ったとしてもつまんない音になると思いますね。ビート感もそうだけど、同じものを叩いていても、叩く人が違うだけで全然違うし、その上に乗る音によっても全然変わるから。「見せかけのラブソング」はすごく絶妙な曲ができたなと思ってますね。
長田:この曲でコピー・バンドとかやってほしいね。
-今作は『藍色ミュージック』に収録されている2曲のリミックスも収録されているという(※Track.7「ココロネ(Remix by Qrion)」、Track.12「夏夜のマジック(Remix by ちゃんMARI)」)。
川谷:リミックスも新曲みたいなものだと思いますね。「ココロネ」は曲がかっこいいので、リミックスが合いそうだなーとふわっと思って言ってみたら、栄太郎が"Qrionいいんじゃない?"と提案してくれて。それで頼んでみたら、すごく良かったんです。だから「夏夜のマジック」もいい曲だし、リミックスしてみたらいいんじゃないかなと思ってちゃんMARIにお願いして。ちゃんMARIはリミックス未経験だったんですけど、俺はちゃんMARIのセンスを信用しているし、リミックスをしたことがない人の方がQrionとは全然違ったものができるなと思ったんです。何より、信用していたことが大きいですね。いいものができるだろうなと思っていたら、すごいものが上がってきて。......ちゃんMARIすげぇなって。まぁ、ちゃんMARIはちょっと頭がおかしいんで(笑)。
長田:(笑)リミックス聴いたらそう思うよね。
佐藤:昔からちょいとおかしい......とは思ってたんですけど、このリミックスで確信したね(笑)。
川谷:ちゃんMARIは人に染まることがないからね(笑)。最後の曲を「エーテル」にするか「夏夜のマジック」にするかで悩んでいて、ちゃんMARIの出来次第で決めようと思ってたんですけど、最後に相応しいものになりました。
LIVE INFO
- 2025.02.23
-
リアクション ザ ブッタ
Vaundy
ビレッジマンズストア
OKAMOTO'S
THE YELLOW MONKEY
Hedigan's
RAY×BELLRING少女ハート
w.o.d.
SCOOBIE DO
AIRFLIP
WtB
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
DIALOGUE+
moon drop
BIGMAMA
Czecho No Republic
GREEN DAY
tacica
Appare!
⾬模様のソラリス
阿部真央 / wacci / アルカラ ほか
コレサワ
片平里菜
- 2025.02.24
-
4s4ki
OKAMOTO'S
アイナ・ジ・エンド
ラックライフ
くるり
w.o.d.
SCOOBIE DO
Panorama Panama Town
女王蜂
moon drop
THE BACK HORN
kobore
WANIMA × MONGOL800
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
東京初期衝動
go!go!vanillas
Appare!
ZEDD
大原櫻子
SAKANAMON / 藍坊主 / SPRINGMAN / omeme tenten
KiSS KiSS × 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
SpecialThanks
フレデリック
"ブクロック!フェスティバル2025"
Nothing's Carved In Stone
indigo la End
tricot
- 2025.02.25
-
NEW ORDER
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
THE ORAL CIGARETTES
GREEN DAY
サカナクション
秀吉
the paddles
- 2025.02.26
-
ZEDD
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
UNISON SQUARE GARDEN
anewhite / 3markets[ ] / ガラクタ
TOOBOE × Chevon
ザ・シスターズハイ
GREEN DAY
米津玄師
サカナクション
- 2025.02.27
-
WANIMA × MONGOL800
片平里菜
マカロニえんぴつ
ザ・ダービーズ / THE NOiSE
UNISON SQUARE GARDEN
NOT WONK
SILENT SIREN
NEW ORDER
米津玄師
- 2025.02.28
-
miwa
WANIMA × MONGOL800
打首獄門同好会
FUNKIST
マカロニえんぴつ
GLIM SPANKY
そこに鳴る
ANABANTFULLS
ラックライフ
女王蜂
オレンジスパイニクラブ
Dear Chambers
礼賛
RAY
カズミナナ / Lay / sEina / 栞寧
- 2025.03.01
-
ストレイテナー
サカナクション
Vaundy
moon drop
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
片平里菜
THE BACK HORN
Czecho No Republic
4s4ki
FUNKIST
リアクション ザ ブッタ
tacica
miwa
藍坊主
TENDOUJI
This is LAST
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
w.o.d.
さとうもか
MAN WITH A MISSION
ザ・ダービーズ
osage
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PIGGS
Lym
YOGEE NEW WAVES
大原櫻子
"見放題東京2025"
映秀。
くるり
kobore
shallm
- 2025.03.02
-
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Vaundy
サカナクション
moon drop
片平里菜
GLIM SPANKY
FUNKIST
猪狩翔一(tacica)
go!go!vanillas
秀吉
ゲスの極み乙女×ブランデー戦記
かすみん(おこさまぷれ~と。)
9mm Parabellum Bullet
さとうもか
MAN WITH A MISSION
藍坊主
WONK
w.o.d.
空白ごっこ × クレナズム × Hakubi
佐々木亮介(a flood of circle)/ 荒井岳史(the band apart)/ hotspring ほか
BRADIO
眉村ちあき
LACCO TOWER
Hedigan's
くるり
I Don't Like Mondays.
Halujio
フラワーカンパニーズ
センチミリメンタル
- 2025.03.04
-
片平里菜
三四少女
礼賛
輪廻 / マリンブルーデージー / CARAMEL CANDiD / サブマリンオルカ号
ZOCX
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
サティフォ(ONIGAWARA)
- 2025.03.05
-
Apes
アイナ・ジ・エンド
Yogee New Waves
マカロニえんぴつ
Cody・Lee(李) / 浪漫革命 / SKRYU
SIX LOUNGE
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.06
-
片平里菜
Yogee New Waves
マリンブルーデージー
三浦透子
アイナ・ジ・エンド
a flood of circle
マカロニえんぴつ
荒谷翔大 × 鈴木真海子(chelmico)
SAKANAMON
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.07
-
フラワーカンパニーズ
四星球
THE YELLOW MONKEY
ビレッジマンズストア
kobore
礼賛
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
SCANDAL
THE BACK HORN
OKAMOTO'S
w.o.d.
ズーカラデル
ザ・ダービーズ
YAJICO GIRL
リュックと添い寝ごはん
レイラ
- 2025.03.08
-
Lucky Kilimanjaro
never young beach
四星球
リアクション ザ ブッタ
a flood of circle
サカナクション
GRAPEVINE
SUPER BEAVER / 東京スカパラダイスオーケストラ / WurtS ほか
片平里菜
WONK
MAN WITH A MISSION
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
moon drop
礼賛
osage
GLIM SPANKY
秀吉
SCANDAL
おいしくるメロンパン
OKAMOTO'S
w.o.d.
mzsrz
BLUE ENCOUNT / 崎山蒼志 / CHiCO ほか
PIGGS
FINLANDS
sumika
緑黄色社会
Nornis
go!go!vanillas
Aimer
- 2025.03.09
-
さとうもか
四星球
a flood of circle
サカナクション
マカロニえんぴつ / Saucy Dog / ヤングスキニー ほか
osage
君島大空
yama
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
moon drop
KALMA
kobore
リアクション ザ ブッタ
4s4ki
THE BACK HORN
GLIM SPANKY
OKAMOTO'S
ズーカラデル
FUNKIST
Co shu Nie / 七海うらら ほか
FINLANDS
SCOOBIE DO
Base Ball Bear / 橋本絵莉子
miwa
藤巻亮太
go!go!vanillas
Aimer
- 2025.03.10
-
Panorama Panama Town
Jack White
秋山黄色
SCOOBIE DO
三浦透子
RELEASE INFO
- 2025.02.25
- 2025.02.26
- 2025.02.27
- 2025.02.28
- 2025.03.01
- 2025.03.04
- 2025.03.05
- 2025.03.07
- 2025.03.12
- 2025.03.14
- 2025.03.19
- 2025.03.26
- 2025.03.28
- 2025.04.01
- 2025.04.02
- 2025.04.04
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
フラワーカンパニーズ
Skream! 2025年02月号