Japanese
indigo la End
2014年12月号掲載
Writer 沖 さやこ
ゲスの極み乙女。の活動、SMAP、山下智久、チームしゃちほこらへの楽曲提供などで、休む間もなく活躍を続ける川谷絵音。その音楽家としてのキャリアの始まりは、このindigo la Endである。ベーシスト不在の活動が続き、ライヴやレコーディングにはサポート・ベーシストを招いていたが、やはりサポートということもあり、彼らの音源のベース音はどこか1歩引いた印象も受けた(とはいえ川谷、長田カーティス、オオタユウスケの3人の意識や緊張感の高さでもって、彼らは素晴らしい作品を作り上げてきたことは間違いない)。その後3人は、かねてからプレイに魅力を感じていた後鳥亮介にライヴのサポート・ベーシストを依頼する。そして彼と一緒に音を重ねていく中で、彼と共に曲を作るようにもなり、8月に後鳥が正式メンバーとして加入。9月に4人での初作品「瞳に映らない」をリリースした。
前作「瞳に映らない」のインタビュー時に川谷は、"後鳥さんが正式に入ってからのグルーヴは前とは全然違います。"今まで何だったんだろう?"というくらい。今まではずっと3人だったし、メンバーがいないという状況だった。だから初めて4人でガツッと曲を作れて、本当に前向きになれた"と語っていた。後鳥の加入で、本当の意味でバンドとしての歯車が回り始めたのかもしれない。
クリスマス・イヴに世に放たれる、この『さよならベル』というシングルに収録された「さよならベル」と「SLY QUEEN」は、indigo la Endのバンドとしての威力をそれぞれ違う方向から堂々と提示する楽曲である。「さよならベル」はイントロから、効果的に差し引きが取り込まれた4人のアンサンブルが鮮やかだ。ひたむきなオオタのドラムに、歌うようになめらかで色気の漂う後鳥のベース・ライン、魔法をかけるように大きく広がってゆくドラマティックな長田のギターと楽曲の枠組みをつくる川谷のバッキング・ギター。演奏する4人の様子や表情が自然と頭に浮かび、聴き手の心を自然と音の中へと引き込んでゆく。そしてその中でたゆたう、ある日の別れと冬の寒さを編み込んだ川谷の歌が、やわらかく切なく、胸を締め付ける。とある限定的な風景描写から様々な余韻を作り出し、聴き手の中に淡いドラマと自身の心情を生む彼の言葉とメロディは、聴き手のリアリティが重なりやすい。特にこの曲は、寒空の下、煌びやかな街をひとりで歩いているときのような感傷と幸福感が交錯した不安定なポップ感がある。4人が辿る旋律も心の敏感な部分を刺激するのだが、瑞々しい音色がこの曲の想いを前向きな"新たな目覚め"へと誘う。バンドとしての強度が増したからこそ作れる美しい風景だ。
そしてその強度を逆ベクトルで表すのが「SLY QUEEN」。indigo la Endの持つハードな側面がindigo la Endの手法でこじ開けられた、今までで最も極端で振り切れた曲だ。そして非常にユーモアに溢れた曲でもあり、4人のこれまでにない高揚が生々しく伝わってくる。indigo la Endが得意とするテンポ・チェンジや、間奏で炸裂する後鳥のハードコア然としたベースと長田の鋭いリフ、感情豊かなオオタのドラムと、新感覚の衝撃が爽快で胸躍る。ますますindigo la Endというバンドの可能性に期待せざるを得ない。それをたった2曲で明示するとは――やはり彼らは集まるべくして集まった4人なのだ。
▼リリース情報
indigo la End
『さよならベル』
[unBORDE]
2014.12.24 ON SALE
WPCL-12037 ¥700(税別)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
1.さよならベル
2.SLY QUEEN
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