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INTERVIEW

Japanese

BiSH

BiSH

Member:セントチヒロ・チッチ アイナ・ジ・エンド モモコグミカンパニー ハグ・ミィ ハシヤスメ・アツコ リンリン

Interviewer:沖 さやこ

-何をおっしゃる。そこまで自分たちで考えているなんて素晴らしいです。

アイナ:6人全員で振り付けやダンスの先生に習ったことが1回もないので、これで合ってるのかどうかは全然わからないんですけど、とにかくフロアのみんなが手をあげてくれるように、ライヴが楽しくなるようにしたいなと思ってます。

ミィ:聴いてくださる方々にも"楽器を持たないパンク・バンドって何だ!?"と想像が膨らんだと思うので、面白く映るようになったのかな......と感じています。

-やはりどうしてもBiSと比較されることが多いと思うのですが、先人が築き上げてきた功績が重荷になることは?

チッチ:今はないですけど、最初のころはすごく悩んでました。比べられるのは仕方ないことだけど嫌だなと思ったり......別物として見てほしいと思ったこともあったし。でも、BiSという存在は消えないけれど、だんだんBiSHはBiSHだなと思えるようになって、あまり気にしないようになってきたんです。今は"BiSは超えていかなければならない壁"だと思ってます。

ミィ:最初にBiSHのプロジェクトが発表されたときはBiSのファンの方々がざわめいていたんですけど、イベントやライヴなどでBiSHのお客さんと触れ合う機会が増えて、"BiSHはBiSHでいいんだ"、"BiSとBiSHは別物だ"と思えるようになりました。

モモコ:最近はBiSHのファンの方々でBiSさんのことを知らない人も多くて、それは本当にびっくりしました。BiSH自体のことを好きになってくれる人が増えてるなと思うこともあります。

-みなさんがBiSHの活動で最も充実感を得られるのはどんなときですか?

チッチ:私はライヴですね。お客さんとBiSHがぶつかり合って、BiSHだけではできない空間を作っていて。そこにいる自分が好きだし、必死になっている自分も好きだし。だからライヴが好きですね。

アイナ:私は新しい自分に出会っていく感じが好きです。メジャー・デビュー曲の「DEADMAN」(Track.1)は私がひたすらシャウトしていて。まさか自分が人前で"売れたい/モテたい/嵌めたい"なんて叫ぶとは思わなかったし(笑)、そんな自分に出会ったことがなかったから。ライヴでのダイヴもそうですけど、今まで経験したことがないようなことをして、また新しい自分になって成長していけることがすごく楽しい。毎日のすべてが楽しいです。

ミィ:私はL'Arc~en~Cielのライヴを観に行ったときに、"こんな楽しい空間が存在するなら普通の生活も頑張れる!"と思って、自分もそういう場所を提供する側になりたいと思ったんです。だからライヴが1番楽しいですね。ライヴはいつも、観てくれた人が少しでも"BiSHがいるから明日からも頑張ろう"と思えるようなものにしたいし。素敵な明日を迎えるための場所を作りたいなと思ってます。

モモコ:MV撮影のとき予告なしに穴へ落とされたり、墓地で武器を振り回したり......。今度は24時間ライヴもあるし。普段できないようなことができるので、BiSHにいられることそのものが面白いです。

アツコ:私もライヴをしているときが1番楽しいですね。好きなことをやりながら死にたいなと学生のころからずっと思っていたので、ステージ上で死ぬのがずっと目標なんです。だからそうなりたいなと思っています。

リンリン:ライヴは大好きです。いろんな人の前に晒されてる状態で、変な顔をしたり叫んだり、飛び込んでいったり......。普通じゃできないことがいろいろできるので。

アイナ:リンリンは普段こうやっておっとり喋ってるんですけど、ライヴで叫ぶと音がバキバキに割れるからみんな耳を塞ぎます(笑)。

ミィ:スピーカーの前にいると地獄だよね(笑)。

アイナ:ほんとヤバい(笑)! しかも、叫ぶ内容も"渡辺~!! 渡辺死ね~!!"とかヤバい(笑)。

-ははは。99秒のファスト・パンクなメジャー・デビュー曲「DEADMAN」を聴いたとき、みなさんはどう感じましたか?

アイナ:"メジャー・デビューと同時に曲調も変わるのか!"と思いました(笑)。

ミィ:今まではもっとロック寄りで、THE YELLOW MONKEYを彷彿とさせるものが多かったんですけど、こんなにどパンクなものは本当に初めてだったので......最初に聴いたときは"マジか"と思いました(笑)。

チッチ:歌詞を見ても"マジか"って(笑)。びっくりしました。

モモコ:あっという間で衝撃しかない。

アツコ:最初に聴いたときに"これ、1番だけのデモなのかな?"と思って(笑)。でも、"99秒のパンク・ロック"――新しいものが生まれるなという予感はしてました。

-アイナさんのシャウト、ばっちりキマってますよね。

アイナ:あれを3回歌うと本当に喉がヤバくて(笑)。シャウトがつらすぎて、初めてレコーディングで歌えなくなったんです。過呼吸みたいになっちゃって。

リンリン:私は叫ぶのも好きだし、叫んでいる曲を聴くのも好きなので、アイナ・ジ・エンドの声がいっぱい入ってて、聴いてて楽しいです。

チッチ:日本語が英語みたいに聴こえるのもすごく面白いなと思いますね。