Japanese
amazarashi
2015年05月号掲載
Member:秋田 ひろむ (Vo/Gt)
Interviewer:沖 さやこ
-レコーディングはどのように進んだのでしょうか。ライヴ時と変わった部分などはありましたか?
ベーシックなドラム、ピアノ、ギター関係は一発録りで、わりとライヴに近い感じで録音しました。CD化するにあったって作り込むというよりは、ライヴの雰囲気のままいい音で聴いてもらうというのが目標でした。
-初期曲をリアレンジして録音しなおすうえで、"今回はこの曲でこんな歌を歌いたい"というイメージなどはありましたか?
歌も同じように、ライヴに近いラフな感じを目指しました。あまり丁寧に歌うよりは勢いとかそういうものを重視しました。
-初期曲の中に「季節は次々死んでいく」が入ることで、現在の秋田さんは前へ進んでいることを強く感じました。もし違っていましたら申し訳ないのですが、昔から秋田さんは感傷を抱えながらもずっと前に進んでいきたかったのではないかと思います。実験的なことを音楽に取り入れられるようになったのはその気持ちの表れのひとつではないかと思いますが、いかがでしょうか。
amazarashiは暗いとか感傷的と思われがちで、それは否定しないんですが、今も昔も決して後ろ向きではないです。バンドとしても1歩ずつ前に進んでこれた結果、今回のような作品を作れたんだと思います。あとはもともと音楽が好きなので、いろいろ挑戦したい気持ちが表れたんだと思います。以前は気持ちを吐露することに必死でした。
-「スターライト」のように初期曲を新たに蘇らせることができるのも、今だからできることなのかもしれないとも思いますが、どうでしょうか。
はい。昔の曲も、今になって解釈が変わったり新しい発見があったりして、そういうところに面白さを見出せるようになったと思います。今しかできない音があって、それを必然的に鳴らしているという感じが楽しいです。
-2014年12月24日の渋谷公会堂公演もとても感動的で、秋田さんの歌の力がさらに強くなっていること、amazarashiの表現がどんどん広がっていることを感じました。ご自身では手応えを感じる部分はありますか?
技術的にも精神的にも余裕を持ってライヴに挑めるようになりました。あとはライヴ・メンバー含めバンドらしい結束が生まれたからこそ、表現力が増したっていう手応えはあります。
-6月にはメジャー・デビュー5周年記念ライヴ"APOLOGIES"が開催されます。メジャー・デビューをしたこの5年間は秋田さんにとって、amazarashiにとってどんな5年間でしたか?
最初のころはライヴもしてなかったし、多少忙しくなったのも最近なので、濃い5年だったという感じはしないです。ただ曲は作りまくったので、そこは頑張ったなーと思います。
-開催地の渋谷WWWは4年前に開催された初の単独公演の会場ですね。当時のライヴのことは覚えていらっしゃいますか?
漠然と覚えてます。とても憂鬱でした。どうなるかわからない感じ、お客さんが敵か味方かもわからない感じでした。
-月並みではありますが、どんなライヴにしたいか、抱負などを教えていただければ幸いです。
多分、いつもライヴに来てくれてる人が多いと思うので、普段やらない曲とかできたらいいなと思ってます。あとはいつも通り全力で頑張ります。
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