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INTERVIEW

Japanese

ASIAN KUNG-FU GENERATION

2013年09月号掲載

ASIAN KUNG-FU GENERATION

Member:後藤 正文 (Vo/Gt) 喜多 建介 (Gt) 山田 貴洋 (Ba) 伊地知 潔 (Dr)

Interviewer:石角 友香


-あと、分かりやすいところで言えば「リライト」の間奏とか。

後藤:人間がやってるから伸びたり縮んだりするし。コンピューターのサイズに合わせて音楽やってるわけじゃなくて、たまたま人間のやってることをどっかに収めようとする時、コンピューターの力を借りなきゃいけないけど、どっちが先か?っていう順序は何も音楽だけじゃなくて間違えちゃいけないことなんじゃないかなって思いますけどね。

-それにしてもスタジオ・セッションが売り物として世にでることは貴重なことで。

後藤:ライヴ盤っていうのが最近、珍しいよね。ライヴって映像作品にはなるけど。映像があることでなんとか聴かせられちゃうとこもあるけど……誰かギターをミスっても……誰がって建ちゃんだけど。

喜多:いや、2人いる(笑)。

後藤:じゃあ2択だな(笑)。映像があると弾きっぷりがカッコイイから気にならないこともあるから、耳だけだと“うわっ”ってなることもあるかもしんないし、面白い趣向だけど怖いことだよね、ライヴ盤って。でも、Turntable Filmsの谷くんが悔しがってたよ。“ライヴ・アルバム出すの俺らだけやと思ってたのに!悔しい!やられたアジカンに!”って(笑)。

一同:(笑)

-インディーズのバンドはオリジナルの心持ちでリリースするっていうところもあるでしょうね。

後藤:あと、WILCOとかだけじゃないけど、ライヴ終わってすぐその音源をYouTubeに上げたりとか、もしくはフリー・ダウンロードやったり、ライヴのチケットにライヴ音源のCD代金が含まれててもいいと思うし……って言いながらライヴ盤リリースするんだけど、もう1回流行ったりはしないと思うな(笑)。これはケース・スタディっていうか。売れなかったら誰も出さなくなるだろうし(笑)、意外と人気だったら真似する人も出てくるかもしれないけど。

-ところで横浜スタジアムでのライヴも間近ですが。

後藤:どうなることやらね? 3万人入るなんて信じられないけど、1日目ソールド・アウトして。

-みんなやっぱり自分がリクエスト投票した日に行きたいんでしょうね。

後藤:リクエストに応えるっていうのと、4人のアジカン見たい、みたいな感じがあるんじゃないかな。あと“オールスター感謝祭”って何やるのかちょっと意味わかんない。

喜多:ははは。伝わってなかったからね。

後藤:失敗した。“DAY1” “DAY2”とかにしときゃよかったね?でも細美(武士)くんとかホリエ(アツシ)くん、Matt Sharpとかダイちゃん(金澤ダイスケ)とか発表になってからは売れてると思いますよ。“あ、そうするんだ”みたいな。

-1日目だけで気が済まない人は2日目も、と。

後藤:そうですね。2日来れば新曲2曲聴けるし、書き下ろしの。(曲の)セットも全然違うし、4人でやるのと7人でやるのと全然違うし、ゲスト入るし、“わー、全然違うわ”って思うんじゃないかな。

-10周年という年の過ごし方って、他の年と違うもんですか?

伊地知:変わらないですよ。というか『ランドマーク』出して、次の年は休むべ、みたいな話してたら“デビュー10周年ですよ”って言われて、“いやいや、休みますから、僕たち”って。

後藤:そうだよね、今頃ゆっくり休暇してるハズだったのに。

-後藤さんはバンド以外も忙しくしてるじゃないですか。

後藤:……建ちゃんとか割と休んだでしょ?ここまで。

喜多:そうだね、割と。

後藤:だから休暇だったんですよ。潔も勝手に(PHONO TONES)やっただけだから。

-勝手にって(笑)。

伊地知:その通りです。

-10周年とかホントに思い入れなさそうですね(笑)。

後藤:メジャー・デビューから10年っていうのはレーベル側にとってはすごいメモリアルなことだと思うし、俺たちもうれしくないことはないけど、別に“これからのことも考えないといけないし……”みたいな。浮かれてもいられない感じもするし。でも一方で“ファン感謝祭”とかにしてるのは、応援してくれた人がいるっていうのは尊いから、こういうタイミングじゃないと“ありがとう”とか言わない俺たちなので、やっぱりちゃんとお礼はしたいなってイベントなんですね。

-ライヴのリハーサルはこれからですか?

後藤:うん。意外と気合い入ってるよ。2日間でおのおの30曲やるとして、かぶり入れたとして40〜50ぐらいは曲を思い出さないといけないし。まずはリクエストのセットを出してから、2日目の曲を選んで、逆算して曲数決めるみたいな。

-じゃあ、このアルバムも10周年の一環ということで。

後藤:そう。そうしておきたい。

喜多:フフフ。

後藤:何、笑ってんの?

喜多:いや、そうだよな。うん。

後藤:最近、アジカンのライヴに来てない人に聴いてほしいね。