DISC REVIEW
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爛漫天国
天使 / 風化した街
昨年4月結成の福岡発インディー・ロック・バンド、爛漫天国が代表曲を1stリミテッド・シングル『天使 / 風化した街』としてリリース。収録される「天使」は、軽やかなギターとポップなメロディに乗せて、高嶺の花のような存在を"天使"に例え、爽快にまっすぐ歌い上げる。一方「風化した街」は、タイトル通り時の経過や置き去りにされた感情を描き出すフォーク・ソング。2曲共歌詞にちりばめられたフレーズは個人的な記憶の断片のようでありながら、メロディ・ラインの温かさによって聴く人それぞれの心に残っている景色と重なる。どこか懐かしさを感じ、聴き手の心情にも寄り添う本作は、彼等の音楽の核心を示す名刺代わりの一枚と言えるだろう。(中島 希実)
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Ibuki
ブルーミングダンサー
クール・ビューティなヴィジュアルが目を惹き、強い意志を宿す歌声で心を掴む。歌で未来を切り拓く"Vision Singer"を標榜する2.5次元アーティスト。本作には昨年の活動開始から発表してきた楽曲に、水槽が書き下ろした新曲を加えた全9曲が収められた。EDMにJ-POP、アニソン、ボカロと様々な色を掛け合わせ、強烈なビートとシンセサイザーに平成感が香る。そんなギラギラと眩いサウンドにも負けない存在感をもって、ハイテンポのパワフルな表題曲から、色気溢れる歌謡テイストの「Take on a Color」や泣きのギターが響くバラード「生証歌」まで、圧巻の表現力で鮮やかに歌いこなす。解き放たれた才能が躍り舞い咲き誇る、開花の1stアルバム。(中尾 佳奈)
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mzsrz
nocturne
大原きらりのソロ・プロジェクトとして再始動して以降、初となるフル・アルバム。瑞々しさのあるギター・ロックや、深淵なエレクトロ、大胆な展開を繰り広げるラウド・ナンバー等様々なタイプの楽曲から滲む感情の機微を、時に囁くように、時に叫ぶように、エモーショナルに歌い上げていく。大原も作詞に3曲参加し、実に個性豊かな15曲が揃っているが、本作は音楽と小説が一体となったオペラ作品というところもポイント。物語を紡ぐように音が切れ間なく続いていくことで生まれる没入感と、生きることを自問自答する9分超えの超大作「アウフヘーベン響詩曲」を聴き終えた後に残る凄まじい余韻から、あなたが感じるのは、穏やかな希望か、避けられぬ虚無か。ぜひ体感してみてほしい。(山口 哲生)
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植田真梨恵
時間は止まりたがっている
2022年の『Euphoria』以来約3年ぶり、独立後初のアルバム。無尽蔵に人の言葉と思考に浸らされる時間(例えばSNSとか)を一旦止めて音楽を触媒に自分と対話する――アルバム・タイトルが示唆するところにそんな意味もありそうだ。徹頭徹尾、MTRで彼女の意識の中で鳴っているビートも空間も質感も独力で作り上げた本作は、どんなに尖ったジャンルでも植田真梨恵の細胞組織が存在している。本作の端緒となった「恥ずかしい」や"Shimokitazawa SOUND CRUISING 2025"コンピ盤に収録された「百獣の王」、「ロマンスを超えろ」等、オーセンティックな曲に今の煌めきとリアルが加味された曲の完成度が高いが、バングラ・ビートで日本ローカルのロード・サイド感を描くTrack.3の妙味も捨てがたい。(石角 友香)
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挫・人間
わりきれないよ
アルバム『銀河絶叫』から約1年半ぶりのCDリリースとなるニュー・シングル。挫・人間としては飾り気のない、どこか淡々と刻を刻むようなギター・サウンドとなった表題曲「わりきれないよ」は、シンプルな音の中だからこそどうにもならない心のうずきが大きく響いてくる曲となった。気だるい痛みが横たわっているなかにも、叫び出しそうな感情や甘美さがスパークする瞬間もある。タイトル通りわりきれない思いや、心の際を不安定に歩くときが繊細に描かれた曲はとても美しい。ポップなオマージュに満ちた「マリ」と、自身のメーターを振り切って、当たり前をぶち壊していく支離滅裂さを描いた「はじけるべき人生」の3曲で、挫・人間の真骨頂と言えるシングルとなった。(吉羽 さおり)
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高岩 遼
なにもない
平成生まれのヒップホップ・チーム SANABAGUN.、"NEW侍ロックンロールバンド" THE THROTTLEのフロントマン、さらには13人の表現者集団 SWINGERZの座長として、オリジナルなエンターテイメントを放つ高岩 遼。彼が2024年3月発表の「スターダスト」以来となる新曲をリリースした。実際はこの間、テクノ/ハウス・ユニット INFの"F"としても活動していたわけで、そこからの音楽的な飛距離に驚かされつつ、ジャズ・ヴォーカリストとしてのルーツ、1人の人間として意図せず横溢するパーソナルなブルースは一貫して彼の根本にあるもの。歌とピアノが一体になって呼吸し、生まれ育った町を歌うその有り様はキャリア史上最も剝き身の高岩 遼を映す。(石角 友香)
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Newspeak
Glass Door
Newspeak初のアニメ・タイアップとなった表題曲を含む、3曲+表題曲アニメ・バージョン収録のEP。3ピースの枠にとらわれないスケールは表題曲でさらに拡張され、ポストTHE 1975のインディー・ロック的なシンセサイザーを起点にパワフルなバンド・サウンドとアンセミックなメロディで牽引する様は、大型フェスのステージがよく映えそう。かと思えば、サイケデリックですらある野心的なサウンドをダンス・チューンに盛り込んだ「Lifedance」は、薄暗いダンスホールを連想させ、鋭角的なギターを包み込むReiのヴォーカルに親密さを覚える「Coastline」は、距離の近いライヴハウスがより似合う一曲。あらゆるステージに対応した、三者三様のEPに仕上がっている。(藤村 太智)
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DYGL
Who's in the House?
DYGLの約3年ぶり、5枚目となるアルバムが完成した。全曲メトロノームなし、全楽器同時による一発録りで制作され、ライヴ感と衝動に満ちた音像が生まれ、原点回帰とも新章の幕開けとも言える仕上がりとなった本作。ガレージ、パンク、インディー・ロック、ポストパンク等のジャンルを自在に横断しながら、独自のセンスやサウンドが炸裂する「Just Another Day」や「This Minute」、そして表題曲「Who's In My House?」では加地洋太朗(Ba)によるフリー・ジャズ的なサックスも交え、バンドの新たな側面を覗かせる。メンバー自身が"5枚目のアルバムながら1stアルバム"と呼ぶ理由が音からも伝わってくる、バンドの真価を感じさせる一枚だ。(西平 歩由)
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セカンドバッカー
言えなかったことばっかりだった。
SNS発セカンドバッカーによる、初の全国流通盤『言えなかったことばっかりだった。』。"明日こそはちゃんと伝えよう"(「告白」)、"もっとちゃんと考えてあげたかった"(「犬とバカ猫」)、"そばにいさせて"(「嵐の夜に」)等素直になれないもどかしさや、募る後悔──そんな言葉にして届けられずに心に残ってしまった不器用な思いを、こうへい(Gt/Vo)がまっすぐにかき鳴らす。また、共に歩む意思表示をストレートな歌詞で綴る「夜露死苦」で本作を締めるのも、"あなたを支えるバンド"セカンドバッカーらしい。今年、東名阪QUATTROワンマン・ツアーも大成功に納め、8月からはバンド史上初となる全国ツアーも控えており、その勢いはさらに加速中だ。(中島 希実)
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シャイトープ
WELCOME TO YOUR LIFE
昨年メジャー・デビューを果たし、大型フェスへの出演も重ねてきた3ピース・バンド、シャイトープ。メジャー・デビュー曲「ヒカリアウ」や、TVアニメ"WIND BREAKER Season 2"のEDテーマ「It's myself」等、この1年の歩みと成長を詰め込んだアルバムが完成した。本作には、ふくながまさき(Ba)が初めて作詞作曲を手掛けた「ぶかぶか」も収録。情景が鮮やかに浮かぶ歌詞と、ヴォーカル 佐々木 想の透明感のある歌声が重なり、シャイトープらしい爽やかな魅力が光る楽曲となっている。さらに、タカトマンダ(Dr)が作曲した「真夜中の太陽」は、声とギターの荒々しさが際立つ、ロック・テイストの強い一曲に。3人それぞれの個性と表現力が際立った、今のシャイトープを刻んだ一枚だ。(中島 希実)
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シンガーズハイ
HeartBreak
結成から5年、着々と規模を広げ今年5大Zeppを含むワンマン・ツアーも決定。その勢いはとどまるところを知らずひた走るシンガーズハイの4thミニ・アルバムには、前作からさらに表現を拡張し、張り裂けそうな心模様を人間臭く色彩豊かに描き出す6曲が収められた。「延長戦」等シンハイらしいライヴ・チューンでギター・ロックの矜持を貫きながら、美メロのミドル・ナンバー「薄っぺらい愛を込めて」やメロウな挑戦曲「Liquid」では、持ち前の突き刺すようなハイトーンも繊細なタッチで心の奥の琴線に触れる。そして、"いつかあなたが幸せになれる/世界を作ってみせるから"と力強い光を放つ「サンバースト」の痺れる眩しさ。聴き終えた後も刺さって抜けず、心の内に燃え残る程に強烈だ。(中尾 佳奈)
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新しい学校のリーダーズ
新しい学校のすゝめ
結成10周年を記念した、4人で進んできた軌跡を辿る初ベスト。今や貫禄さえ感じさせるメンバーの歌声だが、始まりの曲「学校行けやあ゛」や「毒花」等初期曲では、まだ背伸びしている印象も与える、あどけなさのあるヴォーカルが聴け、当時ならではの味わいや成長を追えるのもお楽しみポイントだろう。また「オトナブルー」で彼女たちを知ったリスナーには、歌謡テイストなナンバー以外にもファンキーな「試験前夜」、ライヴハウスやフェスの新人枠で腕を磨いていた時代の「迷えば尊し」のエモーショナルなロックも必聴。Disc2には世界デビュー後のトレンド感のあるサウンドの近年の楽曲もたっぷり。お茶の間にはまだ一部しか届けられていないと感じさせられる、進化を続け"はみ出して"きた濃厚な10年がパッケージされた。(稲垣 遥)
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リーガルリリー
ぼくのベガ / R:L / danceasphalt
ベガ、アルタイル、デネブという"夏の大三角形"を構成する星たちに紐付く3曲を収録したシングル。「ぼくのベガ」はバンド史上最もポップな印象のサウンドとリリックで、魔法のようで嘘みたいに足早に行ってしまう夏の恋を、たかはしほのかの声だからこその純さを湛えて描く。一転して重々しく、葛藤や苦悩や寂しさの渦の中にある一節一節の情景描写が秀逸な「R:L」は、そんななかでも希望を求めて揺れる想いが伝わってくる一曲。たかはしが電子音をプログラミングした「danceasphalt」は、冒頭の詞で物語に惹き込む、終わってほしくない夏の夜にぴったりな泣きながら踊れるダンサブルなナンバー。3曲それぞれ異なる光を放ちながらも、繋がりを想像するのも楽しい作品だ。(稲垣 遥)
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NANIMONO
もしも私がアイドルになれたら / ただただ怠惰
新体制でリリースする2ndシングル。表題曲は、アイドルになるための一歩を踏み出すことへの想いを歌った、新機軸のフューチャー・ベース・ナンバー「もしも私がアイドルになれたら」、そしてインキャの愛すべきダメ人間っぷりを、コミカルでKawaii感じに仕立てた「ただただ怠惰」と、振り幅を見せている。さらに代表曲の新バージョン「インキャのキャキャキャ(2025 Ver.)」(Type-A)、当初エイプリル・フール企画モノとして公開されていたが、そのポテンシャルの高さで収録曲に大抜擢された迷曲「INKYA★STAR(2025 Ver.)」(Type-B)が、カップリングに収められた。らしさと新しさを兼ね備えたNANIMONOの第2章を期待するには十分すぎる秀作だ。(宮﨑 大樹)
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間々田 優
タイポグリセミア
かつて"感情突き刺し系シンガー・ソングライター"を自称していた彼女は、"ギター1本で世界を変えるくらいの気持ちで音楽を始めた"と言う。が、紆余曲折ありつつデビューから17年のキャリアを経た今"単に誰かを突き刺すだけでなく、自分自身や他者の弱さや優しさを見つめるようになった"そうで、今作では"突き刺すだけでなく、もっと奥の世界に行きたいという思いから「脱ぐ」要素を加えた"とのこと。つまり、例の肩書きは返上した模様だ。しかも、その脱ぎっぷりは大胆で、「エロエロエッサイム」や「帯状疱疹オン・マイ・マン」での赤裸々ぶりは、カッコ悪すぎて逆にとてもカッコいい。いい意味での空元気が窺える「ナルシスト」も素敵。(杉江 由紀)
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Faulieu.
My name is Faulieu.
2023年にバンド名を一新し昨年末にアミューズ所属を発表、初のドラマ・タイアップも務める等、再スタートダッシュから邁進中のFaulieu.が、挨拶代わりのEPをリリース。今回はメンバー4人それぞれが作詞作曲した全5曲、楽曲ごとに作り手の個性が出ていながらも夏にぴったりのカラッとしたアップチューンが揃った。4人全員で同じ方向を向き突き進む今のバンドの一体感やポジティヴィティ、疾走感がそのまま表れているようだ。より強固になった重厚なロック・サウンドを土台に、ガールズ・バンドらしいキュートさも加え、そこに飾らない等身大の歌詞を乗せたスタイル。"これがこれからのFaulieu.だ"とタイトル通りバンドを再定義する自信と意気込みが漲る、いわば所信表明だ。(中尾 佳奈)
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MyGO!!!!!
往欄印
"BanG Dream!(バンドリ!)"発MyGO!!!!!の7thシングル。表題曲はMyGO!!!!!の代名詞と言える羊宮妃那(高松 燈/Vo)のポエトリー×パンク・チューン。ツービートで颯爽と駆け抜ける爽快感とレイドバックしたビートの重厚感が共存しており、カウンター・メロディ的なアルペジオやエモいギター・ソロに加えラストはシンガロングと、MyGO!!!!!のロック・バンドとしての最新型を示す。"往欄印"と名付けた彼女たちの道標となる"目印のうた"は、心の真ん中で残響になり、鳴り止まない一曲になった。カップリング「残痕字」は音を詰め込みすぎず、不安や葛藤を受け止め先に進む意志を感じるロック・ナンバー。対照的な2曲でバンドが強くなったことを見事に感じさせる。(中島 颯士)
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宇宙団
銀河トリップ
"旅"をコンセプトに制作された4thアルバム。先行して発表されていた、ダビーな「銭湯」やピースフルな「わっしょいダンシング」をはじめ、様々な国を旅していくなか、柔らかくもサイケデリックな「家 to テレポーテーション」や、美しさの中にもどこか不穏さを感じさせる「カッシーニ」等トリッピーな要素も多く、ポップ且つキャッチーで中毒性の高い楽曲たちがズラリと並んでいる。また、神秘的なインスト曲から幕を開け、ハッピーなサウンドを繰り広げる前半から、後半でシリアスな楽曲を経て、チップ音をメインに構成された「ぼくらは幸い、いまも旅の途中」に辿り着くという構成も、実にアルバム的。本作は3部作の2作目にあたるとのことで、次はどんな作品を生み出すのかも楽しみ。(山口 哲生)
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Buzz72+
twenty
Buzz72+のメジャー・デビュー20周年の記念作と銘打たれていることもあり、音と言葉に刻み込まれた軌跡をなぞると胸が熱くなる。その一方で、伸び伸びとした佇まいが嬉しい。新曲3曲はメイン・コンポーザーである松隈ケンタ(Gt)以外のメンバーがそれぞれ作詞作曲。名曲「フライングヒューマノイド」を井上マサハル(Vo)が未来から見つめ直した「GHOST」、北島ノリヒロ(Ba)がヴォーカルを務めるレアな「STAY」、轟 タカシ(Dr)作の遊び心溢れるダンス・ロック「夏の魔物」。4人がお互いとだけ目を合わせながら鳴らして歌う。13年間の空白と5年間の氷解が彼等をアマチュアリズムへと導いたことを、高らかに祝福する一枚だ。(サイトウ マサヒロ)
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berry meet
白昼夢、結んだ言葉は花束に
berry meetが、結成日である7月8日にメジャー・デビューを果たし、1stフル・アルバムをリリース。ミュージック・ビデオでミリオン再生を超え、すでに多くの人から共感を得ている「月が綺麗だって」、「図星」をはじめ、ほろ酔いのなかで"あなた"のことを思い浮かべながら夜道を1人で帰る「あなたを酔て」や、別れる寸前の繊細で苦い思いを綴った「疲れちゃった」等、リアルな歌詞と男女混声コーラスが優しく重なり、柔らかく温かいが切なさも宿る空気感が鮮明に映し出される、等身大のラヴ・ソングが集結した。またCD限定で、たなかり(Ba)、いこたん(Dr)がそれぞれ作詞作曲/ヴォーカルを務めたボーナス・トラックを1曲ずつ収録。まさにberry meetの結んだ言葉が色鮮やかな花束として届けられる。(中島 希実)
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Kroi
Method
開始3秒でそれと分かるKroiサウンドを提示する、TVアニメ"SAKAMOTO DAYS"新OPテーマ「Method」を収録したシングルが到着した。物語が進み、よりシリアスさとコミカルさの両面が際立ってゆくこの第2クールの展開に合わせて書き下ろしたという本楽曲。疾走感や怪しげなムードは保ちつつグルーヴィに踊れる愉快さもあり、元殺し屋がのどかな街で個人商店を営んでいる"日常×非日常"という作品の空気感を見事に表現している。さらにいわゆるアニメ尺を越えた後の曲の表情の変化にも聴きどころを持ってくるあたり、かなりニクい。c/w「Clay」は熱帯地域をイメージするような異国風サウンドのヒップホップ・ナンバーで、ライヴで独特な盛り上がりを生みそうだ。(稲垣 遥)
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BRADIO
FUNK FIRE
先行曲「生存フラグのサタデーナイト」のキラーチューンぶりとラテン風味の「On Fire」、堂々掲げたタイトル"FUNK FIRE"からしていた期待を裏切らない、熱く腰から躍らせる作品に快哉を叫びたい。彼等と言えばのブラス+バンド・サウンドで無敵のポジティヴさをくれるアゲアゲのファンクだけでなく、日差しのもと浜辺で夏を楽しむ景色が浮かぶ、爽やかでトロピカルなナンバー、キュンとするポップ・ソング、大人で洒脱でロマンチックなミドル・チューン、女性コーラスを交えた懐かしいシンセ・ファンクに、久保田利伸「Missing」を彷彿するストレートなバラード(!)まで。さらに別のキャラクターが憑依したかのような真行寺貴秋の歌声が聴ける曲も。どれもライヴで聴きたくて仕方ない!(稲垣 遥)
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フラワーカンパニーズ
HESOKURI 〜オリジナルアルバム未収録集〜
今年4月に結成36年を迎え、9月には10年ぶり2度目の日本武道館公演を控えるフラワーカンパニーズ。日本屈指のライヴ・バンドとしてシーンを牽引してきた彼等が、配信限定曲や数々のアーティスト・トリビュート参加曲、シングル・カップリング曲等、これまでオリジナル・アルバムに未収録だった音源を網羅した全19曲、75分の企画盤をリリース。現在では入手困難な楽曲も多数収録されており、ファンにとってはまさにお宝的内容となっている。カバー楽曲では原曲へのリスペクトを滲ませつつも、自分たちの色に染め上げる巧みさが光り、表現力や引き出しの広さ、バンドの奥行きと成熟を改めて感じさせる。キャリアの節目に相応しい一枚だ。(西平 歩由)
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cinema staff
PLASTIC YOUTH
コロナ禍という暗闇の中から放たれた前アルバム『海底より愛をこめて』、そしてシネマらしさが凝縮されたEP『I SAY NO』を経て、その殻を破り恐れることなく清新たる新境地を切り開くニュー・アルバム。「バースデイズ・イヴ」以降シーケンスも取り入れたことで、バンドという形態にとらわれない自由な風が吹き込まれた。「プレキシ・ハイ」のようなエッジの効いたナンバーも、「岐路」を始めとした爽やかな楽曲たちも、どれもシネマらしさとして確立してきた彼等。これまで築き上げてきた確固たる地盤があるからこそ、その軸はブレずにシネマサウンドを拡張している。そんななか、ゲストも迎えたポエトリー・ラップはかなり実験的で革新的。ニュー・フェーズ突入を印象付ける意欲作だ。(中尾 佳奈)
RELEASE INFO
- 2026.01.21
- 2026.01.23
- 2026.01.25
- 2026.01.26
- 2026.01.27
- 2026.01.28
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- 2026.02.13
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