Japanese
Halo at 四畳半
2020年02月号掲載
Member:渡井 翔汰(Vo/Gt) 齋木 孝平(Gt/Cho) 白井 將人(Ba) 片山 僚(Dr/Cho)
Interviewer:秦 理絵
-そうなったのは、まさに自分が悩んでいたからですよね。心と身体と言葉が全部ちぐはぐな状態にあるような、とても不安定な自分自身をそのまま書いていて。
渡井:うん、そのあたりは考えて書いたというよりも、本当に自分の中で全部がちぐはぐだったんだと思います。さっきも言った通りこのアルバムの根っこにあるのが"思い悩み"だったから、自分自身の居場所がわからなかったんです。バンドマンとして、Halo at 四畳半のフロントマンとして、渡井翔汰として、いろいろな自分に悩んでた時期があったので、自分であって、自分じゃないっていう感じがしてたんですよ。
-その不安定な心は、例えば、「ナラク」と「ヘヴン」、つまり、"地獄"と"天国"っていうまったく正反対の居場所を歌ってるあたりにも、表れているのかなと。
白井:言われてみると、たしかに。
渡井:正反対ですもんね。でも、「ナラク」と「ヘヴン」は似たような想いを書いてはいるんですよね。最近"死んだらどうなるんだろう?"ってめっちゃ考えるんです。だから、どちらもマイナス思考から始まってるんですよ。「ナラク」のほうは"ラディアン"の原作に触発されて、自分の心の中に黒く渦巻いてるものに抗う自分を書いたんですけど、どちらも同じものとして捉えてるんです。
-「クレイドル」では、もし人間が生まれる前の世界があるとしたらというような死生観も感じるし、今作は曲同士に近いメッセージがありますよね。
渡井:そういうことを考えるのが好きなんですよね。「クレイドル」は「百鬼夜行」から派生してできた曲で。「百鬼夜行」で歌ってるのは、夜っていろいろなことを考えて眠れなくなっちゃうよねっていうことなんです。だいぶ噛み砕いて説明してますけど。そこから生まれたのが「クレイドル」で、これは"自由"がテーマなんです。そこから、死んだらどこにいくんだろう? っていう「ヘヴン」が生まれたりして。意図してコンセプトを決めたわけじゃないけど、日頃考えてることが根っこで繋がってたんですよね。
-さっき「イノセント・プレイ」は"祈り"がテーマだったと言ってましたけど、誰のための祈りでしょう?
渡井:これは自分のために歌ってるんです。"報われない思いはどこかへ消えた"っていうフレーズを書けたことが、大きかったと思います。自分の中の迷いをありのままに書いた作品ではあるけれど、この曲ができたことでアルバム全体が締まったなと。
-最後に収録されている「蘇生」も、どん底にいる自分自身を救い出そうとしている曲ですよね。何度でも息を吹き返していくっていう。
渡井:そうですね。今回のアルバムは悩んだ自分に対して"それでも"っていう祈りから始まるけど、最後も"それでも"で終わるんですよね。今までもHalo at 四畳半はそういう音楽をやってきたし、そういうライヴをしてきたバンドだと思うんです。
-逆境の中で"それでも"を人間らしく生きたいということですよね。
渡井:だから、いざ自分が悩んだときにへこたれてていいのか? っていうのはあって。今までハロが歌ってきたことを、今こそ改めて歌うべきじゃないかって思ったんです。
-メンバーとしては、バンドのメイン・ソングライターが、よりストレートに言葉を紡ぐようになっているという変化については、どう感じてますか?
白井:作詞する人として次のフェーズにいるんだろうなと思います。昔は仮想主人公みたいなものに歌わせるのが多かったし、Halo at 四畳半の歌は物語じゃなきゃいけないっていう縛りもあるなかで、作詞をしていたのかなとも思うんですけど、今回はリアルな部分が多い。そうなるとHalo at 四畳半の意味も変わってきてますよね。今まではファンシーな歌詞の世界の中で現実的なメッセージがあったけど、今は、サウンドはファンシーだけど、歌詞の現実性が強い。そういう共存になってきてる。
片山:より血の通った感じになったよね。
渡井:昔も曲に込めたい思いがなかったわけじゃないんですけど、今はこういう想いがあるから、こういう曲を作りたいっていうのが溢れるんです。
-もともとハロは"生きるとは?"とか、"人を人たらしめるものはなんなのか?"とか、哲学的なことをテーマにしてきたバンドだけど、それも年を重ねることで、リアリティをもって伝えられるようになっているのかもしれないですね。
渡井:ようやくそういうものを歌えるようになったんだなと思います。インディーズ時代に歌ってたときよりも、説得力が増してるような気がするんです。いいことなのか、悪いことなのかわからないですけど。思い悩んだおかげで、歌えるようになりましたね。
-アルバム・タイトルの"ANATOMIES"は、"解剖"とか"分析"とかという意味だそうですけど、これは全曲出揃った時点で付けたんですか?
渡井:そうです。めちゃくちゃ思い悩んでいた気持ちをそのまま曲にしたから、今回はすごく生々しいアルバムができあがったなと思って。その生々しさをハロらしく表現したいなと思ったときに、自分自身の身体から取り出した"臓器"という意味で付けました。
-では最後に、アルバムを引っ提げた全国ツアー[Halo at 四畳半 ワンマンツアー2020 "無垢なる祈りの宿し方"]が、2月22日から始まります。前回のZeppは単発でしたけど、今回はツアー・ファイナルに組み込まれる形になりますね。
白井:前回のZeppは本当に大変だったんですよ(笑)。『from NOVEL LAND』の曲をほぼ初披露な状況で、しかも、今までで一番大きな会場でやったので。演出とか、ステージングとか、心配が多すぎて前日までZepp以外のことが考えられなかったです。おかげで集中してできたとは思うんですけど。今回はツアーを経てどんどん曲が成長していくっていう。バンドとして強い状態で臨めるZeppも楽しみだなと思ってます。
齋木:もうアルバムから何曲かはライヴでやってるんですよ。
渡井:「ナラク」とか「花飾りのうた」、「月と獣」とかね。
白井:あと、「イノセント・プレイ」も。
齋木:そこでもすでに新しいハロを見せられているとは思うんですけど、今回はそれに隠れたもっとヤバいやつらがいるので、ツアーで、それをどういうふうにお客さんが見てくれるかが楽しみですね。ただ、今回はちょっと大変な曲が多くて......。
-ギタリスト的に大変な曲というと?
齋木:ほぼ全部です(笑)。
一同:あはははは!
齋木:でも、「Ghost Apple」とか、「レプリカ」とかかなぁ。
-いわゆる速い曲ではないんですね。
齋木:そうですね。演奏のニュアンスが大事になってきたアルバムなので、それをライヴでいかに見せられるかっていうところですよね。
白井:ちなみに、他の3人は齋木が作ってきた速い曲が大変なんですけどね(笑)。
渡井:ハロ史上最も歌いながら弾くもんじゃねぇフレーズばっかりです。
-渡井さん、ツアーに関してはどんな気持ちで臨めそうですか?
渡井:楽しみですね。ライヴで鳴らしているときしか目の前でお客さんの反応を見られないので。何枚CDを出しても、どう届いてるのかな? っていうのは気になるんです。今までで一番思いの丈もこもってるんですけど、ツアーは思いっきり楽しみたいですね。
-曲としてはライヴで表現するのもヘヴィなのかな? と思いますけど。
渡井:たしかに(笑)。でも、鳴らしてるときは楽しい気持ちが強いんです。
片山:もう全部出し切ってデトックスしたからね。
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