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INTERVIEW

Japanese

ビッケブランカ

2018年12月号掲載

ビッケブランカ

Interviewer:吉羽 さおり

-この曲はミュージカルっぽい曲だとも言いましたが、今回のアルバムでは、「Wizard」の語りのイントロダクションがあって、ロック・オペラでも始まるのかなと思いました。ビッケブランカとしては、何かコンセプト的な1枚を作ってみようというのはないんですか。すごく似合いそうだなと思うんですが。

そう思う可能性もあるんですけど。ただやっぱり、まだやるとも言いきれないし、想像なんですけど、なんか飽きそうだなと。すべてにおいて、飽きが早いんですよ。人生の中で、一番飽きていないのが音楽しかないという状況なんです。他のことはすぐに飽きる。どうなんだろうっていうくらい。

-だからこそ作る音楽も、テイストやタッチは多彩なものになる。

変わっていきますね。熱が冷めちゃうんですよね、一瞬で。すべてにおいてそうで、サバゲー、サバゲーって言って1回やったらもう飽きたりする。ボクシングをやってみたいって友達を誘って行って、やってみて、あぁ面白かったってなるけどもう二度とやらないとか。野球やりたいって、わざわざ人を集めてLINEグループまで作って1回やって、もう二度とやらないとか。

-周りの人は大変だ(笑)。

そんななかでも音楽をやれているのは、歴史も長いし、いろんなものがあるから、ボクシングみたいに殴り合って終わりとかじゃなくて......そこには深いものがあるんでしょうけど。いろんなものができうるフィールドがあるから、飽きずにやれるのかなと。その中でまた1個に絞ったら、野球やボクシングと同じになってしまうので、広いから長くやれているというのはあると思うんです。今話していて、コンセプチュアルなものっていうのを想像しましたけど、そういう1曲を作ったらもう満足しちゃいそうですね。

-なるほど。では、今回のフル・アルバムができあがっての実感、充実感っていうのは、今どんな感じですか。

終わった瞬間は気持ちがいいんですけど、翌日になったら次のことを考えちゃったりする感じですね。生まれた瞬間、手を離れるみたいな。そんなサバンナの動物もいますよね。生まれた瞬間、ひとりで生きていけみたいな。そんな感じになります。だから、生んだ瞬間は嬉しいんです。そのあとはリスナーとして聴き込んでいく方に入っていくという。

-そして、次に進んでいくと。ほんと、どういうところからアイディアが生まれて、閃きの回路が繋がっていく感じがあるのかとか、いっぺん頭の中を覗いてみたい感じです(笑)。

僕は、息抜きでゲームをするんです。オンライン・ゲームで、かわいい戦争ゲームみたいなのをやっているんですけど、100人が島に落とされて、戦って、最後にひとり残れるみたいなゲームで、4人組でやるんですよ。4人でみんなヘッドフォンしてチャットしながらやるんですけど、音がサラウンドになっているので、誰がどこにいるとか、どのくらいの距離なのかっていうのが、音でわかるんです。で、それを僕はすごいわかるらしいんですよね。エイベックスの会社の人とか、バック・バンドのメンバーと一緒にやるんですけど、"なんで今聞こえたんですか"とか"なんでそっちだってわかるんですか"って言われるっていう。耳がめっちゃいいんだと思うんです。

-あぁ、イントロダクションでも言っているところですね(笑)。

そうそう。"なんでも聞き分ける白い耳"なんですよ(笑)。そういうところなんだと思います。脳の思考がっていうよりも、圧倒的聴力がすべてやっている気がしますね。そこで、何かが変わっていったんだと。もしそれくらいの嗅覚を持っていたら、すごい調香師になっていたかもしれないし、それが僕は聴力だったということだと思いますね。

-じゃあ、本当に何がヒントになるかわからないですね。普通に音楽を聴いていても、違った聴きどころもあるのかもしれないし。そう考えるとまた面白いですね。

そうですね、音を聞いて、どこで何が鳴っているかとか......といっても、一般的な耳を知らないので、自分がどこまで聞こえているのかはわからないですけど。もしかしたら、ものすごく聞こえているのかも。いろんなことが(笑)。