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INTERVIEW

Japanese

BiSH

2018年09月号掲載

BiSH

Member:セントチヒロ・チッチ アユニ・D

Interviewer:吉羽 さおり

横浜アリーナ以上のものって、私たちも、関わってくれている人にとっても未知の世界。お客さんにも、ここからの景色を見せてあげたい


-横浜アリーナでのチッチさんのMCで、"ここが終わりではなくて、ここからがBiSHだと思っている"というのも、すごく印象に残っているんですよね。そこにはどんな想いがあったのでしょう。

チッチ:自分の中で、横浜アリーナは絶対に立たなきゃいけない場所だったというのは、最初にも言ったんですけど。BiSが解散したのが横アリ(2014年7月8日に開催された"BiSなりの武道館")だったので。初期のころは自分の中で、"横浜アリーナに立たないとBiSを越えられない"って思っていたんです。それは活動をしていくうちにBiSHとしての自分にちゃんと自信を持ててきたから忘れていたけど。でもやっぱり、その想いはどこかにあって。形として、越えられたってことが残せたのが、横浜アリーナのステージに立ったことなのかなって思っていて。だから、過去の亡霊を消し去って、今からがスタートだっていう意味もあるし。"TO THE END"というタイトルが付いたライヴで、その意味はまったく私たちには伝えられていないんですけど、私たちに関わってくれているスタッフさんはBiSに関わってきた方たちがほとんどなので、BiSHとして今までやってきたことはBiSでも見てきたことだったと思うんです。でも、横浜アリーナ以上のものって、私たちも関わってくれている人にとっても未知の世界なので、それこそスタート地点だなって思っていて。お客さんたちにも、ここからの景色を見せてあげたいっていう想いがあって、"ここからがBiSHだ"って、言ったんです。

-そうだったんですね。あれは、当日言おうと考えていたこと?

チッチ:ずっと思っていたことだったので言いました。......言いたくなりました。

-そこはチッチさんだけでなく、グループとしても意志の統一はあったんですか。

チッチ:ちゃんと話し合ったことはないですけど、たぶんみんなそういうふうに考えていたと思います。

アユニ:はい。でも横浜アリーナに立つこと自体、言われたときは嘘だと思っていたんです。ここから信じられない世界がまた切り拓かれていくんだなって思うと、楽しみです。

チッチ:10月から初めてのホール・ツアー("BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR")もあるし、3年前はただの夢だったものが、だんだんと掴めそうなところにある夢になってきたので。ちょっとずつ自分たちが階段を上っていってるなって思います。まだやりたいことはいっぱいあるので。いくらでも出てきますね。

-そのたくさんあるやりたいことの中で、何か挙げるとしたら?

チッチ:一番の目標が東京ドームっていうのは、ずっと言っていて。私が間違えて"東京ドーム・ツアー"って言っちゃったので(笑)。2デイズでも、3デイズでもやって。あとは、海外公演もやりたいよね。

アユニ:やりたい。

-海外からのリアクションも増えていますか。

アユニ:Twitterとかだと、全世界からリプライがくるんです。

チッチ:海外の子たちが、歌とダンスをコピーしてくれたビデオを送ってくれたりして。そういうのを見ると、めっちゃ嬉しいんです。日本に観に来てくれる人もいるから、私たちが逆に行きたいなと思うし。東南アジアでも、アメリカとかでも、行けるところは行きたいなと思います。

-歌のパワーって、すごいですね。

アユニ:すごいです、日本語で歌っているのに。

-ファンの方もそうだと思うんですが、歌を自分のものにしているというか、曲を自分の励みにしている方がすごく多いんだなっていうのは、エモーショナルで熱量の高い会場の様子を見ていても感じるところですね。

チッチ:そうですね。それは、私たちがただ強い人間じゃなかったから。弱くても、必死にしがみついてやってきた今までの歴史とか、6人の人間性もバラバラで、ひとりひとり個性も強いし面白いので。そこに何か共感してくれる人たちがたくさんいるんだなって思っていて。曲もただ光があるだけじゃなくて、闇の中でもがいていたり、ハッピーエンドかと思ったら、そうじゃなさそうな感じがあったり、それはBiSH独特の個性だなって思っているので。そこがいいところなのかなって思います。

-こうしてBiSH自身が強くなっていく過程を見ていると、ここから進んでいくにつれて、もっと歌える歌が増えそうですね。

チッチ:新しいことをやるときっていつも、"こんなのBiSHじゃない"とか"BiSHらしくない"っていう声もあるんですけど、"それが何?"って思うんです。"BiSHらしさって、何?"って。それは当たり前にあるものなんですけど、でも全部がBiSHらしい曲なんだって思ってほしくて。自分たちでは、どこまでも伸びしろがあるグループだって思っていたいので。もっともっといろんなことを私たちはやりたいと思ってます。

アユニ:縛られずにいきたいですね。いつも、"バンドでもアイドルでもない、BiSHっていうジャンルになりたい"ってメンバーが言ってるんですけど、本当にそうだなと思うんです。バラードとかも、今まで見せてこなかっただけで、それもBiSHの姿だと思うので。これからも、縛られずにいきたいです。

-では最後に、ライヴ映像『BiSH"TO THE END』、ドキュメンタリー作品『BiSH Documentary Movie "SHAPE OF LOVE"』で、それぞれおすすめのシーンはありますか。

チッチ:『BiSH Documentary Movie "SHAPE OF LOVE"』は、合宿のときのシーンがすごく生々しくて。あれは、密着してなかったら見れなかったんじゃないかなって思う映像ですね。

-モモコ(モモコグミカンパニー)さんがWACKの合宿オーディションに参加したシーンですね。なかなかの過酷さが伝わってきます。

チッチ:全然ツアーとは関係ないけど、モモコらしさがすごく見えていたんですよね。ステージ上とは違う、素の部分がかなり浮き彫りになってました(笑)。

-アユニさんは、何かおすすめシーンはありますか。

アユニ:『BiSH "TO THE END"』で、副音声を録ったんです。ここはこんなふうに思ってやってたんだなとか、副音声じゃないと気づかない新しいライヴの見方もあると思うので。それも聞いてほしいです。

チッチ:ライヴの打ち上げも兼ねて、みんなでお菓子とか食べながら楽しく録ったものなので(笑)。ぜひ、それも楽しんでほしいですね。