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INTERVIEW

Japanese

fhána

2018年04月号掲載

fhána

Member:佐藤 純一(Key/Cho) yuxuki waga(Gt) kevin mitsunaga(PC/Sampler) towana(Vo)

Interviewer:吉羽 さおり

-タイトル曲であり、1曲目となった「World Atlas」は制作のどの段階でできあがった曲ですか。

yuxuki:レコーディングしたのが、昨年の10月くらいかな。夏くらいからデモを作り始めていて。

佐藤:「Hello!My World!!」を作ったあとくらいには(「World Atlas」を)作ってましたね。

-これはもともとタイトル曲として着手した感じですか。

佐藤:そうでしたね。3曲くらい作った中のひとつで。同じメロディで四つ打ちみたいなバージョンも最初はあったりしましたけど、最終的にはこのリズムに落ち着きました。さっき、"旅に出るための地図"という意味でアルバム『World Atlas』に辿り着いたという話をしましたけど、そういう感じで。家に引きこもっている人を引っ張り出して、行進していく、ワイワイとパレードをするというイメージで作った曲ですね。

-イントロ部分の軽やかさに、その雰囲気が出てますね。

yuxuki:アレンジは佐藤さんワールドでしたね。俺はギターなのでスタジオでのやりとりで完成してたんですけど、kevinは夜な夜な、佐藤さんと緻密に作業をしていたよね。

kevin:佐藤さんとたくさんやりとりをしながら作りましたね。

yuxuki:この曲ができたから、そのあとはスムーズだったというか。この曲と同じような雰囲気の曲がほかにも何曲かあるんですけど、そこに繋がるアレンジや感覚的なものがありましたね。この曲を録るときは、めちゃくちゃ大変だったんですけど。

佐藤:やっていくなかで発見したことや、馴染んでいったものがありましたね(笑)。レコーディングの技術的な面でも、こういうふうに録るといい音になるみたいなのもあったりして。その手法が、そのあとに作った曲に生かされていますね。専門的な、マイキングとか機材の話だったりするんですけど。

-曲の最後にくる、ゴスペル的な多幸感もすごくいいなと思います。

佐藤:カオスな感じですよね。THE BEATLESの、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』というか。ちなみに、話が戻っちゃうんですけど、ジャケットとかデザインのイメージはかなり早い段階からできていたんです。

-今回は、初回限定盤が白地にタイトルとバンド名のみというアートワークになっていますね。通常盤はメンバーが写った写真を使用していますが、こちらもシンプルで。

佐藤:こういう感じの世界観にしよう、というのがなんとなくありました。ジャケットのデザインやアー写とかも、THE BEATLES的な感じでやりたいなと思っていて。"White Album"(※アルバム『The Beatles』の通称)と『Abbey Road』みたいな感じでやっているというのもありますね。

-なるほど、それで通常盤はこの構図なんですね。特に初回限定盤の方は、ジャケットからの情報量がないぶん、中身がどうなっているんだろう? と思わせるのはありますね。そして1曲目の「World Atlas」で、グッと引き込んでいくものになっている。

towana:表題曲だけど、"っぽくない"というか。こういうリズムで、こういうテンポで、表題と銘打ってもいいんだというのが嬉しかったですね。もともとすごく好きなリズムの曲なので。これは結構、調子良かったですね。

佐藤:「World Atlas」のこのサウンドも、昨年リリースしたシングル「青空のラプソディ」(2017年1月リリースの10thシングル表題曲)があって、その延長線上ではあるので。「青空のラプソディ」の方が、もっと賑やかでテンポも速いですけど。その「青空のラプソディ」以降という感じの曲ですね。