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INTERVIEW

Japanese

fhána

fhána

メンバー:佐藤 純一(Key/Cho)

インタビュアー:吉羽 さおり

2018年8月にメジャー・デビュー5周年を迎えたfhánaが、ベスト・アルバム『STORIES』をリリースした。2013年に初のアニメ・タイアップ曲「ケセラセラ」をリリースし、タイアップとしてはこれまでに13作品。様々なアニメ作品に寄り添い、そしてfhánaのカラーや世界観、音楽哲学はブレることなく作り上げてきた曲は、改めて、エッジーでどこまでもポップな音楽として強い個性を放っている。タイアップという枠組みをも利用して、4人それぞれのルーツや音楽的な好奇心をぶつける実験場にもなっているのが、改めてわかるベスト・アルバムだ。2019年1月には中野サンプラザでの初のホール公演"fhána 5th Anniversary SPECIAL LIVE"も決定し、次に向かっても走り出しているところだが、改めて"バンド fhána"とは何者なのかをメイン・ソングライター、佐藤純一に訊いた。

-デビューから5年が経ちました。fhánaはリリースも多いですから、シングルのリリースも数ヶ月単位でということも多かったですし、ハイペースで進んでいる感覚もあったのかなとも思います。佐藤さん自身、あっという間という体感ですか?

気づけば5年という感じでしたね。あっという間です。

-ベスト・アルバムということで、改めてバンド、fhánaについて今日は訊いていこうと思うのですが、fhánaは結成時から、バンドとしてのヴィジョンをしっかりと持っていた感じだったんですか?

考えていましたけど、fhánaを結成したときはアニソンをやるとかはまったく思っていなかったんです。だから、その場その場で対応をしていくという感じでした。短期的なヴィジョンとしては、次のシングル、次のアルバムはこうしようとか、次のライヴはこうしようというのは毎回考えていて、さらに20年~30年後とかに、fhánaがこういう存在になっていたらいいなという長期のヴィジョンも考えているけど、中期ヴィジョンについては考えてないっていうか、考えてもしょうがないのかなっていう感じですかね。

-最初は今のようにアニメのタイアップなどをやるとは考えていなかったということですが、どういうふうに進んでいこうと考えていたんですか?

2009年~2010年くらいのときって、今よりもインターネットの音楽シーンが盛り上がっていたんですよね。ニコニコ動画のVOCALOIDのシーンとか、kevin君(kevin mitsunaga/Sampler/Glocken)がいたネット・レーベルのシーンとかも盛り上がっていたし、TwitterとかSNSも今よりも楽しい時代だったなと。fhánaは最初に"インターネット3世代"っていうコンセプトがあって、ネット・シーンの中において存在感を示すというか、面白いことができたらいいなというのが発端でした。で、思っていたよりも大きなことになったという感じですね(笑)。

-最初はそういう軌道に乗せていたということですね。

そうですね。最初はそう考えて自主制作でミニ・アルバム『New World Line』(2012年リリース)を作ったんですけど、いきなり「ケセラセラ」(2013年リリースの1stシングル表題曲/TVアニメ"有頂天家族"EDテーマ)の話が来たんです。それはもともと僕がfhánaの前にやっていたFLEETというグループが、今のレーベルのLantisでデビューさせてもらっていて、その繋がりがあったから、"佐藤君の新しいバンド、いいじゃんいいじゃん"って盛り上がったみたいな流れだったんですよね(笑)。

-それで1stシングル『ケセラセラ』に繋がるんですね。そこからは怒濤のペースですね。

あっという間です。気持ちとしてはまだデビューしたばっかりという感じなのに、下の世代のアーティストやバンドとかが出てきたり、周りからの扱われ方によって"もう新人じゃないんだな"って、ふと気づくという感じでした(笑)。もちろん、その間もtowana(Vo)が喉の手術をしたりとか、いろんなことはありましたけどね。

-最初はネット・シーンで、好きなことを追求していこうというスタートだったと思うんですが、そこからメジャーな、それもアニメ・ソングという作品ありきな曲を作るということへの難しさや、自分自身のジレンマというのはなかったですか?

そこは特になかったですね。2000年代後半から2010年代前半くらいの間は、アニメやアニソン・シーンというのが一番エッジーなカルチャーだったと思うんですよ。

-チャレンジができる場所という意味でですか?

はい。またここ1~2年は様子も変わってきていると思いますけど、fhánaがデビューした2013年から数年間はまだかなり尖っていた時期だったので、そこにうまくコミットできて。自分たちなりにこだわったりもしたし、ラディカルな姿勢で活動ができたのは、タイミングが良かったなと思っています。

-では、ずっと自分たちのやり方で攻めてこられたなかでfhánaが育っていったというか、大きくなってくれた感じはありますか?

そうですね。fhánaも育っていったし、メンバーも育っていったし、僕自身も5年前よりも成長できたかなと思っていますね。