Japanese
POLYSICS
2016年03月号掲載
Member:ハヤシ(Gt/Vo/Syn/Prog)
Interviewer:吉羽 さおり
食やウルトラ怪獣など、ハヤシの偏愛するものだけを歌ったコンセプト・ミニ・アルバム『HEN 愛 LET'S GO!』シリーズを2作リリースし、改めてこのバンドのヘンテコでユニークな異形ぶりと、それでいてとてつもなくピュアな音楽愛を貫いている真摯さとを形にした、POLYSICS。そんなただただ好きなものを形にした作品を経てのニュー・アルバムはPOLYSICSがやっぱり、とてもいい意味で偏屈に、我が道を一心不乱に開拓していくバンドだということを伝えている。タイトルは"What's This???"。どの曲もキャッチーながら、咀嚼のたびに、歪さだったり、新たな味が飛び出てくるアルバムだ。
-前作『ACTION!!!』からは2年2ヶ月ぶりとなる待望のフル・アルバムですが、今回は結成19周年ということで19曲収録なんですね。
そう、19曲。最近、ベスト以外でいっぱい曲が入ってるアルバムってあまりないじゃないですか? この間のコンセプト・ミニ・アルバム『HEN 愛 LET'S GO!』シリーズもミニとはいえ7曲入りだったし。12曲入りでフル・アルバムと言われてもなあっていう気がしていて。アルバムにどーんと新曲が入ってるのって、潔いなと思って(笑)。
-曲数だけでもまず、インパクトがありますね。
ほんとはもっとたくさん入れてもよかったけど、今年19周年だからというところから始まったんです。それで、いいねいいねって盛り上がったけど、こんな大変だと思わなかった(笑)。
-(笑)まず、19曲入れるというところから曲作りが始まったんですか?
そこから作った曲もあるし、『HEN 愛 LET'S GO!』をやる前に作っていた曲もあって。それをリテイクしたりリアレンジしたり、歌詞にしても、今の自分たちのものに更新したところはありますね。
-Track.2「SUN ELECTRIC」などはすでに、一昨年あたりのライヴでも披露していますね。
2014年の夏には完成していて、9月のライヴではやってましたね。そのときは、これをシングルで出すんだろうな、出したいなと考えていたんですけど。そこから『HEN 愛 LET'S GO!』のプロジェクトがスタートしたから、一旦保留にしたんですよ。
-「SUN ELECTRIC」などは、どこかPOLYSICSの初期の匂いを感じさせて、1曲にいろんなタイプのPOLYSICSの面白さが詰まった曲ですね。
たしかにこのときは、1曲にいろんな要素を盛り込むような曲を作りたいというモードで、3分弱――これは、2分50秒だけど、その中にいろんなリフやジャンルがごっちゃになってるっていうものが、そのとき作りたかったんですよね。そのころにできたのが、「Funny Attitude」(Track.4)だったり「Take Away」(Track.9)みたいな、1曲の中の情報量が多めでポップな曲で。
-そこから『HEN愛 LET'S GO!』を2枚作って、楽曲への取り組みということで新たなものは加わったんですか。
加わりましたね。『HEN愛 LET'S GO!』は思い切り自分の好きなことをやるというスタンスで。今までのPOLYSICSでも自分の好きなことを思い切りやっていたし、今回も思い切りやっているんだけど、もっともっと、ジャンルにこだわらないものや、自由で自然な発想のものを形にしたいという意識はあったかな。自分が自然に作ると、音楽的な偏愛部分を、ルーツにあるテクノとかニュー・ウェイヴとか初期パンクを大事にしすぎて、小さいものになっているなという実感もあって。好きなものに振り切ったものはできたから、今回はジャンルにこだわらずもっと自分の好きなことを思い切りやろうと思って「アルプスルンルン」(Track.3)ができたんですよね。
-そこで「アルプスルンルン」なんですね(笑)。
タイトルでちょっと笑いが起きちゃう感じになってるけど(笑)。
-突き抜けたなと思っていたんですけど。例えばこのタイトルのような、語感としても面白いものにもどんどん振り切っているんですか?
語感に関してはまた今までとは違っていて。どう攻めようかなと思っているところで。今までの自分の歌詞は、語感を重視して、意味なんてなくていいと思って作り続けてきたんだけど、『ACTION!!!』でそれはやりきったというか――『ACTION!!!』は言葉をあえて言葉として捉えずに、響きだけで作ったアルバムだったので。"また、そこをやるのか?"と考えたときに、それはそれでPOLYSICSとしては間違いのないものになるけど、一度やったことをまたやるのはどうかなと思い直したんですよね。だから歌詞については、「アルプスルンルン」なんかはいっぱい書き直してるんだよね。
-より、"歌詞らしく"ということですね。
そう。タイトルがあって、そのタイトルの世界観で歌詞を作るっていうのを、最近やってなかったなと。例えば『MEGA OVER DRIVE』(2013年リリースのミニ・アルバム)のときは、「MEGA OVER DRIVE」っていう曲の世界観に合わせて、あのヴォコーダーの言葉がばっちりはまったからそこに向けて歌って気持ちのいい言葉や、あえて引っかかりのある言葉で作っていったんですけど、そこには意味もないし、ストーリーはなかったんですね。それで、そこにストーリーがあったら面白いよなと意識して作ったのが、今回なんです。結構、フミ(Ba/Syn/Vo)のアイディアもあって、"ストーリーがあるものを作りたいんだよね"って話したら、それまではみんな歌詞に対してノータッチだったんですだけど、"今のモードを伝えるなら、ここはこうした方がいい"、"ここは説明しすぎている"っていうような意見をもらいましたね。
-「アルプスルンルン」の歌詞はこのタイトルありきでのスタートですか?
もともとは、バードウォッチングをイメージした曲だったんだけど(笑)、今思えばそれじゃなくてよかったなと。一旦寝かせたり、何度か書き直していくうちに、この曲のスピード感は、直滑降なイメージあるなあと思って。そこで、メンバーに"アルプスルンルン"ってタイトルをまず出したとき、ざわっとして(笑)。いいじゃん、いいじゃんって感じで形になっていってよかったですね。
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シングルとしては約9年ぶりになる今作は、TVアニメ"はたらく細胞BLACK"のOP/ED主題歌である2曲と、過去に同アニメに起用されたClariS「CheerS」のカバーを収録。タイトル曲はキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo/Gt)をゲストに迎えた。"明日へ振り絞って/奮い立たせ進め"、"決してその光 絶やさないで"というPOLYSICSでは歌わない直接的な表現や、まっすぐに疾走するサウンドも、アニメの内容やヤマサキの存在があるからこそだろうか。ハングリーなヤマサキの歌声を曲の動力にする感覚で、馬力あるバンド・サウンドに、いつにも増した人力のエネルギーを迸らせた曲で新鮮だ。ED主題歌ではCVを務める声優を迎え、ピコピコサウンドで遊びに遊んでいる。(吉羽 さおり)
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前作から約2年ぶりとなるアルバムは、ガレージ感のあるギター・リフとアグレッシヴなビートに乗せ"Broken Mac!!!"と叫ぶ「Broken Mac」でスタート。毎度アルバムのムードを伝える1曲目に、一発で録りあげたような生々しいアンサンブルを聴かせてくれるのが爽快だ。20年を経てエクストリームに加速するサウンドを聴かせ、また「Belong」ではファンク的なアプローチも健在。「Surprise me」や「Abrinbou」の言葉や語感で遊ぶリズミカルな歌詞とギターとの絡み、というか緩急のある掛け合い漫才のような心地で聴かせるニューウェーヴ感は、彼ららしくもあり、さらに進化している面白さがある。4人のバンドとしての呼吸が冴えている、生身のせめぎ合いが詰まった作品だ。(吉羽 さおり)
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結成20周年にして、新メンバー ナカムラリョウ(Gt/Vo/Syn)加入! というウルトラCな展開を迎えたPOLYSICSの最新作。新たな血が入ったことは制作の刺激となったようで、1曲目のタイトル曲から、目をよく開け、耳をかっぽじってよく聴けと歌う攻めっぷり。挑戦的でありシニカルな歌をフルスロットルで飛ばし、ニュースクールなラップ風からファンク風のブラック・ミュージックに、トライバルなダンス・ビートに、オルタナ感溢れる奇想天外なEDM(?)に、ロックンロールに......と様々な音楽的な引き出しを躊躇なく開け放っている。何を調理しても、歪でファニー且つとびきりキャッチーでパンチ力のあるものになってしまうのだから、もう恐れることなくやってしまえという、オトナの余裕を感じる1枚。(吉羽 さおり)
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今年、結成20周年を迎えるPOLYSICS。アニバーサリー・イヤーを飾る作品は、現メンバーで定番曲をリテイクしたトラックやライヴ音源、新曲を収録した、リアルタイムでオールタイムなベスト盤。2010年のカヨ(Syn/Vo)の脱退以降サウンドを再構築し、ライヴで洗練してきた曲だけに、爆発的なステージの熱をもパッケージした内容となっている。新曲「Tune Up!」は、縦ノリのソリッドなビートではなく、トライバルなアフリカン・ビートを採用。そのプリミティヴな胎動と、電子音楽、ポリならではの奇天烈なキャッチーさがぐるぐると大車輪で回る、ダイナミックな曲になっている。前のめりのビートでの爆発感やカオスともまた違ったグルーヴで、ライヴでのいいフックになりそうだ。20年、探求はまだまだ続く。(吉羽 さおり)
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超高速のポップでデストロイなテクノ・サウンド「Introduction!」で幕を開け、怒涛の勢いでPOLYSICSの音の宇宙を旅させる全19曲。結成19周年だから、19曲という安易な、それでいて無謀なことをやってのけるのがこのバンドらしい。そしてタイトルの"What's This???=これはなんだ???"の通りに、リスナーは、次から次へと頭上のクエスチョンマークが消えぬうちに続く曲へとピンボールのように弾かれていく。このソリッドなスピード感と、瞬時に場面を切り替えていくようなダイナミックさがPOLYSICSだ。そんなすこぶるパワーのある最新鋭のエンジンを持ちながらも、実は人力で動かしているような、汗が迸っているのもまたこのバンド。人の手と感情と気まぐれと遊び心とのいびつさが生み出すポップネスが、聴き手を全方位から揺さぶってくる。(吉羽 さおり)
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ハヤシの偏愛するものを曲にした『HEN 愛 LET'S GO!』第2弾は、円谷プロ全面協力によるウルトラ怪獣とのコラボ作。よく知られた怪獣ばかりでないチョイスは"らしい"ところだが、そのサウンドを聴いていると怪獣のフォルムやキャラも浮かび上がってくるのが面白い。好きゆえに暴走気味で、POLYSICSと言われて連想するエクストリームな音、凸凹の凸部分をこれでもかと詰めて構築したサウンドの振り切れぶりも最高だ。しかし、怪獣の偏愛でありつつ、サウンド的にもこのバンドの音楽の偏愛を改めて確認する内容でもある。食べ物や怪獣をテーマに作品を作るとなれば確実に三の線でネタっぽいものになりがちで、もちろんその笑いもありながらも、音楽的にはストイックに真正のパンク、ニュー・ウェイヴたる姿勢を見せる。それがPOLYSICSだ。(吉羽 さおり)
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ハヤシが言った、"ドクターペッパー(炭酸飲料)の存在感がPOLYSICSに似てる"とはなるほどなと納得。毒やクセもたっぷりながら、その独特の味が秘薬のように身体をめぐって、いつしかロングセラーになっている。そんな特異性と中毒性というポリの魅力を、大音量で詰め込んだのがこのミニ・アルバム。テクノにストレンジなポップス、ハードロックからインダストリアル等々、好きな音をとことん詰め込んで、3人のアグレッシヴなアンサンブルで昇華していったサウンドは、破壊力満点だ。キャリアを重ねてきたアレンジやバランスの妙味はあるも、彼らが登場してきたときの"何じゃこれ?!"という衝撃が音の最前線にあるのが面白い。アートワークにも様々なオマージュがちりばめられているので、サウンドと共にその"偏愛"を楽しめる。(吉羽 さおり)
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10月にミニ・アルバム『MEGA OVER DRIVE』をリリースし、ツーマン・ツアーを大盛況で終わらせたばかりのPOLYSICSが『Weeeeeeeeee!!!』以来、約13ヶ月ぶりとなるフル・アルバムをリリース。ポップでシャープなシーケンス、ハードなバンド・サウンドで攻める『MEGA~』の勢いをスケール・アップさせ炸裂する楽曲群はとにかく痛快!テクノやニュー・ウェーブ・サウンドに絡むひりついたギターやハードコア的なアプローチのリズム隊は肉体的で、EDM要素もあれば80'sに特化したナンバーなど、止まない音楽的好奇心に翻弄される。収録曲は全て益子樹がエンジニアリングとマスタリングを手掛けているとのことで、よりクールで洗練されたサウンドに仕上がった。ぶれずに攻め続けるその姿勢に、毎度のこと感服である。(沖 さやこ)
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表題曲のTrack.1のイントロからヤラれました。さすがですPOLYSICS。シャープなシンセがポップに炸裂、ゴリゴリのベースとタイトなドラムが走り抜け、ハヤシの耳を突き刺す高音がスコーンと抜ける......ロックすぎるポップ・センス、切れ味鋭すぎです! ギターとベースがどちらも引かないTrack.2も肉感たっぷりで飛びかかり、Track.3はロックな展開とポップなアプローチが交錯するアイディア満載の楽曲。衝動的に攻めまくるその音像に、まだまだポリが落ち着くということはなさそうだなとニンマリしてしまう。2010年のカヨの卒業以来封印していた人気曲を3人体制で新録した「I My Me Mine 2013」と「Baby BIAS 2013」も収録。まさしく大爆発の全5曲。(沖 さやこ)
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活動15周年を迎えたPOLYSICSの今年2枚目のフル・アルバム。「Sparkling Water」で一気に弾け、8月にリリースされた「Lucky Star」、「Distortion」という爽快なポップ・チューンで軽快に始まるが、あっという間に「Steam Pack」、「Ice, Tights, Mike」とロック・チューンに突入していく。そして、テクノ色の強い「Why」へと続き、アルバム後半は「Kitchen Ban Ban」、「Lightning Express」とコミカルな楽曲へ。そのサウンドは変幻自在。相変わらず1曲1曲はコンパクト。ぎゅっと濃縮された音の塊が次々と襲来する。息をつく間もないその展開は、まさにPOLYSICSの真骨頂と言えるだろう。(石井 理紗子)
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約3年ぶりとなるPOLYSICSのシングル。表題曲「Lucky Star」はフミがヴォーカルをとる瑞々しさと爽快感に溢れたポップ・チューン。今年3月には結成15周年を記念して、様々なゲストを招いた記念アルバム『15th P』をリリースし、さらにSHIBUYA-AXで通算1000本記念ワンマンを行うなど(この日のライヴ映像のダイジェストが、本作の初回限定盤特典DVDに収録)、メモリアルな活動が目立っていたPOLYSICSだが、この「Lucky Star」から感じられるのは、築き上げてきたキャリアに甘んじることなく最前線を突き進まんとする今のバンドの充実ぶりだ。"止まらない 遊んでる/不器用に 詰め込んで/忘れてる 忘れてる"――遊び続けることの重みと強みをこれでもかと感じさせる1曲である。(天野 史彬)
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POLYSICS、3人編成となってから初のフル・アルバムはその名もHeavy Polysick=重度のポリ病。今年1月に行われた彼らの新年一発目のライヴで初めてスリーピース版POLYSICSを観たのだが、兎に角"Heavy"だったのを覚えている。そう、タイトルにも使っている"Heavy"という言葉は、今の彼らを形容するにぴったりなのだ。ハヤシ、フミ、ヤノが不動の三点とでもいうように存在感を放っている。これが、本作がドPOPでありながら妙に骨太である由縁、全方位からけたたましい音が一気に溢れ返ってくるような賑やかさの中にも、一点突破してくるような猪突猛進感へと繋がっているのだろう。シンプルな編成となったからこそ、よりシンプルに、より力強く、より痛快に。全ての要素がより明快になったようだ。(島根 希実)
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メンバーの卒業を経て3人編成となった新生・POLYSICSの待ちに待った新譜が到着。これがもう、テンションMAXで振り切っている。中でも、すでにフェス等でも披露されているファミコン・ピコピコ・サウンド炸裂の「Mach肝心」はスピード感ある展開に引っ張られていくように音の乱反射が止まらない、POLYSICSらしくもありながら今までになかった新たな一面を覗かせている。POLYSICS経由でニュー・ウェイヴというジャンルに触れたキッズも多いことだろう。こんなにもとっつきやすくコミカルに最上級のパフォーマンスをやってのけるバンドは他にはいないと再確認させられた。歌詞にも表れているが"じっとしていられない!"というウズウズ感が伝わって早くライヴでToisu!と叫びたくなるはず。(花塚 寿美礼)
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メジャー・デビュー10周年という節目を迎えたPOLYSICSにとって、2枚目となるベスト・アルバム。2004年、Drのヤノ加入以後の作品から選曲されているこの作品。シングル曲やライヴでの定番曲などを中心にまとめられたDisc-1と、未発表曲や海外でのリリースのみだった楽曲からライヴ・テイクまで、充実のレア・トラックをまとめたDisc-2(初回生産限定盤のみ)というPOLYSICSらしいヴォリューム感。POLYSICSのライヴを意識したというだけに、通して聴くとPOLYSICSが持つポップさを改めて感じることができる。POLYSICSの音楽にまだ触れたことがないという人にも、POLYSICSという唯一無二のニューウェーヴ・バンドの音楽性を楽しむきっかけになるはずだ。(佐々木 健治)
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POLYSICS通算13枚目のシングル。POLYSICS節全開のハイテンションで奇天烈なエレクトリック・ロックンロール。この人達のテンションは一体どこからくるんだろう?初めてPOLYSICSを耳にした時から、変わらぬこのテンション。音楽への偏愛と笑っちゃうくらいのハイテンションがかけ合わさって生み出される、POLYSICSというエネルギッシュなエンターテイメント。腹を抱えて爆笑するか、汗だくになりながら踊り狂うか。いや、爆笑しながら踊り狂うしかない。下世話に陥りかねないギリギリの一線。そこは、最高のエンターテイメントの居場所だ。そして、POLYSICSは今日もそこで汗だくになって暴れ回っている。(佐々木 健治)
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