Japanese
POLYSICS × 0.8秒と衝撃。
Skream! マガジン 2012年05月号掲載
2012.04.10 @恵比寿LIQUIDROOM
Writer 沖 さやこ
Ki/oon Musicのレーベル設立20周年を記念し、LIQUIDROOM ebisuで20日間に渡り開催される“キューン20 イヤーズ&デイズ”。激レアな対バンやワンマンが開催される20日間、その4日目となるPOLYSICSと0.8秒と衝撃。の2組によるライヴは爆音激突ナイトだった。
先攻は0.8秒と衝撃。SEのリズムで踊りながら舞台に登場した塔山忠臣(唄とソングライター)はフロアを見渡し “皆さーん、今日も1日お仕事、アルバイト、学生さんお疲れ様でしたー!!”と絶叫。“わたしたちに力を貸して下さい”と1曲目は「POSTMAN JOHN」。両手にマラカスを持ち踊りまくる塔山。華奢な身体から絞り出されるJ.M.(唄とモデル)のシャウトに息を飲む。「町蔵・町子・破壊」「ビートニクキラーズ」と2人のヴォーカルもスリリングに絡み合い、場内は怪しく激しい空気に染まってゆく。MCでは果敢に“ハチゲキッズ”に愛のある罵声を浴びせ、POLYSICSのハヤシに関するエピソードを語るなどフロアからは笑いが絶えない。
盆踊り風のリズムが鳴り響くとフロアからはハンズ・クラップが。笑顔でユルユルと盆踊りを踊るJ.M.は、さっきまではらわた全て吐き出すようなシャウトをしていたとは思えないほどにキュート。「東中野トランス盆踊り」「02490850230…」と、バンドの音もひとつに固まり、地雷が次々と爆発するような危険度を叩き出す。コール&レスポンス、ダイヴァーも続出し、塔山もJ.M.もフロアへ飛び込む。その盛り上がりはかなりトランス状態で、塔山はあっという間にパンツ1枚に。これで彼らのパフォーマンスは終わり……かと思いきや“こんな状態でアコースティックのギター弾いていいかなぁ”とアコギを構える塔山。歌謡曲風の切ないメロが胸を抉る「28日目の月」「この世で一番美しい病気」とミディアム・テンポのナンバーを披露し、バンドの振り幅を見せる。「黒猫のコーラ」はしっとりしつつも叩き付けるように音を刻み、それが衝動的でリアルだった。
バンド初のLIQUIDROOMでのライヴでありながら、ここまで堂々としたステージは感服。塔山はMC中“7月の(LIQUIDROOMで開催する)ワンマンの下見をさせてもらった”と言っていた。更なるパワーを持ちこのLIQUIDROOMに帰って来るに違いない。
「Heavy POLYSICK」が鳴り響くと後攻POLYSICSが勢いよく登場。“キューン20周年おめでTOISU!”と叫ぶと「go ahead now!」。いきなりメジャー1stアルバム『NEU』からの選曲で、フロアのモッシュもヒート・アップ。飛び回る爆音。ハヤシ(Gt, Vo, Syn&Programming)はジャンプを煽り、フミ(Ba, Syn&Vo)のベースは逞しく、ヤノ(Dr&Vo)のドラムはタイトに鳴り響く。「MS-17」「XCT」と懐かしいナンバーを披露。ハヤシの高音シャウトが炸裂する。12年前の楽曲とは思えないほどの瑞々しさ。やはり当時からPOLYSICSとは非常に革新的な存在だったのだと痛感する。やはりキューン20周年を意識してか、この日のセット・リストは『NEU』と最新アルバム『15th P』が中心。「Mach肝心」では歌詞の一部を“20周年キューン!キューン!キューン!”と変え、おめでたいムードに拍車が掛かる。
“ギターウルフのセイジさんが僕らのライヴ見に来てくれて、(キューンの)中山社長にPOLYSICSヤバいよ、って言ってくれた”のがキッカケで、キューンに所属したことをハヤシが明かすとフロアからは拍手が。話している最中、ハヤシはいろんなことを思い出したのか、感慨深い表情を浮かべる。“こっから後半戦いくぜー!”と叫ぶと「Rocket」「How are you?」とパンクでハードな楽曲でもってダイナミックなステージを畳み掛ける。どんどん鋭さが増す音に、オーディエンスも集中力が高まる。「Let’sダバダバ」ではステージを見ていないのに、ステージ上のハヤシとまったく同じ動きをしていたノリノリのお客さんが続出。みんなポリのライヴが身体に染みついているのだ。それは1000本以上のライヴをこなしているメンバーが15年間全身全霊を捧げ続けているからに他ならない。音の気魄は更にストイックに響いていく。ステージもフロアも笑顔で本気の大暴れだ。
アンコール、ハヤシは“キューンは宇宙一かっこいいレーベルだと思う”“感謝の気持ちを込めてこの曲を歌いたいと思います”と語り、アンコールを「ドモアリガトミスターロボット」「Buggie Technica」の2曲で締めた。ハヤシはライヴ中、何度も“20周年おめでTOISU!”と叫んでいた。レーベルとファンへの感謝の心がダイレクトに伝わる、非常に真っ直ぐなライヴ。更に深まった信頼に、心が暖まった。
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