Japanese
POLYSICS
Writer 沖 さやこ
2012年3月4日に結成15周年を迎えるPOLYSICS。それを記念した企画盤『15th P』が2月29日にリリースされる。ちなみにこの日、ポリは999本目のライヴを下北沢CLUB Queにて開催。3月3日には記念すべき1000本目のライヴをSHIBUYA-AXにて、そして15周年記念日である翌日3月4日には“MEMORIAL LIVE OR DIE!!!”と題し同じくAXにて15周年記念ライヴが開催される。めでたいこと尽くし、盆と正月がいっぺんにきたとはまさしくこのこと。おめでTOISU! POLYSICS!そして『15th P』は聴き手のこちらが“ありがTOISU!”と涙ながらに叫んでしまうほどのパッションが炸裂する充実の内容である。
時は遡り1997年……日本では“テクノはダンス・ミュージック”という認識で、ニュー・ウェイヴやテクノ・ポップといったジャンルを掲げたバンドがほとんど存在していなかった頃。アメリカのニュー・ウェイヴ・ロック・バンドDEVOに衝撃を受けたハヤシが結成したのがPOLYSICSだ。当時の日本においてシンセを大胆に使ったロック・サウンドは非常にセンセーショナルだった。
ハヤシが高校の入学祝いに買ってもらったシンセで初めて作った曲が「Buggie Technica」。何度もリテイクされているPOLYSICSを語る上で欠かせない代表曲であるが、『15th P』の幕開けを飾るのもこの曲。今回で4度目のレコーディングだが、バンドの原点とも言うべき曲が現在のバンドの音で表現されるところが何とも趣深い。
2曲目に収録されている「ありがTOISU!」を聴いたとき、まず最初にパニックになった。知っている音の応酬なのに新曲なのだ。その正体は61曲のポリの歌詞、シーケンス、生演奏の曲パーツをごちゃまぜにして作られたセルフ・マッシュ・アップ・ソング。ポリの歴史が走馬灯のように襲い掛かる。15年前から変わらず貫き通されている“POLYイズム”とも言うべきこのリスナーを驚かすエンタテインメントに思わずニヤニヤしてしまう。
思い出に酔いしれていると、3曲目はチャットモンチーの橋本絵莉子と10-FEETのTAKUMAをゲストに迎えた「Mix Juice」。この2人だけではなく今作にはなんと、総勢70名以上のゲストが参加しているのだ! その大半が6曲目の「友達ケチャ」なのだが……皆様はケチャという音楽をご存知だろうか? 中学校の授業で習ったという方々も多いと思うが、“チャ”という言葉が刻むリズムだけで繰り広げられるバリ島の民族音楽だ。ちなみにこの「友達ケチャ」は、昨年行われたフェスのバックヤードでハヤシ自らハンド・レコーダーを片手に友人知人に片っ端から“チャッ”と言ってもらった素材をコンピュータに取り込んで作成したもの。その参加メンバーを見てみると奥田民生やASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文などなどそれはもうフェスで収録しただけあってフェスのラインナップよろしく豪華なメンバーだらけ。ケチャをやろうという発想も驚きだが、ここまで多くのミュージシャンに“チャッ”と言わせる人望も15年と言う歴史あってこそ?ではないだろうか(笑)。
競馬を題材にした「ムチとホース」には競馬実況アナウンサー宇野和男、「明るい生活」にはチュートリアルの徳井義実が参加している。ポリが演奏し、DEVOのMark Mothersbaughが歌うというDEVOのレア曲「MECHA- MANIA BOY」。DEVOに憧れバンドを始めたハヤシ少年の夢とも言うべき共演に心もほっこり。小島麻由美とユウ(GO!GO!7188、チリヌルヲワカ)とフミの3人娘のヴォーカルが光る「1、2、ダー!」や、ピアニスト三柴 理を迎え、ポリのメンバー全員がヴォーカルを取る「763640」。彼らが15年間で紡ぎ出した宝のような全9曲だ。
原点をプレイバックしたり、過去の作品を扱っているものもあるとは言え、このアルバムに存在するのは新しいことばかり。企画盤ならではの遊び心に、1000本目のライヴと15周年記念ライヴへの期待は否が応でも高まる。ここまで自分たちの実現させたい世界とサウンドを炸裂させて聴き手の感情に歩み寄ることが出来るのは、単純にとっても凄いこと。まだまだPOLYSICSの“衝動”は止まらない!
■MEMORIAL LIVE OR DIE!!!■
海外をはじめ日本全国、大型フェスなど数々のライヴで魅了し続けてきた彼らの記念すべき1000本目ライヴが3/3 AXに決定!しかも、なんと初ライヴが1997年3月4日ということで、翌日3/4は15周年ライヴを開催!メモリアルなSHIBUYA-AX2DAYSが決定した!!
MEMORIAL LIVE OR DIE!!! ~祝!!! 1000本!!!「おめでTOISU!」と言ってくれ!!!~
2012/03/03(土) SHIBUYA-AX
OPEN 17:30 / START 18:30
前売:\3,800一般発売:2011/12/17(土)
Pコード 155-574 Lコード 70242 e+ eplus.jp
Info:VINTAGE ROCK 03-3770-6900
※メモリアルグッズプレゼント!!
MEMORIAL LIVE OR DIE!!! ~祝!!! 15周年!!! 「ありがTOISU!」と言ってやる!!!~
2012/03/04(日) SHIBUYA-AX
OPEN 17:00 / START 18:00
前売:\3,800一般発売:2012/01/28(土)
Pコード 157-279 Lコード 72411 e+ eplus.jp
Info:VINTAGE ROCK 03-3770-6900
※メモリアルグッズプレゼント!!!
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
- 2025.12.28
-
優里
水曜日のカンパネラ
MONO NO AWARE
LEGO BIG MORL
柄須賀 皇司(the paddles)
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KenKen
SPRISE
Nikoん
ザ・クロマニヨンズ
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
(sic)boy
YONA YONA WEEKENDERS
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
吉井和哉
Plastic Tree
RELEASE INFO
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.27
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.12
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号














