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COLUMN

Lucky Kilimanjaro maotakiの"一食入魂"【第2回】

2024年10月号掲載

Lucky Kilimanjaro maotakiの"一食入魂"【第2回】

こんにちは、Lucky Kilimanjaroのmaotakiです。
10周年ツアーが無事終わり、現在(※執筆時)夏フェスで各地を回っている最中です。今年の夏は暑すぎましたね。特に山口のワイルドバンチは私が経験した夏フェス史上一番暑かった。バリバリの直射日光で、今年は日焼けしないんだからっ!という健気で可愛らしい思いが30分強で崩壊しました。でも楽しかったからオールOK。

夏フェスの話をしていますが、今回紹介したいお店は、4月に開催されたARABAKI ROCK FEST.で仙台に行った際に伺ったお店です。

北仙台 värm
2022年オープン。モダンバスクとフレンチをベースにした薪焼き料理が楽しめるレストランです。食材は東北産(薪まで!)に拘っていて、まさにここでしか食べられない料理が堪能できます。お店に入った瞬間からスモーキーな薪の香りがお出迎えしてくれるので、是非そこから楽しんでほしい。薪の爆ぜる音もいいBGM。この非日常感が堪らないのです。ランチ・ディナー共にコースのみの営業なので、特別な日やご褒美としておすすめしたいお店ですね。

三陸魚介のスープ、しめ鯖のタロ

これだけでは終わりません。このお店はレストランの他に、ベーカリーとコーヒー屋さんも複合で運営されてるんです。シェフの奥様がパンを焼き、シェフのご両親がコーヒーを焙煎されているとのこと。なんて家族だ!来世はこんな生活をしてみたい。コースに含まれるパンとコーヒーは勿論こちらのものを使用しています。デザートにもコーヒーが使われてました。

ベーカリーエリア
お土産用にベーカリーへ伺いました。ヴィエノワズリーやサンドイッチ・ハードパンなど、誰が来ても楽しめるラインナップで、おそらく私の目は仙台に来て以来一番輝いていたことでしょう。どのパンも美味しかったのですが、中でもミルクフランスに感動しました。むぎゅむぎゅハードで噛みごたえのあるフランス生地。ミルクフランス定石の甘い練乳クリームではなく、牛乳をこれでもかと凝縮させましたって感じのコクと、なめらかな口溶けを併せ持ったクリーム。この組み合わせが他では食べたことのない味わいで、春の思い出に残るくらい美味しかったです。

美味しい料理にパンにコーヒーが楽しめるお店だなんて、私にとっての欲張りセットみたいな空間があっていいんだ......!と驚きの出会いでした。営業日は限られますが、平日限定のベーカリーランチは1500円で楽しめるみたいです。ああ、誰か私の代わりに行ってほしい。

好きなことを語るのって楽しいな。
何とかこのコラムを理由に、行ったことのない地方をツアーに組み込めないものかな。(事務所への熱い視線)

Lucky Kilimanjaro

同じ大学の軽音サークルで出会った6人で結成された、"世界中の毎日をおどらせる"をテーマに掲げるバンド。2018年にEP『HUG』でメジャー・デビュー。2020年にはメジャー初のフル・アルバム『!magination』をリリース。2024年7月、10月にデジタルEP『Dancers Friendly』を発表。10月30日にはEP『Soul Friendly』を発表し、11月からは幕張メッセでのファイナル公演を含む、10周年を締めくくるツアーを開催予定。