Japanese
Lucky Kilimanjaro
2019年10月号掲載
Member:熊木 幸丸(Vo)
Interviewer:TAISHI IWAMI
2018年11月にEP『HUG』でメジャー・デビュー。2019年6月からは『風になる』、『HOUSE』、『Do Do Do』、『初恋』と4ヶ月連続でシングルをリリースし、数多くのイベントや大型フェスにも出演した。自分らしくいようとすればするほど息の詰まることも多い日常に吹く爽快な風のごとく、ダンス・ミュージックと共にこの約1年を駆け抜けてきたLucky Kilimanjaroが、10月2日に2nd EP『FRESH』をリリースし、さらに11月23日には渋谷WWWで初のワンマン・ライヴを迎える。今回は、バンドの中心人物、熊木幸丸に少し早い2019年の振り返りと、これからのLucky Kilimanjaroが果たすべき役割について、話を訊いた。
-11月23日に初のワンマン・ライヴ"Lucky Kilimanjaro presents.『FRESH』リリースワンマン"を渋谷WWWで開催されますが、チケットはもう完売したんですね。
チケットを買ってくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんを気持ち良く2020年に連れていけるようなライヴにしたいと思っているので、よろしくお願いします。しかしその反面、この段階でソールド・アウトしたということは、来たくても買えなかった人たちもいるわけで、そこは本当に申し訳ないです。
-ソールド・アウトって複雑ですよね。
今回は有り難いことに即完だったんで、特にそうですね。
-2018年の11月にEP『HUG』でメジャー・デビューしてから、ライヴ活動の幅も広がりましたが、気持ち的な変化はありましたか?
僕らのやりたいことはなんなのか、そこにちゃんと価値がつけられるのかということは、これまで以上に考えるようになりました。簡単に言うと、Lucky Kilimanjaroの音楽で踊って、明日からまた楽しく生きようって思ってもらいたいんです。
-いいライヴを観たあとって、帰りの景色がいつもと違って見えません?
ありますよね。すべてのことが良く見える瞬間って。そういうことを人に届けられていたなら嬉しいです。
-ここまでの活動で、印象的だったライヴはありますか?
初めてという意味では"WILD BUNCH FEST. 2019"ですね。僕らは、大阪より西でライヴをしたことがなかったので。SNSも含めていい反応をたくさんいただけて、僕らの音楽が届いてることが実感できて良かったです。
-2019年は、そういったライヴ活動、また『風になる』、『HOUSE』、『Do Do Do』、『初恋』と、6月から毎月連続でシングルをリリースし、そして今回、その4曲に新曲「FRESH」を加えた2nd EP『FRESH』のリリースがあって、11月のワンマン・ライヴへ。少し気が早いですけど、どんな年でしたか?
純粋に楽しかったです。時間が過ぎるのが、すごく早かった。シングルは、すべてMVも撮って、ストリーミングがあってフィジカルのリリースがあって、こういった取材があって、ということを5ヶ月ほど繰り返してきて、聴いてくれる人たちも増えましたし、すごくいい上半期~夏があって、秋を迎えられています。4連続リリースからEPって、すごくメジャー感のある出し方じゃないですか。資本を使ってるなって(笑)
-はい(笑)。
あとは衣装も、メンバーそれぞれが自前の好きな服を着てステージに立っていたところから、バンドとしてちゃんと用意するようになって、"メジャーとしてのLucky Kilimanjaro"というか、"俺らって広いところで観られていくんだよね"って、そういう意識は急激に高まったと思います。
-『HUG』のリリースから2019年のLucky Kilimanjaroは、音楽的な幅の広がりと共に、自分自身の意志で物事を切り取って進んでいくことへの不安を拭ってくれるような、歌詞の強さが印象的でした。
『風になる』をリリースしたときに"転職するかどうか迷っていたけど、踏み出せました"というメッセージをラジオでいただいたことがあったんです。音楽には人の背中を押す力があるんですよね。その力を受けて、また誰かが新しい何かを生み出したり、もっと創造的な毎日を送ったりすることで、さらに誰かに伝わる。そして、結果として社会が良くなっていったらいいなって思います。その流れの中にLucky Kilimanjaroがいて、常にアクションを起こせる存在でありたいし、その可能性を感じられたことは大きかったですね。
-発信することへの責任については、どう思いますか?
言いたいことを言えばいいと思うんですけど、聴いた人には何かしら作用するわけで。だから、安易にバズを狙うとかではなく、丁寧に言葉を紡がなくてはいけない。いいと思う価値観をちゃんと提示しなくちゃいけないと、より強く思うようになりました。
-役割がはっきりしてきた。
ポップ・ミュージックに限らず、何かしら音楽の役割は、意図的であれ結果的であれ、人に新しい視点や想像力を与えることだと思うんです。誰かの心を動かしたことで、その人にこれまでとは違う視点や想像力が生まれたことで、また新しい何かが生まれて、未来にまで繋がっていく。そこを大切にすることで、みんなが楽しい生活を送ってもらえるような音楽を届けたいんです。
-『風になる』は、先ほどおっしゃったリスナーの方からのメッセージも含めて、考えがより固まるきっかけとしては大きかったですか?
伝えたいことに向かって言葉をよりシンプルにしたので、意図した通りに伝わったと思います。曲って、なかなか意図通りに伝えることが難しくて、全然違った解釈が生まれることも多いんで。
-聴いた人のバックグランドにもよっては仕方ない部分もありますし、そこは自由でいいとも思うんですけど。
そうですね。でも、『風になる』に関しては、多くの人がテーマの中でいろいろと感じてくれていて、Lucky Kilimanjaroのやりたいことが機能していたと思います。
-具体的にはどんな意図があったのでしょう。
普通に生活しているだけでも、嫌なことって避けられないじゃないですか。そして人は、いいことより、嫌なことのほうに心が動いて引っ張られやすい。だからといって臆病になってしまって何もやれないのは良くないなと思うから、そこを風に流すというか、一瞬気持ちをフワッさせてくれるような曲を作りたかったんです。
-嫌なことって、どうしてあんなに残るんですかね。
嫌な感情を表す単語のほうが、数が多いって言いますからね。それが人間の生存本能というか、嫌なことを避けて生きていくことが人間なのであれば、仕方ない。嫉妬とかも、基本的にそういうメカニズムから生まれるって言いますし。でも、そこで全体の空気がマイナスに流れていくのは嫌なんです。だから、そこをフワッと軽くしたいんですよね。
-熊木さんは、嫉妬ってあります?
嫌だとは思わないですね。結局僕には僕の気持ちしかわからない。例えば、僕がうまくやれない場所で楽しそうにしている人がいるとして、それは、その人の楽しいポイントがそこなのかなって。もしかしたら、そこに辿り着くまでに嫌なことが山のようにあったのかもしれないわけで。
-もともとそういう考え方でした?
嫉妬とはまた違いますけど、つまらないものはつまらないってはっきり思うタイプではあります。でもそれは、僕がつまらないと思うだけで、シーンや世の中的にダサいかどうかは別の話だし、僕も知りません。そういう話になると、"なんでそうなるの?"って思います。それは、僕が"シーン"という塊で音楽を聴いたことがあまりなかったからかもしれませんが。人は人。そういうところに落ち着いてますね。
-"シーン"ということで言うと、"シティ・ポップ"や"90年代の渋谷系みたいなことが、また起こってる"とざわついていたところにLucky Kilimanjaroはいたと思うんですけど。
そうですね。
-そのなかで数字的なことやメジャー・デビューということを芽だとするなら、そこまでトントン拍子ではなかったですよね?
バンドとして上がっていってない認識はありましたし、"あのバンド、売れてきたな。いいな"とか、"売れたいな"とか、少しはありましたよ。でも、活動が止まっていたわけではないですし、作曲とか内面的なことはずっとやっていたなかで、Lucky Kilimanjaroとして何ができるか、より考えるようになっていった時期と、メジャーから話を貰ったタイミングが重なったんです。
-そこで、どう思いましたか?
自分たちがカッコいいとか、イケてるとかってことじゃなくて、ちゃんとバンドとしての価値を人に与えなきゃいけないんじゃないかって、そう思ったタイミングでメジャーから出せたことは、良かったと感じます。でなきゃ一過性で終わっちゃいますし。一過性を恐れて音楽をやってるわけではないですけど。
LIVE INFO
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
RELEASE INFO
- 2025.10.08
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号