Japanese
ラックライフ
Member:PON(Vo/Gt)
Interviewer:TAISHI IWAMI
-それぞれが感覚的に楽器を弾いて、それらを話し合いながら煮詰めていくやり方だとシェアすることが大変ですが、PCだと、その感覚で出している音がどこにあるのか簡単に可視化できる。そこにメリットを感じたのですか?
そうですね。むしろそのほうが、スタジオで楽器を弾きまくって話し合うよりも、4人のアイディアがちゃんと詰め込まれるんです。"4人の作品"という感覚が高まってきました。
-とはいえ、やり方を変えることは結構な決意じゃないですか? PCを使ったほうが便利だとは思いつつも、それによってこれまでの味が削がれるんじゃないかとか、思いませんでした?
そうですね。でも、やっぱり(これまでのやり方は)非効率ではあって。スタジオで合わせて、僕は歌わずに必死に耳を澄まして、"あ、ちょっと待って。そのキックもうちょっと後ろ......あれ? そもそもどこに入ってた?"みたいな。ギターは特にそうで、音を重ねて録るときのイメージは、いつもイコちゃん(ikoma/Gt/Cho)の頭の中にあるから、それを現場で聴いて、意見を交換して何回もやり直してると正解がわからなくなるし、とにかくめちゃくちゃ時間かかるんですよ。実際、週に数回、10時間はスタジオにこもってましたし、健康にも良くない(笑)。そこがすっきりしたし、それぞれが家にいながらやりとりできるのも大きいですよね。展開やサウンドスケープにおいて、そのメリットが最もよく表れてるのが「理想像」やと思います。
-だからこそ、リード曲にしたのでしょうか?
もともとは収録曲候補のひとつだったんですけど、リード曲について考えてると、"そもそも、何をもってリードやねん"って、頭の中がぐちゃぐちゃになってきて。そんなときに、「理想像」はおっしゃってくれたように、僕ららしさも新しさも、両方が最も際立っていていいんじゃないかってメンバーに話したら、"うん、そう思ってたで"って。やったらもっと早く言うてやって思いました(笑)。
-歌詞はどのタイミングで完成したんですか?
リードにするって決めてからですね。そこで、事務所を移籍して新たに掲げるべきことを考えたんですけど、そこは特に何も出んかったんです。というのも、僕らが言いたいことって、昔から変わらなくて。薄っぺらいと言われようが、軽いと言われようが、"ほんまに思ってるからしゃあないやん"って、ずっと嘘を書かずにやってきました。
-それはメッセージそのものが変わらないというより、スタンスが変わらないということですか?
いえ、同じテーマも繰り返し歌ってます。それらを振り返ると、ラックライフがずっと歌ってきたことって、きれいごとやと思うんです。でも、きれいごとも心の底から本気で思い続けてたら、現実になるって信じてます。だから、今一度ラックライフらしい夢とか希望とか、ほんまに理想を並べて本気で歌ってみようって。
-あえて言葉を選ばず言わせてもらうと、私にとって、おっしゃるような"きれいごと"は心に響くこともあれば、こっちのメンタルによっては"うるさいわ"って、耳を塞ぎたくなることもあります。
そうですよね。すごくわかります。仕方ない部分もありますよね。
-そういう意味で、外野の声は気にならなくなりましたか?
いえ、今でも落ち込みます。日常的にエゴサーチするし、嫌な意見を見つけては落ち込んで、だからといって曲げるわけにはいかないものがたくさんあるから、わかってもらうようにもっと強いことをやろうとか、そんなことばっかり考えてますね。
-どうして、わざわざそんな沼のようなところに飛び込むんですか?
なんででしょうね。まず、僕は褒められて伸びるタイプなんですよ。お調子者なんで。だから、いい意見を探すためにエゴサーチするんですけど、100の誉め言葉より、1のディスのほうが気になるタイプでもあって。あ、やったら見んかったらええんか(笑)。
-でも見ちゃいますよね(笑)。続いて2曲目の「サーチライト」は、もはや叫んでます。
半泣きになりながら叫んでますね。これはさっき話した高槻RASPBERRYが閉店した日のこと。全出演者シークレットでソールド・アウトして、僕らは最後に出たんです。当日までは、本当に終わる日が怖くて仕方なくて、ずっと胸が痛くて。でも、ステージに上がってみたら、こんなに幸せなことあるんやって思いました。出演者とスタッフとバンドマンとお客さん、250人くらいいたと思うんですけど、ほぼ全員の顔も知ってるし、名前も言えるんです。"あぁ、みんなここで出会ってきた人たちなんやな"って、感慨深くなりました。めちゃめちゃ大切なハコはなくなるけど、ここにいる人たちはそれぞれに存在し続けるんやから、大丈夫やわって。そう思ったら勇気が湧いてきたことを、思いっきり書いた曲です。
-続く「Don't you say」は、その激情型のエモーションから、一気に晴れ晴れとした気分になれる曲で。
振れ幅(笑)。実はこれがリード候補やったんです。やっぱ明るい曲がいいよなって。でも、ちょっと楽観的な曲調でもあるんで、さっき言ったような書きたいことがハマらなかったんですよね。そこで、リードが「理想像」に決まった瞬間、この曲は気張ってる感じじゃないなって肩の荷が下りて、バッと歌詞が出てきました。ほんまに休みの日にソファに寝ころびながら書いたんで、歌録りしながら"これ、ほんまにええんかな"って思いつつ、燃やすもんがないってこともまた、ほんまに思ってることやし、それはそれで面白いんちゃうかなって。
-そして、次の「朝が来る前に」もまた振れ幅が(笑)。とにかく大きい、ライヴだと"浴びたい"曲です。
まさにそういうイメージでした。ホール映えするような、聴いてて身動きが取れへんような曲にしたかったんです。今までになかったタイプで、作っていく過程でどんどん感情が極まってきて、終盤に向かってヘヴィになっていきました。
-バンド・サウンドが爆発するまでの溜めがいいですよね。
結構勇気いりましたね。みんなガッといきたいところを我慢して、サビも一発目はいききらず、終盤に全部取っとこって。
-間の演出力が肝になってくるので、演奏は最も難しいように思います。
そこは猛練習中ですね。ヴォーカルをどこまで溜めれるかとか、やってて面白いです。クリックも効かへんから生々しくて、いい感じに仕上がってくると思います。
-「けんけんぱ」は、このまま4つの裏打ちのモダンなロックで進むのかと思いきや、90年代のJ-POPを思わせるようなサビがすごく印象的でした。
サビもクールな感じで四つ打ちのままいく案もあったし、"サビこれでいくの?"ってほかのメンバーからも言われたんです。たしかにそっちのほうが曲のまとまりはいいのかもしれんけど、誰かがやってることに乗っかった感覚もあって。だから、サビでラックライフらしさというか、自分から出てくるものを大切にした感じですね。
-そして、ラストの「Ravers」。最後はみんなで笑い合える曲に。
1曲目が「理想像」でラストはこの曲にすることは、最初からほぼ決まってました。「理想像」でグイッて手を引っ張って、最後はみんなで横並びになってゴールできるようなイメージです。
-話は先に言った感想と重なりますが、新しい一面がどんどん溢れつつも、本当にラックライフらしい流れだと思いました。
誰かに聴いてもらいたいとか、誰かを元気づけたいとか、そういう想いはめっちゃありますけど、結局は曲を書き終わったあとに僕が前を向きたいだけなんですよ。だから、ラックライフには、落ち込んだまま終わる曲がないんです。そこは貫いてきたから、変わらずやっていくなかで誰かの背中を押せたら、ほんまに嬉しいですね。
-ライヴのイメージもすごく湧きます。ライヴハウスやダンス・フロアって、そこにいるひとりひとりが主役とか、よく言いますけど、それはきれいごとでもなんでもなくて。大雑把な言い方になりますけど、"愛"だと思うんです。その愛に満ちた1枚。
最初に言いましたけど、僕は音楽も聴かへんし、掘り下げへんし、音楽好きじゃないと言れればたしかにそうなのかもしれない。でも、とにかく歌うことが好きで、その先にいてくれる人たちのことが大好きなんです。あの謎の信頼関係というか。目の前にいる人たちの名前も職業も、何で悩んでるかも、何を考えてるかも知らんけど、ほんまのほんまに心の底から"頑張れ"って言えるんです。で、その名前も知らん人のことを思い浮かべて曲を作るんですよ。だから、僕らが曲を発信してるだけじゃなくて、むしろ僕らのほうが得るもんが大きい。この関係がずっと続くように、頑張りたいんです。
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