Japanese
グッドモーニングアメリカ
2016年12月号掲載
Member:たなしん(Ba/Cho) 渡邊 幸一(Gt/Cho) 金廣 真悟(Vo/Gt) ペギ(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-今回はギターも大暴れしてますよね。ライトハンドあり、ギター・ソロも随所にありと、曲に個性や華やかな色づけを施しているなと。
渡邊:リフが目立つものが多いかもしれない。開放弦を入れたフレーズだったり、ドロップDでかっこいいフレーズを見つけたりして、いろいろと挑戦しましたからね。
金廣:今回はギターもほぼ任せたんですよ。「ノーファング」(Track.6)、「おまけ」(Track.11)とかは幸ちゃん(渡邊)らしいギター・リフだなと。
渡邊:「おまけ」では弓で弾いているような音が出るE-Bowも使ってますからね。曲の雰囲気に合うなぁと思って。「ノーファング」は合宿でできたもので、金ちゃん(金廣)がイントロのアルペジオの絡みを考えてくれたから、その間やソロは任せるよって言われて。ベードラに合わせて、ギターのバッキングも音の組み合わせは全部変えているんですよ。この曲は一番大変だったけど、「フォトグラフ」も含めて、ギターの音は気に入ってますね。
-「フライハイ」のジャジーな大人っぽいフレーズも新鮮でした。
渡邊:そうですね。イントロの尖ってる感じと、曲の間奏にあるジャジー感で強弱は出せたと思います。
金廣:このリフ自体はペギが持ってきたんですよ。"こんな感じはどう?"って。妖しくも重厚な感じがありますね。
-全体的にドラムもすごく耳に残りますね。
ペギ:難しいことはやってないんですけどね。セッションで自然に出てきたフレーズを活かしただけなので、そこまで奇抜な感じはないかなと。16分のフレーズが多いところは俺らしいと思ったので、それをうまく取り入れました。
たなしん:聴いて気持ちいい音だから、耳に入りやすいんでしょうね。
ペギ:まぁ、ドラムはかなり忙しいですね。ちょっと手数が多かったですかね?
渡邊:ははははは。
-ドラムのフレージングは多彩ですよね。
ペギ:それは結構考えましたね。自分が楽しくなきゃダメだから、ライヴ映えするフレーズも入れて、ノリや曲全体を考えて凝りました。テイクを重ねてないから、勢いも出てると思います。あと、昔のメタル・バンドはビーターにコインを貼って、あえてカチカチ言わせるような効果をやったりしてたんですよ。それでアタックを強調したいから、今回はピックを貼りましょうって。
金廣:えっ、どの曲?
ペギ:「Beep! Beep!」(Track.2)かな。「フライハイ」はちょっと歪んだドラムのフレーズを入れてみたりして、音をこまめに変えました。
-Track.8「SOS」は様々な要素を盛り込んだユニークな曲調ですね。
ペギ:ボンゴ、カホンとか3つぐらいパーカッションを入れたかな。エンジニアの人にデモを聴いてもらったときに、落ちサビのところにもパーカッションが入ってるから、"予想もしなかった展開が来たね"と言われたんですよ。
一同:ははははは(笑)。
金廣:結構作り込みましたからね。なかなか面白い曲ができました。
ペギ:この曲は忙しいですね。ギターはピロピロしているし、ドラムは全部埋めてるし、ビートは速いし、展開は多いから。
-この曲はどういうアイディアから生まれたんですか?
金廣:アクション映画のエンディングみたいな設定でした。もとからサビはあったんですよ。最初はバスドラが多かったけど、聴きやすくなりました。
-映画"ランボー"(1982年公開)、"ターミネーター"(1985年公開)みたいなイメージですか? 例えが古いかな。
金廣:ははは、そういう感じです。"映画のテーマ・ソングを自分が作ったらどうなるか?"みたいなことを最近やってるんですよ。違う引き出しを開けられるから、それも面白いなって。
ペギ:「SOS」は金廣さんがサビのリズムを出してくれたけど、これはドラムからは出てこないリズムですね。これができないと俺はダサいと思ったから、意地でやりました。"あのサビのリズム、めっちゃかっこいいね!"と言われることもあるので、やって良かったですね。
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