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DISC REVIEW

Overseas

 In A Perfect World

アイルランド出身の4人組、KODALINEのデビュー・アルバム。叙情的で壮大なメロディが何よりも特徴的なバラード・ロックで、音楽性的にCOLDPLAYと比較されることは避けられないだろう。だが、ここ数年、COLDPLAYが音楽的実験を推し進

Modern Vampires Of The City

3作目にふさわしい飛躍を印象づけるブルックリンの4人組の新作。求められるものの大きさを思えば、もっとややこしい作品になっても不思議ではなかった。それがこれほど天真爛漫な作品になったところにバンドの器の大きさが窺える。2013年を代表する1枚

Field Of Reeds

前2作がミュージック・シーンに衝撃を与えたロンドンの新世代ポスト・パンク4人組、THESE NEW PURITANS、3年ぶりとなる新作だ。暗黒という言葉がふさわしいその世界は変わらないものの、彼らのサウンドを特徴づけていた執拗なまでのビー

Silence Yourself

ダークで、タイトな血の匂いのするサウンド。眼差しは鋭く、挑発的。ロンドンの4人組女性ポスト・パンク・バンド、SAVAGES。Pitchforkなど多くの音楽メディアからデビュー前にも関わらず既に手放しの賞賛を獲得した彼女たちが、遂に待望の1

Girl Talk

デビュー・アルバムが全英チャート1位でプラチナム・アルバムを獲得、FUJI ROCK FESTIVALで来日、続く2ndも好セールスを残す等、順調にキャリアを築いているシンガー・ソングライター、Kate Nashの3年振りの新作。イギリス国

Trouble Will Find Me

2010年に全世界的なブレイクを果たした、ブルックリン発の兄弟バンド、THE NATIONAL、待望の6thアルバム。“危険が僕らを見つける”という神経症的なタイトルとは裏腹に、今作はリラックスして、開放的なサウンドを志向したとか。確かにこ

Afraid of Heights

プロデューサーにM.I.A.、Rihannaを手掛けたJohn Hillを起用という意外性や先行シングルがPitchforkのベスト・ニュー・トラック獲得など、リリース前から話題のローファイ・パンク・バンド、WAVVES 3年振りの4thア

The Devil Put Dinosaurs Here

この力強いサウンドには説得力がある。ノイジーで重厚かつ粘着的なギター・リフは、唯一無二のALICE IN CHAINS節。約4年振りの通算5枚目のスタジオ作だ。絶対的なカリスマ性を持ったフロントマンLayne Staley亡き後、Willi

Diary

Mike SkinnerとRob Harveyによるデュオ、THE D.O.T. のデビュー・アルバム『Diary』に詰まった12曲のキャンディーみたいに甘酸っぱいポップ・ソングは確信に満ちている。清涼感のある2人の歌声と狂気的なまでにダン

Monomania

新しいアーティスト写真を見て驚いた人は、それ以上の衝撃をこの作品から受け取るだろう。フロントマン、BradfordがATLAS SOUNDの3rdアルバム制作後に陥ったパラノイアックでパーソナルな状況は混沌としたボーカリゼイションに、相反し

HD

細野晴臣とのコラボレーション経験も持つドイツの電子音楽家、Uwe Schmidtの、ATOM TM名義での新作。2月に新作をリリースしたばかりのJamie LidellもTrack.3にヴォーカルとしてゲスト参加。音楽的には実験性の高いエレ

If You Leave

THE XXが、都市の暖かな暗闇に生きる若者たちの代弁者だとすれば、Daughterはそんな彼らの祈りを体現する巫女だ。ロンドン出身のElena Tonra(Vo/Gt.)を中心として結成された3人組の奏でる内省的なサウンドは、フォーク・ロ

Murmuration

David Byrne、Devendra Banhart、TEENAGE FANCLUBなどとのコラボレーション経験や音楽学の博士号を持つ、グラスゴーを拠点に活動中のSSW、Jo Mangoの2ndアルバム。ギター、ピアノ、カリンバ、オムニ

Alone Aboard The Ark

FLEET FOXESやGRIZZLY BEARへのUKからの回答と称された前作『IntoThe Merky Water』と比較すると、さらに時代を超えて英国ポップ・ミュージックの至宝的な哀感と素朴さに満ちたメロディに浸されるこの新作。Ra

Woman

Milosh名義で活動してきたシンガー、プロデューサーMike Miloshと、様々なユニットで活躍後、2011年にEP『Bobby』でソロ・デビューを飾ったRobin Hannibalが新たに結成したソウル・ユニット、RHYEのデビュー・

Comedown Machine

2000年を境に明らかに"THE STROKES以前・以降"のシーンを形成した当の本人たちは、この5作目でもすこぶるクール。象徴的なのがリヴァーブ感のない音像や、それがもたらす低体温感。1stや2nd時から続くシンプルかつ緻密に組み上げられ

Discipline

2005年に結成されたフランス出身の3ピース・インスト・ダンス・ロック・バンドELECTRIC ELECTRICの4年振りとなる2ndアルバム。ダンス・ミュージックをバンド・サウンドで表現するバンドは数多くいるが、彼らはよりダイナミックで疾

Machineries Of Joy

ポップ・ミュージックという大海原を優雅に航海する、BRITISH SEA POWER。一貫した"文明と自然の調和"な文学性、英国伝統的なギター・サウンド、さらに敬意あるマーキュリー・プライズにノミネートされるなど、UKインディー・ロックの良

Truly Alive

オースラリア出身のポスト・パンク・バンドMITZIの1stアルバムがリリース。オーストラリアと言えばCUT COPY等が在籍するレーベルModularや昨年のNME誌で年間ベストに輝いたTAME IMPALAなど良質なインディー・ダンス・バ

Understated

死の淵から生還した者だけが表現できる、喜びと憂いの甘さと苦味を併せ持った味わい深いヴォーカル、そして繊細で心地良いメロディ……穏やかな暖かさに抱きしめられるアルバムだ。音楽都市グラスゴーの名産といえばORANGE JUICEだが、そのフロン