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DISC REVIEW

Overseas

The Weight Of Your Love

レッドブルをキメながら机に齧り付いて書き狂っているような、そんな呪われた職業を冠したバンド名とは裏腹(?)に、EDITORS、4枚目のアルバム『The Weight Of Your Love』は、ヘヴィで大きなスケール感をもつ作品だ。哀愁漂うフォーキーなメロディを主軸に据え、70~80年代のハード・ロックからの影響を感じさせるアレンジが、大仰なミュージカル風の歌唱やストリングス、ホーンなどの煌びやかなトッピングと相まって、アリーナ向きのビッグで重厚感のあるサウンドを生み出している。しかし、性急になりすぎず、あくまでも落ち着いたペースで物語を紡いで行くのが、EDITORSの流儀。夕方の高速道路を流しながら聴きたい、ロックを素直に鳴らした快作。 (小田部 仁)


Related DISC REVIEW

In Dream

EDITORS は、2000年代初頭から続くリヴァイバル・ムーヴメントにその出自を見出すことができる。ソリッド且つタイトで、UK的な叙情を含んだJOY DIVISION直系のバンド・サウンドでこれまでに2作品が全英1位を獲得。トップ・バンドとしての地位を築き上げる彼らの5作目のアルバムがこの『In Dream』だ。今作では、ARCTIC MONKEYSからMY BLOODY VALENTINEまでを手掛けるAlan Moulderをミックスに起用し、どこか陰りのあるダークな音像のモダンなエレクトロを聴かせる。PASSION PITらUSエレポップ・シーンとの共振を感じさせつつも、今作の肝となるのは80'sニュー・ウェイヴのメランコリアや美意識の概念であろう。エレクトロに軸足を移した彼らのサウンドが、どこかNEW ORDERを思わせるのもやはり興味深い点だ。(山元 翔一)


The Weight Of Your Love

レッドブルをキメながら机に齧り付いて書き狂っているような、そんな呪われた職業を冠したバンド名とは裏腹(?)に、EDITORS、4枚目のアルバム『The Weight Of Your Love』は、ヘヴィで大きなスケール感をもつ作品だ。哀愁漂うフォーキーなメロディを主軸に据え、70~80年代のハード・ロックからの影響を感じさせるアレンジが、大仰なミュージカル風の歌唱やストリングス、ホーンなどの煌びやかなトッピングと相まって、アリーナ向きのビッグで重厚感のあるサウンドを生み出している。しかし、性急になりすぎず、あくまでも落ち着いたペースで物語を紡いで行くのが、EDITORSの流儀。夕方の高速道路を流しながら聴きたい、ロックを素直に鳴らした快作。 (小田部 仁)