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DISC REVIEW

S

現代蘇生論

Synchronized door

現代蘇生論

"あの時こうしていたら"、"この1言を伝えていれば"、"もし、あの瞬間にもう1度戻れるのならば"。そんな"たら、れば、もし"の呪いは必ず誰しもが胸の中でふつふつと抱えているだろう。毒薬のようなその感情を、メンバーの脱退に伴い活動を休止していたSynchronized doorが2ndミニ・アルバムとなる今作で、爽やかなサウンドを持って表現している。ギラギラした野心を感じさせる乾いたギターに乗る、透明感のあるurio(Vo)の澄み切った歌声がとても印象的だ。Synchronized doorの新たな門出に相応しい、開放感溢れる作品。そして、日々葛藤に苛まれ、"たら、れば、もし"の呪いがいつまでも胸の中で色濃く残るあなたにも相応しい作品だ。(齋藤 日穂)

delaidback

syrup16g

delaidback

名盤『COPY』から16年を迎えるにあたり、ツアー開催に加え、なんと未発表曲からなる新作が出る。五十嵐隆(Vo/Gt)個人や"犬が吠える"、さらに遡ってsyrup16gでもライヴでしか演奏されてこなかったデモを掘り起こし、今の3人で更新したアルバムだ。これまでの作品にも、派手さはないものの五十嵐の本質を突き詰めた言葉とアンサンブルに落とし込んだ楽曲を収めてきたが、今回もシューゲイザーやグランジの匂いをさせつつ、シンプルだからこそ不穏さも立つサウンドと平熱の視点が響く。喜怒哀楽からも遠く、絶望も通り過ぎた。だが、Track.12「変拍子」の"あきらめているのでもない/分かりあえた日々が 眩し過ぎて/見れないだけ"というハッとする一節にも耳を澄ませたい作品。(石角 友香)