DISC REVIEW
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Matt Berninger
Get Sunk
アメリカのインディー・ロック・シーンを代表するバンド THE NATIONALのフロントマンとして知られるMatt Berningerのソロ2作目となる『Get Sunk』。THE NATIONALでやっても良さそうな楽曲もあるけれど、このアルバムはもっと、個人的な遊びの部分が大きいように感じる。HAND HABITSとコラボレーションしたフォーク・ソングのTrack.5「Breaking Into Acting」や、新鋭アーティスト Ronboyをゲストに迎えたジャジーなナンバーのTrack.9「Silver Jeep」等、ゲストに合わせた個性的な楽曲も興味深く、ソングライターとしての懐の深さを見せつける。Matt Berningerの親しみやすくてチャーミングなところを濃縮したような作品だ。(山本 真由)
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PULP
More
BLURやOASISといったブリットポップのレジェンドたちが活発化する昨今、一大アンセム「Common People」で知られるPULPも実に約24年ぶりとなるアルバム『More』で見事なカム・バックを果たした。Jarvis Cocker(Vo/Gt)の纏うダンディズムは晩年のDavid Bowieを思わせる艶やかさを誇り、「Spike Island」のエレクトロや「Farmers Market」の端正なメロディ・センス、「Got To Have Love」のキッチュなディスコ・フレーヴァーは、40年を超えるバンドのキャリアを感じさせる堂に入ったもの。流麗なストリングスとポストパンクの気密性のなか、ブリットポップの時代の作品群からは聴こえてこなかった老練な表現が冴え渡った会心の一枚だ。(藤村 太智)
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Damiano David
Funny Little Fears
今をときめくロック・スター、MÅNESKINのフロントマン Damiano Davidが満を持してソロ・デビュー。ソロでの曲作りは以前から進めていたものの、ステージでのカリスマ性、歌唱力、ソングライティングのセンスに加えて、類い稀なる美貌の持ち主でもあるDamianoのソロ活動ということもあったのか、バンドへの影響を考え、その時期は慎重に計画されたようだ。ワイルドなMÅNESKINと比べて、ソロでの彼は繊細で軽やか。そして、歌詞の内容はとてもパーソナルで等身大で、自身を誰もが共感できるありふれた1人の男性として描写している。ダンス・ポップもバラードも、シンプルで、無垢で、思わず無防備に聴いてしまう心にグサグサ刺さりまくる。優しい凶器のようなアルバム。(山本 真由)
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US
We're Us! Live In Japan 2024
2024年の"FUJI ROCK FESTIVAL"では、初来日ながら前夜祭からの4日間で6ステージに出演し、大きな話題をさらったフィンランドのUS。彼等が東京で実施した単独公演の模様がライヴ盤に。"フジロック"の興奮冷めやらぬタイミングで開催されたライヴということで、バンドも観客もある種のゾーンに突⼊したかのような、異常な熱気に満ちていているのが音源から伝わってくる。オープニングとラストの2度披露された「Black Sheep」や、「Night Time」、「Paisley Underground」といったオリジナル曲だけでなく、US流に変貌を遂げたカバー曲も収録されており、生身で繰り出される等身大で痛快なロックンロールの、迫力と魅力を存分に堪能できる。(菅谷 透)
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Mina Okabe
Papaya
デンマークと日本にルーツを持つ、シンガー・ソングライター Mina Okabe。コペンハーゲンを拠点として活動する傍ら、ここ日本でもアニメ、ドラマ等数多くのタイアップを経て、"SUMMER SONIC 2024"に初出演、単独のショーケース・ライヴもソールド・アウトさせる等、若い女性を中心に多くのファンに支持されている。そんな彼女の2ndアルバムとなる今作は、飾り気のない世界観の歌詞と、華美ではないがしっとりと美しい楽曲が並んだ、北欧の風を感じられる、インディー・ムービーのような作品だ。爽やかだがどこかアンニュイなメロディと、ラテンやフュージョン等のエッセンスも交えた巧みなアレンジは、懐かしい雰囲気もあり、幅広い世代にリーチしそう。(⼭本 真由)
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STEREOPHONICS
Make 'Em Laugh, Make 'Em Cry, Make 'Em Wait
昨年2024年には、フロントマンのKelly Jones(Vo/Gt)が17年ぶりのソロ・アルバムをリリースしたが、そちらの複雑で壮大な音楽性とは異なり、こちらの『Make 'Em Laugh, Make 'Em Cry, Make 'Em Wait』は自然体でコージーなスタイルのシンプルな作品だ。いろいろな要素を盛り込んだ前作『Oochya!』(2022年)も経て、ここ数年でやりたいことを一巡し辿り着いたアルバムという印象。しかしながら、アルバム全体で見れば、ソフトな雰囲気のロックやブルージーでエッジの効いた楽曲、ノリやすいテンポのポップな楽曲等緩急のある内容で、実に味わい深い。奇をてらわず、美しいメロディと爽やかなエモーションを織り交ぜ、実直に奏でるロックは、とてもSTEREOPHONICSらしさに溢れている。(⼭本 真由)
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SOMEBODY’S CHILD
When Youth Fades Away
現代ロック・シーンに旋風を巻き起こすFONTAINES D.C.やINHALER、NEWDAD等と同郷 アイルランド発の新世代バンド、SOMEBODY'S CHILDの2ndアルバムが到着。シンプルなビートを採用し、終盤にかけてダイナミクスを増幅させていく曲展開に加え、アルバム全体の楽曲構成は一見普遍的だが、それらを凌駕するオーセンティックなメロディがこれ程繰り返される作品は類まれない。「The Kid」や「Wall Street」を筆頭に、野心に満ちたヴォーカルとドリーミーなギターが絡み合う、多幸感溢れるコーラスは限りなく希望的。一貫したサウンド・アプローチの選択は、"青春の終わり"と対峙してきた彼等にとって必然だったのだろう。時の流れを受容し、新たな旅路へと前進する人たちの背中を押してくれる1枚がここに誕生した。(山本 剛久之)
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THE DARKNESS
Dreams On Toast
ワイルドで華のあるロックンロールで駆け抜けてきた2000年代のロック・レジェンド、THE DARKNESS。そんな彼等の新作は、スタジアム級のスケール感と、伝統的なスタイルをさらに磨き上げた1枚となった。KISSのようにシンプルに突き抜けたワイルドなロックから、QUEENを彷彿とさせる華やかさと色気、ドラマチックな展開の楽曲もあったかと思えば、牧歌的なカントリー調の楽曲、疾走感のあるパンキッシュな楽曲、Paul McCartney御大の王道的ブリティッシュ・ポップ・ロックを継承したようなキャッチーな楽曲まで。遊び心と冒険心で幅広い音楽の海を漂いながら、それでもどこを切り取ってもTHE DARKNESS節と言える、パワフルな個性を纏った楽曲の数々に驚かされる。(山本 真由)
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MY MORNING JACKET
Is
四半世紀以上にわたって、アメリカン・スタンダード・ロック、ポップ・ロックを追及し続けているMY MORNING JACKETが10作目となるアルバムをリリース。清涼感のあるメロディと、親しみやすいリズム、温かみのある楽曲の数々は、彼等がこれまで守り抜いてきたアメリカン・ロックの良心を象徴しているようだ。Jim James(Vo/Gt)の、特徴的で安定感のある澄んだ歌声も含め、全てのパートが調和した一体感が気持ち良く、アルバム1枚一気に聴かせてしまうような不思議なパワーがある。透き通っていてなおかつ様々な色の光を分散させるプリズムのように柔軟な彼等の音楽は、気の合う仲間同士の集まりにも、1人で過ごす静かな時間にも、様々な場面にマッチするだろう。(山本 真由)
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Sam Fender
People Watching
ロック系の男性シンガー・ソングライターとしては昨今珍しく、ソロで成功したアイコニックな存在、Sam Fender。そんな彼の3枚目のアルバムがこちら。一見シンプルなポップ・ロックだが、波乱万丈な人生のリアリティをドリーミーなギター・ロックに溶かしたサウンドは、彼にしか出せない独特の味わいとなっている。過去2作と比べて、全体的にダイナミックでリッチなアレンジには進化しているものの、本質的な素朴さは失われておらず、むしろどんどんピュアに研ぎ澄まされていくようなメロディに引き込まれていく。派手さはなく穏やかで、達観したような眼差しと、それでいて初々しいフレッシュな魅力のあるヴォーカルもSam Fenderらしさを貫いていて良し。(山本 真由)
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THE WOMBATS
Oh! The Ocean
前作『Fix Yourself, Not The World』で初の全英1位を獲得した、リヴァプール出身のトリオによる6thアルバム『Oh! The Ocean』。グラミー受賞のプロデューサー John Congletonを迎えた新作では、代名詞のポップ・ロックだけではない新たな魅力を発揮している。チルなアンサンブルにファルセットが絡むTrack.1「Sorry I'm Late, I Didn't Want To Come」、エレクトロとピアノを用いたウェットなTrack.4「Kate Moss」、壮大なコーラスのTrack.11「Swerve (101)」等、キャッチーなメロディを活かしつつ奥深いアレンジで幅広いサウンドを提示。Track.3「Blood On The Hospital Floor」のような軽やかで溌溂としたナンバーも起伏を生み出していて、ベッドルームでもアリーナのライヴでも映える楽曲が揃っている。(菅谷 透)
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THE LUMINEERS
Automatic
デビュー・アルバム以来、コンスタントにヒット曲を提供し続け、堅実にキャリアを積み重ねてきたインディー・フォーク・デュオ THE LUMINEERS。5作目となる今作でも、マルチプレイヤーであるメンバー2人の才能が存分に発揮され、楽曲ごとに様々な楽器を用いているだけでなく、多彩なサポート・ゲスト・アーティストも参加し、層の厚いバンド・アンサンブルとメロディを引き立たせるバック・コーラスが充実している。柔らかな日差しの当たる窓辺や、雨上がりの湿った匂いのある片田舎の畦道。そういった時間がゆっくりと流れる場所が目に浮かぶような文学的な世界観は、決して明るく楽しげなものではないが、聴く者の心に寄り添う優しさや慈愛に溢れている。(山本 真由)
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MOGWAI
The Bad Fire
結 成30周年、ポストロックのトップ・アクトによる11枚目のスタジオ・アルバム。初の全英1位を獲得した『As The Love Continues』の続編となる本作は、メンバーの個人的な喪失や困難からインスピレーションを受けており、レコーディングは避難所のような役割を果たしていたのだという。それもあってか、フィードバック・ギターが生み出す轟音、静謐なメランコリー、壮大なサウンドスケープといったバンドの代名詞的な要素=MOGWAIらしさをより自覚的に取り入れている印象。一方で抑制の効いたアレンジは円熟味を感じさせる。タイトルはスコットランドの口語で"地獄"を意味するそうだが、さながら地の底から見上げる光のように、仄かな希望が差し込む作品。(菅谷 透)
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CHARLI XCX
Brat Japan Edition
世界各国で激賞され、2024年を象徴するアルバムになり、ポップ・アイコンとしてのCHARLI XCXの存在をより確固たるものにした大傑作『Brat』の、日本企画盤『Brat Japan Edition』が登場。先鋭的且つ刺激的なハイパーポップと、00年代のクラブ・ミュージックへの憧憬を感じさせる熱狂のダンス・ビートが混ざり合った楽曲群は、アグレッシヴでありながらも、とてつもなくキャッチー。自身の原点に立ち返りつつも、それをもって未来を切り拓いていく姿が見て取れる。日本盤には、かねてより名コラボ曲を生み出してきた、盟友のTroye Sivanを迎えた「Talk Talk Feat. Troye Sivan」を追加収録。解放感とそれがもたらす圧倒的な恍惚をぜひ堪能してほしい。(山口 哲生)
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MANIC STREET PREACHERS
Critical Thinking
結成から40年近くほぼ変わらぬ幼馴染メンバーで構成され、コンスタントにリリースされてきた作品も常にUKチャートの上位を占めるクオリティを維持という、脅威のブレなさを誇るウェールズのベテラン・バンド MANIC STREET PREACHERS。そんな彼等の15thアルバムには、"弁証法が解決への道を見いだす"というNicky Wire(Ba/Vo)の言葉通り、一見矛盾するような眩い一面と哀愁が共存している。Nicky Wireがメイン・ヴォーカルをとり、James Dean Bradfield(Vo/Gt)が作詞を手掛ける等、柔軟なプロセスも含め活き活きと描かれた今作は、挑戦し続ける彼等の前向きな姿勢そのものと言えるのではないか。(山本 真由)
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Lauren Mayberry
Vicious Creature
UK出身のエレクトロ・ポップ・バンド CHVRCHESのヴォーカル Lauren Mayberryが初となるソロ・アルバムをリリース。「Shame」や「Mantra」等、変拍子やダブ的なエレクトロを融合させた独特のリズムに、緩急を効かせた曲構成と目まぐるしい展開ながら、その隙間から届く彼女の歌声は限りなく冷静だ。そんな絶妙なバランス感を恐らく意図的に生み出した本作は"目に見えないもの"に焦点を当てた「Something In The Air」で幕を開ける。電波やコミュニティ、陰謀論......。不可視なものを求め、支配され、時に大事なことを忘れてしまう世界で、キュートなポップ・シンガー像から脱却した彼女が尊重したものは自身の"直感"か。闘志溢れる声でパーソナルな"意識"を紡いだ、鮮烈なソロ・デビュー作。(山本 剛久之)
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ASIAN DUB FOUNDATION
94-Now: Collaborations
多様なバックグラウンドを活かし、多国籍なジャンル・ミックスを実現、独自の音楽性で人気を博してきた、ASIAN DUB FOUNDATION。今作は、そんなADFの30周年を記念した、彼等の多様性の集大成的コラボ集だ。冒頭を飾るIggy Popとの共演曲「No Fun」の熱量で圧倒し、その後も激しいビートとアジテーション、ラップで畳み掛けたかと思えば、様々なスパイスの香り漂うオリエンタルな味付け、エレクトロ・ミュージックと伝統楽器のマリアージュという素晴らしい音楽体験を提供してくれる。RADIOHEADのEd O'Brien(Gt)、PRIMAL SCREAM、Chuck D等、ジャンルを問わず実力派が惚れ込むADFの世界観を凝縮した1枚。(山本 真由)
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FRANZ FERDINAND
The Human Fear
デビューから一貫して、女の子が踊れるロックを提供し続けてきた、FRANZ FERDINAND。6年半ぶりとなるファン待望の今作も、基本のコンセプトはブレることなく貫かれ、ノリが良く且つ品のあるサウンドで魅了してくれる。また今作は、約20年にわたりバンドの屋台骨を務めたドラマーのPaul Thomsonに代わって、女性ドラマーのAudrey Taitが加入した作品としても話題となっているが、ヒップホップ・ユニットで培ったダンサブルなビート、プロデュース業の経験から楽曲への理解度が高いこと等も含め、まさに適役の後任と言えるだろう。タイトルが示す通り主題は明るいものではないが、人生の暗部や悲哀も含め輝かせる彼等の音楽には元気を貰える。(山本 真由)
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CHASE ATLANTIC
Lost In Heaven
オーストラリア出身(現在はロサンゼルス在住)の3人組、CHASE ATLANTIC。同じくオーストラリア出身のTAME IMPALAからの影響を公言している通り、ロックとも密接したモダンなR&Bサウンドが特徴的だ。バンド・スタイルであるCHASE ATLANTICの持ち味が活きた、ライヴ・パフォーマンスが連想されるキャッチーなメロディ、洗練されたプロダクションも完成度が高い。今作制作時には、曲作りに使っていたラップトップの故障でデータがなくなってしまうトラブルがあったようだが、心折れずにここまでしっかりとアルバムを作り込めたというのもすごい。中性的な甘いヴォーカルと、メンバー全員のシュッとしたルックスも含め、K-POPファンにも響きそう。(山本 真由)
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PRIMAL SCREAM
Come Ahead
2016年リリースの『Chaosmosis』以来8年ぶり、12枚目となるPRIMAL SCREAMのアルバム『Come Ahead』。今作も、ファンキーでサイケデリック、それでいて伝統的な様式美を感じるロックンロールと、フロントマン Bobby Gillespieのこだわりがふんだんに盛り込まれた作品となっている。ライヴにも帯同するHOUSE GOSPEL CHOIRのコーラス、ストリングスをはじめとした様々な楽器のプロフェッショナルを迎えたサウンドは、聴き応えがある。いくらでも合成音声やシンセ、打ち込み等を用いて少人数で重厚感のある音楽が作れてしまうこの現代において、ここまで大所帯で作り上げるリッチなサウンドはまさに贅沢の極み。(山本 真由)
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Shawn Mendes
Shawn
自身のメンタル・ヘルスと闘いながら、約2年の歳月をかけて様々な場所で制作された5枚目のスタジオ・アルバム。自らの名前を冠したタイトルに加え、ジャケットに映る本人の顔つき、過去作に比べて落ち着きを纏ったメロディと、全てにおいて"成長"を感じずにはいられない。数年間の旅の経験が色濃く反映された本作は、Shawn Mendes史上最もパーソナルな作品となった。"不安"をひっくり返すような高揚感でボルテージを上げる「Why Why Why」をはじめ、"悲しみ"を祝福感溢れるコード進行で運ぶ「Heart Of Gold」等、見失いかけた自己との対峙で手にした確かな信念が楽曲に美しさを宿しているかのよう。新たな門出を祝う、愛に満ちた至高のアルバムがここに誕生した。(山本 剛久之)
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LADY GAGA
Harlequin
映画"ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ"で自身が演じるキャラクターにインスパイアを受け制作されたアルバム『Harlequin』は、ジャズを基調とした楽曲を中心に、ドリーミーな心地よさが感じられるTrack.4「World On A String」、サックスが絡み異国情緒漂うTrack.7「Smile」等、ミュージカルを鑑賞しているかのようなサウンド、楽曲構成が印象的な1枚。要所に収録されたゴスペルやフォークの名曲カバーは彼女の世界観をより深く覗かせるように、作品に立体感を与えている。世界のポップ・アイコンが"道化師"となって提供したエンターテイメントは圧巻だ。陽気な雰囲気のなか、本作では異質な不穏さが同居するTrack.8「The Joker」のサビにおける唯一無二のフロウには舌を巻く。(山本 剛久之)
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THE CURE
Songs Of A Lost World
ポストパンク、ゴシック・ロックを代表する存在として語られ、長年多くのファンに愛されてきた、THE CURE。実に16年ぶりのニュー・アルバムとなる『Songs Of A Lost World』は、心が締め付けらるような、純粋で耽美なロマンチシズムを湛えたサウンドが全編に渡り鳴り響く、感動的な作品となっている。Robert Smithのナイーヴな表情を映した歌謡曲的なヴォーカルと、重厚感のあるバンド・アンサンブルのドラマチックなアレンジも相まって切なさが加速する。"Songs Of A Lost World(失われた世界の歌)"なんて、一見陳腐に見えてしまうようなアルバムのタイトルが極めて詩的に感じられるのは、THE CUREというバンドが持つ独特の空気感によるものが大きいだろう。(山本 真由)
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UNDERWORLD
Strawberry Hotel
芸術点の高いサウンドで未知の世界へと誘う電子音楽の魔術師 UNDERWORLD。実験的な探求心に満ちたアートな世界を展開しつつも、中毒性の強いキャッチーなフックを持ったサウンドで、世界の音楽シーンをリードし続ける彼等が、5年ぶりのニュー・アルバムをリリースした。UNDERWORLD節炸裂の原点回帰とも言える今作。後光の指すような美しいコードの流れに、アンニュイなニュアンスを被せ、一瞬でリスナーをトランスさせる手腕は、一貫して衰え知らずだ。昨今の90年代懐古主義の流れに刺さるようなレトロなデジタル感も出しつつ、洗練され作り込まれた普遍的なポップ・センスで、色褪せないカラフルな魅力を存分に発揮している。(山本 真由)
RELEASE INFO
- 2026.03.10
- 2026.03.11
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- 2026.03.25
- 2026.03.27
- 2026.04.01
- 2026.04.03
- 2026.04.06
- 2026.04.08
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